軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百八十三話

本日は休日ということでクロードとエリーゼは学園に外泊許可をとってクロードの転移魔法でプロミネンス領にあるダンジョンへと来ていた。

「ダンジョンなんてはじめて来たわね」

「ここに出てくるのはゴブリンです。エリーゼが経験を積むのに丁度よいと思いまして」

ダンジョンを管理する兵士の詰め所を通り抜けようとすると呼び止められる。

「子供二人でダンジョンの中に入るのは認められないな」

「大丈夫ですよ」

クロードは冒険者組合のカードを提示する。

「Aランクの冒険者カードか。どこで拾ったんだ」

「僕のですけど」

「いやいや。普通に考えておかしいだろ」

「なんだ。騒がしいな」

「アントス隊長。この子供がAランクの冒険者だって言い張るんですよ」

「子供がなぁ。ってクロード様じゃないですか」

「アントス隊長。久しぶりですね」

「この方なら大丈夫だ。お通ししろ」

「しかし子供だけでダンジョンに挑ませるのはどうなんですか」

「この方はクロード・フォン・プロミネンス辺境伯だ」

「あの単独でゴブリンロードを討伐したっていうプロミネンス家の神童の」

「そうだ。俺達よりよほど強い」

「失礼しました」

僕らを引き留めようとしていた兵士さんが引き下がる。

「それでは僕らはいきますね」

アントス隊長達に見送られてダンジョンに足を踏み入れる。

ダンジョンに入ると早速ゴブリンがこちらに向かってくる。

「まずは魔法で数を減らしてその後接近戦です」

エリーゼが無詠唱でアイスニードルを放ちゴブリンの数を減らす。

アイスニードルは複数の氷の矢じりを放つ魔法だ。

エリーゼは数の減ったゴブリンに躊躇なく飛び込み危なげなく細剣で貫いていく。

クロードは窮地に陥った時には助けるが基本的に見守ることを決めていた。

戦闘を終えたエリーゼが戻ってくる。

「クロード。どうだったかしら」

「上出来だと思いますよ。この調子で頑張りましょう」

エリーゼはその後も順調にゴブリンの討伐を続けていく。

適度に休憩を取り休憩中に襲ってきたゴブリンはクロードが討伐することで安全を図る。

1層では役不足だと感じたクロードはエリーゼに経験を積ませつつも2層を目指していた。

特に問題も起きずクロードとエリーゼは安全地帯にたどり着いていた。

「疲れたのじゃ」

「エリーゼ。お疲れ様。すぐに食事の準備をしますね」

クロードはエリーゼに休んでもらいながら携行食のスープとアースドラゴンの肉を手際よく焼いていく。

辺りにはいい匂いが立ち込めて食欲をそそる。

「美味しそうな匂いね」

「この後もゴブリンを狩る予定なのでしっかり食べてくださいね」

栄養をしっかり取り休憩すればまだまだやれるはずだとクロードは思っていた。