軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百七十三話

「そういうことなら私が見てあげるわ」

「お願いします」

レイシャ先生は報告書を読みこんでいく。

「よくまとまっているし演習の問題点も書かれていて完璧よ」

「ありがとうございます」

「担当の先生には私から渡しておくわね」

「お願いします」

クロードの報告書は担当の教師から学園長へと渡り理事長のもとまで運ばれていた。

「なるほどね。魔道具の導入による生徒の保護か。確かにこれが実現できれば生徒達をより安全に演習に参加させることができるね」

「ええ。言い出したということはクロード卿には入手の目処がたっているのでしょう」

「予算を下ろすから確認をとってくれるかな」

「わかりました」

クロードは学園長室に呼び出されていた。

「失礼します」

「クロード卿。よくきてくれました」

「ご相談があるとのことですが何でしょうか」

「演習の報告書に書かれていた魔道具の件です。用意することは可能でしょうか」

「簡単な素材と魔石があれば作れますが」

「素晴らしい。理事長に話をして予算が下りましたのでお願いしてもよろしいでしょうか」

「わかりました。錬金術工房があるといいのですが」

「学園にある施設を使っていただいて大丈夫です」

「それでは早速作りに行ってきますね」

学園の外れにある錬金術工房はあまり使われていないらしく寂しさをうかがわせたが設備は整っており安心して作業ができそうだ。

クロードは魔石と材料となる素材をアイテムボックスから取り出して作業をはじめる。

作るのは簡易的な結界を張ることのできる指輪型の魔道具と投げつけることで爆発を起こす玉型の使い捨ての魔道具だ。

錬金術工房に引きこもること数日。

ひたすらに作業をこなし必要な数を十分確保することができた。

出来た魔道具をアイテムボックスにしまって学園長室を訪ねる。

「失礼します」

「何か問題でもありましたか」

「頼まれた魔道具が出来ましたので確認をお願いします」

「なんと。もうできたのですか。もう少し時間がかかるかと思っていましたが」

「簡単な物でしたから。確認をお願いします」

アイテムボックスから出来上がった品を取り出して並べる。

「指輪の方は魔力を流すことで簡易的な結界を張ることができます」

学園長は試しに1つ手に取り指にはめて魔力を流すと結界が生成された。

「確かにこれは便利ですな」

「もう一つの方は投げつけるだけですが扱いには十分注意してください」

「わかった。周知を徹底させよう。それで報酬だが少し待ってくれ」

学園長は金庫までいくと下りた予算を持ってきてクロードに渡す。

「確かに受け取りました」

「また何かあれば頼むだろうからよろしく頼むぞ」

「はい」