軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百七十一話

翌朝リタイアした先輩達を連れて進路上の魔物を排除しながら森の入り口を目指していた。

「俺達が苦労して進んだ距離をこうもあっさり進めると落ち込むな」

「何で初等部の子をって思ったけどこれは納得ね」

森の入り口にたどり着くと教員に救助されたようで他にも何組か待機している生徒が見える。

「クロード卿。お疲れ様です」

「お疲れ様です。他にも救助された先輩達がいたんですね」

「今年はリタイアする組が多くててんてこ舞いですがなんとかなりました」

「僕は仮眠を取らせてもらいますね。何かあったら起こしてください」

「分かりました」

教員達はリタイアした組から話を聞いていた。

ほとんどの組がちょっとしたミスでゴブリンを引き寄せ窮地に陥ったことがわかる。

クロードに助けられた4人は助けられたときのことを語る。

「現れたと思ったらあっという間にゴブリンを蹴散らして凄かったぜ」

「重症で動けなかったけど回復魔法をかけられたら一瞬で直ったのよ」

教員だけで助けに向かったら助けられなかった可能性が高い。

「クロード卿が参加してくれていて助かったな」

「先生。クロード卿が辺境伯だとは説明を受けましたがどういう方なんです」

「5歳の時にゴブリンロードを討伐して陞爵されてその後は軍需品の搬入を担当されていたそうだ。その時に卸していた品はクロード卿が各地をまわって集めたということだ」

「どういう物を搬入していたんですか」

「主にリザードマンの皮製の鎧とミスリルやオリハルコン製の武器。回復薬だったと聞いている」

「どれも私達では討伐が難しい魔物を相手にしていたってことですか」

「驚くのはまだ早いぞ。ニーパス領の騎士団は全員が竜の鱗を使った鎧を装備しているそうだ」

「竜なんて高ランクの冒険者でも狩るのが難しい相手じゃないですか」

「一年生の中に頑張っている子達がいるって聞いたけどもしかして」

「クロード卿がクラスメイトに頼まれて教えているな。お前たちも追い抜かれないように頑張るんだぞ」

クロードが仮眠を終えて教員達のもとに戻るとリタイアした生徒達の視線が変わっていた。

「何かありましたか」

「ちょっとクロード卿のことを話しただけですよ」

一人の生徒が意を決したように話しかけてくる。

「クロード卿に聞きたいことがあるんですが」

「なんでしょうか」

「魔法が上手く使えなくて相談に乗って貰えませんか」

「わかりました」

演習に参加している組が戻ってくるまで暇だということでリタイア組の指導をすることになるクロードであった。