軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百六十二話

ハバロフをはじめとするクロードのクラスメイトの男子生徒達は危機感を覚えていた。

評判を聞きつけて女子生徒達の多くが放課後のクロードの課外授業でメキメキと実力をあげておりこのままでは置いて行かれると思っていたのである。

だが変なプライドが邪魔をして女子生徒に交じって課外授業を受けるのを拒否していた。

「このままでは醜態を晒してしまう何とかしなければ」

「俺達もあいつらの真似して放課後に特訓や勉強をするのはどうだ」

「それで追いつけるのか」

「やらないよりはマシだろう」

その様子を見ていた上級生達は微笑ましい気持ちで後輩達を応援していた。

その中の一人であるクラウスは頼まれたら協力してやってもよいなと考えていた。

翌日より早速演習場の使用の申請をして剣を持って集まったハバロフ達は素振りをしていた。

「ひぃ。結構きついな」

「これであってるのか」

指導者不在のもと不器用ながらも鍛錬に励む姿は多くの学園生の目に留まり密かに応援されていた。

その頃クロード達は教室にて座学の勉強会を開いていた。

「クロード君。ここがわからないんだけど」

「ここはここのことを指しているんですよ」

「エリーゼさん。この数式がわからないの」

「数式が間違っているわ。ここはこっちの数式を使うのよ」

エリーゼも中等部までの問題は解けるので教師役を務めることが多かったのである。

レイシャは職員室で上機嫌であった。

「レイシャ先生。何か良いことでもありましたか」

「クロード君のおかげで生徒達が進んで勉強や鍛錬をしてくれていますからね。懸念していた男子生徒達も動きはじめたみたいですし担任としては嬉しいですよ」

「クロード君がいる方は大丈夫だとして男子生徒の方は大丈夫ですかね」

「頼ってくるまでは見守ろうと思っています。頼ってきたら他の先生方もよろしくお願いしますね」

その頃ハバロフ達は素振りに飽きはじめていた。

「よし。素振りはこんなものでいいだろう。模擬戦やろうぜ」

力加減も技術もまだまだなハバロフ達は怪我をするものが続出し医務室のお世話になることとなる。

医務室の担当医から職員室にこの話はすぐに伝わりレイシャは注意しに出向くこととなる。

「君達。やる気のあるのはいいことだけど怪我をしていたらダメでしょ。模擬戦は先生か上級生のいる所でやるように」

「はい。すみませんでした」

そこに通りかかったのは騎士団の扱きに耐えて帰ってきたクラウスである。

「レイシャ先生。何かありましたか」