軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百四十一話

クロードを中心とした派閥ができる一方王国の対応に不満を覚える人々もいた。

領民を守る最低限の兵士しか持たぬ領主達は冒険者を雇うことで転移門の破壊をしていたのである。

「駆除が必要であるとはいえ冒険者を雇ってばかりでは出費がかさむ一方だ」

「資金があり強力な戦力を揃えられる領主はよいがこのままではジリ貧ですぞ」

「文句を言っていても何の解決にもなりません。ここは陛下に直談判して戦力の派遣ないし資金援助を求めましょう」

こういった話し合いは複数の諸侯で持ち上がり国王ポセイドスと宰相のリッチマンを悩ませることとなる。

クロードは王宮へと呼び出され宰相であるリッチマンの執務室にいた。

「クロード殿呼び出してすまないな」

「いえ。構いませんがご用件を伺っても」

「今回の事態を受けて複数の諸侯から資金援助もしくは戦力を派遣してほしいと懇願されてな」

「戦力を派遣しようにもこちらもギリギリの状態です」

「わかっておる。領主であるそなた自身が対処にあたっていることもミッシェルから聞いておる」

「では。資金援助をすればよいのでしょうか」

「国の恥になるが国庫に余裕があるわけではないのでな余裕のある諸侯から国が資金を借り入れそこから資金援助をすることとなった」

「なるほど。理解しました。それでいか程貸し出せばよろしいのでしょうか」

「これはいくら必要か試算した結果だ。余裕のある分だけでよいからいくら出せるか応えてくれればよい」

クロードは試算結果の書類に目を通す。

「これならば全額出せますがいかがしますか」

「儲けておるとは知っておったがこれを全額か。借り受ける先は極力少なくしたい。頼めるか」

「かしこまりました」

クロードはアイテムボックスから貨幣を取り出し宰相であるリッチマンの前に並べていく。

「確かに受け取った。感謝する」

「他にご用件はおありでしょうか」

「用件はこれだけだ。ご苦労だったな」

「それでは失礼します」

宰相であるリッチマンの執務室を後にして帰ろうとしたところ使用人に呼び止められいつぞや国王陛下であるポセイドスと第10王女のエリーゼとお茶をしたテラスに案内されていた。

お付きの使用人が紅茶をいれてくれる。

「クロード。ようきたの。また話を聞かせてくりゃれ」

「わかりました」

クロードは新都市アテナを作ったときの話や最近の話を話していく。

「クロードは色々やっておるのじゃな。妾と同い年とは思えぬのじゃ」

「貴族や王族にはそれに伴う責任がありますからそれを全うしているだけですよ」

「クロードに負けぬよう妾も頑張るのじゃ」

クロードはエリーゼと楽しい一時を過ごすのであった。