軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百二十話

ゲルマン王国の王宮にもクロードが新しい街を作っているという話は伝わっていた。

国王であるポセイドスとリッチマンは王の執務室で会話を行っていた。

「何やらクロードがまた新しいことをはじめたようだな」

「ここに代官のミッシェルからの詳細な報告書があります」

ミッシェルはクロードの補佐も仕事であるが王国に仕えているので報告書を書くのも仕事である。

「これによると国境に新しく貿易のための都市を作るとのことです」

「設計図を見る限り城塞なんだが」

「貿易も目的ですがシルフィード皇国からの侵攻を考えて防衛のことも考えているのでしょう」

「問題はシルフィード皇国の反応だが」

「そちらには貿易のための都市を作ると説明しているようです」

「嘘ではないんだろうが方便というやつだな」

「完成後はわかりませんが貿易拠点が出来ればシルフィード皇国にも利益になりますから問題はないかと」

「戦争は避けたいところではあるが戦力の派遣も考えておいてくれ」

「いつでも王宮騎士団を派遣できるよう手配はしておきます」

「それにしても稼いでいるとはいっても立て続けの出費。クロードの財力はどうなっておるのだろうな」

「私もその点は気になったので調べさせましたが素材集めを単独で行いその副収入が財源のようです」

「クロード程の実力があればそれも可能か。早期に国に縛ることができて幸いだった」

「まだ学園にも通っていない子供でありながら与えられた仕事に全力で取り組んでいる。理想的な貴族ですな。他の貴族にも見習ってほしいものです」

ロビの所属する闇ギルドはクロードから与えられる潤沢な資金と王宮からのお墨付きのおかげで影響範囲を拡大していた。

レック達が住んでいた家も建てなおされ快適な空間となっている。

「あんちゃん。こんな立派な家に食べ物にも不自由しなくなって夢のようだよ」

「今まで苦労かけて悪かったな。最初はどうなることかと思ったけど気苦労もあるがクロード様々だ」

ロビ達は定期的に炊き出しなども行い貧民街の住民から絶大な支持を得ていた。

王都から離れることを嫌がる住民もいるが困っている人を優先的にニーパスへの移民として送り出していた。

「貧民街もずいぶんと人が減ったね」

「お前たちは大きくなったらどうする」

「クロードの兄ちゃんには感謝しているけどずっと世話になってきたあんちゃんの手伝いをするよ」

ロビは嬉しい反面複雑な気持ちになる。

真っ当な生活を送るチャンスがあるのに自分達の組織に参加したいという。

今は王宮からの後ろ盾もあるがいつ見限られてもおかしくないと思っていた。