軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

百六話

ロビさん達に手伝ってもらって捕まえた五人を衛兵詰め所に連れていく。

「これはどういう状況なんだ」

担当してくれた衛兵の人は状況が呑み込めなくて混乱しているようだ。

アイテムボックスから男爵の証明書を取り出して身分を明かし説明をはじめる。

「貧民街を通りかかったところこちらの方達に襲われましてこの人達が助けてくれたんですよ」

「これは男爵の証明書。お待ちください。すぐに上の者を連れてまいります」

衛兵がそばを離れたことでロビが話しかけてくる。

「おい。俺達はあまり大ごとにはしたくないんだが」

「彼らを捕縛したことで報復を受ける可能性もあるでしょう。ここは公権力を使って敵対組織にダメージを与えましょう」

詰め所の奥から周りの衛兵より立派な鎧を身に着けた男性が出てくる。

「失礼ですがお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」

「クロード・フォン・プロミネンスです」

「プロミネンス侯爵家の人間に喧嘩を売るとは愚かなことだ。おい。こいつらを牢に連れていけ」

衛兵の人達が捕まえた五人を連れていく。

「お願いがあるのですがよろしいでしょうか」

「何でしょうか」

「今回僕を助けたことでこちらの方々に迷惑がかかっては申し訳が立ちません。僕を襲おうとしたということで対応してもらえないでしょうか」

「確かに貴族を襲おうとしたという理由があれば動くことが可能です。我々の立場としても忌々しいと思っていたところです。必ずお力になりましょう」

「よろしくお願いします。それでは僕は家族が心配していると思いますので帰りますね」

「お気をつけておかえりください」

クロードが去った衛兵詰め所では衛兵が慌ただしく動いていた。

「他の詰め所にも連絡して応援を手配しろ」

「行ってきます」

ロビ達は案内役ということで衛兵詰め所に残っていた。

「貴族ってのは怖いな。あんな子供でもよくこんな手を思いつくもんだ」

「貧民街の実情は我々も把握している。お前たちも我々の世話にならんようにすることだな」

「わきまえてるよ」

ロビ達の案内の元王都でも一番危険な闇ギルドの一斉摘発が行われた。

逃げのびた者も当然いるが突然のことで持ち出せた物も少なく地下に潜ることを余儀なくされた。

ゲルマン王国宰相のリッチマンは衛兵詰め所からあがってきた報告書に目を通していた。

「クロード・フォン・プロミネンス男爵が貧民街で襲われその対応のため闇ギルドを捕縛したか。クロード殿も派手に動いてくれる」

闇ギルドを使う貴族は意外と多い。

今回の捕縛で確保された資料で多くの貴族が何かしらの処罰を受けることになるだろう。