軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

978話 チームソラ&ルナ・その5

「「世界よ、どうか応えてほしい。我の祈りを、願いを聞き届けたまえ。そのための力を、今、ここに!!」」

ソラとルナの詠唱が完了した。

瞬間、二人はニヤリと笑う。

勝った。

この詠唱は長いだけではなくて、完全な無防備になってしまう。

故に、どのようにして乗り切るかが課題だったのだけど……

ライハとショコラががんばってくれたおかげで、どうにかこうにか唱えきることに成功した。

ここまでくれば、もうチェックメイトだ。

なにをしようと、どうしようと、ソラとルナを止めることはできない。

「我が姉よ」

「ええ、終わりにしましょう!」

ソラとルナは微笑み、

「「……んっ!」」

気合を入れた。

二人の背中の羽が広がり、成長して……

大きな光の翼となった。

覚醒だ。

ただし、光の翼は一枚ずつ。

二人合わせて、二枚となり、ようやくの完全体。

色々と鍛錬を重ねたものの、完全な覚醒は難しく……

二人で一つが限界。

それが、ソラとルナの覚醒だった。

「なっ……!? そんな覚醒、アリかい!?」

想定外だったらしく、モナが慌てていた。

しかし、もう遅い。

二人で一つではあるものの、覚醒は成った。

ならば、後はとびきりの一撃をぶちかますだけだ。

……絶級魔法を。

「地水火風を司る精霊よ。汝の同胞である我が願う。その力を持ち、世界の敵を撃て」

「ひっ……!?」

ソラとルナは手を繋いだまま、新しい詠唱を開始した。

それを聞いて、モナが顔を引きつらせる。

以前、絶級魔法を放たれたことがあり、それがトラウマになっているのだろう。

「汝の力は我のもの。我の力は汝のもの。体と心と魂、全てを一つとして、共に歩もうではないか」

「ちょっ、それ、マジでさせてたまるか!」

モナはありったけの魔力を解放して、ありったけの分身体を作る。

その全てにソラとルナを攻撃するように命令するのだけど……

「ショコラ!」

「おっけー」

ライハもまた、ありったけの魔力を解放した。

その右手に紫電が宿り、バチバチと音を奏でる。

それをモナではなくて、ショコラに向けて放つ。

ショコラは大盾でガード……

というよりは、角度を調整することで雷撃を分散させた。

吹き荒れる雷の嵐。

まさかそんな攻撃をしてくるとは。

まったくの予想外だったモナは対処することができず、一人、また一人と分身体が飲み込まれていく。

「滅びろ、滅びろ、滅びろ。その身、その魂、欠片も残すことなく、天地万物灰燼と帰す」

「やっば……!?!?!?」

モナは顔を青くした。

ここまできたら、もう自力でなんとかすることはできない。

後は……口八丁で相手をちょろまかすだけだ。

「お、おいっ、キミ達はいいのかい!? あんなものが放たれたら、キミ達だってタダじゃ……」

「問題なし」

「べー、っす」

ライハとショコラは、とっくにソラとルナの後ろに退避していた。

その上で、ショコラは全方位をカバーする盾を展開させる。

地面にアンカーも打ち込まれて、よほどのことがない限り吹き飛ばされることはないだろう。

「げっ」

口先でちょろまかすことはできない。

かといって、今更、ソラとルナを止めることはできない。

モナは思い切り顔をひきつらせた。

ひきつらせるしかない。

ソラとルナが不敵に笑う。

「あなたの敗因は、たった一つです」

「我らを怒らせたことなのだ!」

「や、やめっ……」

「天地崩壊……パラダイスロストッ!!!」