軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

946話 終わりの始まり

「4」

「5」

「6」

「……7」

「「「アウト!!!」」」

「にゃーーーっ!?」

リビングでカナデ達がカードゲームで遊んでいた。

順番に数字を出して、嘘を吐いた者を当てるゲームだ。

カナデは嘘を見破られたらしく、頭を抱えてひっくり返る。

これで五連敗かな?

良くも悪くも素直な子だから、ああいうゲームは難しそうだ。

「エーデルワイスはやらないのか?」

テーブルを挟んで対面に座り、優雅に紅茶を飲んでいるエーデルワイスに声をかけた。

他にも、ニーナやサクラは、小さな狐達と一緒に遊んでいたり。

リファは昼寝をしていたり。

みんな、思い思いの方法でくつろいで、のんびり過ごしている。

「私か? 混ざっても良いが、そうすると一人勝ちになってしまうからな」

「すごい自信だな……」

「皆、感情が表に出過ぎだ。特にカナデはな」

「それは確かに」

エーデルワイスの感想に、ついつい苦笑してしまう。

あれからしばらくの時間が流れて……

しかし、これといった変化はない。

王やユウキ、ココロさま。

それに、アルさんやスズさん達。

ラインハルトのことを調べてくれているものの、今のところ、これといった成果はない。

俺達も……と思うのだけど、ただ、なにをすればいいかわからない。

適度に訓練をしつつ、英気を養う。

そうしているのだけど、このままでいいものか?

少し焦る。

「落ち着け」

俺の心を見透かした様子で、エーデルワイスが静かに言う。

「やるべきことはやった。後は待つだけだ。落ち着いて待つことが必要と、以前、そう判断したのだろう?」

「そうだけど……」

「なら、待つだけだ。どの道、今の私達にできることはない。向こうの出方を待つしかないからな」

さすがというか……やっぱり、エーデルワイスは『王』なんだな。

滅多に動揺することなく、どっしりと構えている。

俺とは大違いだ。

……これ以上、情けないところは見せられないか。

「俺達もなにかするか?」

「だから、私がゲームに混ざると……」

「二人でできるものもあるさ」

「ふむ……少しは気持ちを切り替えることができたようだな」

「見栄のようなものだけどね」

「それでいい。いつか、それが本物になる」

敵わないな。

苦笑しつつ、二人で遊ぶゲームを探して……

「……む?」

ふと、エーデルワイスが明後日の方向を見た。

その視線は鋭く、睨みつけているかのようだ。

「どうしたんだ?」

「……どうやら、のんびりした時間は終わりらしい」

「え」

「ラインハルトが動き出したぞ」

――――――――――

国に報告をあげて、偵察を出してもらい。

アルさん達にも協力してもらい、北大陸の果ての調査を行う。

結果、巨大な古城が空に浮かんでいることが判明した。

考えるまでもない。

エーデルワイスが言うように、ラインハルトが動き出したのだろう。

なにか切り札を持っているだろうと思っていたが、まさか、空に浮かぶ古城なんてものが出てくるとは……

さすがに想定外だ。

国の上層部は、蜂の巣を突いたような大騒ぎに。

古城は北大陸の果てにあるため、直視することは難しい。

今のところ人々はその事実を知らないけれど……

いずれ情報が広がり、パニックが起きるだろう。

そうなる前になんとかしなければならない。

いよいよ始まる。

人間の存亡を賭けた、最後の戦いが……