軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

42 レベルアップと新たなおっさん達。

「ヤバイ、眠れなかった……そんな状況に陥ると思ってたけど、本当に優秀な枕様だ 」

俺は昨日、レベルアップするかも知れないと随分と久しいワクワクした気持ちで興奮して寝付けるかが不安だった。

されどさすがのチートアイテム、天使の枕は俺を心地よい眠りへと誘ってくれて、気が付いたら朝を迎えていた。

「まぁ、まだ外は薄暗いけどさ 」

日課の魔法の基礎鍛錬を終えると食堂には行かずに、自室で魔法袋から取り出して食べる。

これは食堂のおばちゃん達が、俺を待たせると他の者達から叱責を受ける可能性がある。そう言われて、カトリーヌさんが教えてくれた為だ。

教会wikiのカトリーヌさんとルミナさんには、その他にも色々と小言や注意されたが飯が不味くなるので、頭を振っておばちゃん達の料理に集中した。

「よし。いくか 」

俺はフル装備に身を包み迷宮へと入った。

「あれ?一階層にゾンビがいない? 」

少し探せば這い寄って来ていた魔物がすっかりといないのだ。少し探したがいなかったので、仕方なく下層にいく。

相変わらずの明るさがあり、迷うこともなく進み、漸く三階層で、ゾンビとスケルトンを発見した俺は・・・浄化魔法を選択した。

「はぁ~。怖えぇ。」

いざ戦闘だと意気込もうとしたが、あれが幻覚だと思わなくなった俺は精神が揺さぶられるようなショックを……受けなかったものの魔物が怖いと思う気持ちが強くなり過ぎて当時に戻ってしまっていた。

「これをクリアした過去の俺って…凄くないか?・・・いかん。過去の栄光に縋ると急速に老けるって聞いたことがある。それに胡散臭くなって努力しなくなるって部長も言ってたしな 」

前世を思い出しながら進もうとして、俺は大事なことに気がついた。

「…あ、ステータス。」

俺はステータスオープンと念じてステータスを確認した。

確かに全パラメーターが上がっていた。

名前:ルシエル

JOB :治癒士Ⅸ 聖龍騎士Ⅰ

年齢:18

LV :2

HP :860 MP:570 ST:600

STR :144 VIT:167 DEX:141 AGI:133

INT :162 MGI:186 RMG:178 SP :2

「・・・確かに上がっている。上のHP、MP、STが各20、残りはパラメーターが+4ずつ。SPが2、確かに運命神の加護でSP増加するって書いてありましたけど、+1ですか?その前にレベルアップでもらえるSPって、1だけなんですか?」

俺は天井を見上げて運命神様に問いかけたが、勿論、返事なんてものはなく、このSPを大事に保存したまま、魔物と武器で戦えるように俺のリハビリが開始しされた。

遅い攻撃をしてくるアンデッド達を俺は盾でブロックしながら、魔力を多分に注いで聖銀の剣で斬る。それだけの動作が偉く緊張する

「ブロド師匠。俺、完全に調子に乗ってどうかしてました。二刀流とか下地が無いのに本当に馬鹿でした。獅子は兎を狩るにも全力を尽くす。侮ることなく今後は精進します 」

こうして出会う魔物が少ないまま、十階層のボス部屋まで来ることが出来た。

「うん。まぁレベルも5になったし。帰ろう 」

まだ迷宮に入ってから昼の時間にもなっていないのに、緊張のあまり精神的な疲労が強くボス部屋に行っても負けることはないだろうが、自分のタイミングで頑張ろう。そう決断した。

それに十階層の主部屋に入るには少しずつリハビリをしてからでないと、初めてボス部屋に入った時みたいにパニックになりかねないとも思った。

当時を振り返り、十分に蛮勇だったことを恥じりながら、俺は迷宮から上がるまでに、魔物を倒して、もう一つレベルが上がって6となり、レベル上げを終わらせた。

「溜まったSP10スキルかステータスが伸ばせるがどうしよう?」

現在欲しいスキルは、索敵、気配察知、隠密、魔力隠蔽、気配・魔力遮断、続いて豪運先生の兄で覇運殿にもお目どおり願いたいが、些かレベルが45程足りない。

迷宮から呟きながら出てきた俺を、待っていたのは呆れるような目をしたカトリーヌさんと、小さな筋肉だるまさんとひょろ長い狐の獣人さんだった。

「ルシエル君、一人で迷宮に行くのはいいけど、あなたは報告の義務があるでしょう? 」

「あ、すみません。気持ちが逸ってしましまして・・・ 」

そう。俺は現在何処かへ移動する際は、行動を誰かに伝えないといけない義務が発生している。

ガイドラインや法案、教皇様からの呼び出しなど理由は様々あるがそうなっている。

「まぁいいわ。本当はもっと早く会わせるはずだったけれど、ドワーフのグランドさんと狐獣人のトレットさんよ 」

「ほう。俺がグランドだ。聖シュルール教会のここにある武器は全て俺が作っている。それにしても確かに治癒士の体躯じゃねえなぁ 」

「フォー、その鎧も中々イカしているわ。あ、私はトレット、ここの教会にそのローブを卸しているわ。それにしてもいい体だわ。治癒士のものじゃないフォー 」

ある芸人さんが頭を過ぎったが、流しながら俺も自己紹介をすることにした。

「初めまして、ルシエルと申します。お二人の作られたものには、非常に助けられて感謝しています。・・・ところで、なんで先程から身体を触っていらっしゃるんですか?」

そう。彼らはあらゆるところを遠慮もなくめっちゃくっちゃ触ってきている。それをカトリーヌさんは面白そうに眺めながら目が動くなと語っているので聞いてみた。

「そんなのお前の骨格や筋肉の付き方に合わせて、武器や防具を作るんだから当たりまえだろ 」

「そうよ。別にその可愛いお尻を撫でたいだけじゃないのよ。これもちゃんとしたお・仕・事・な・の・よ 」

お察しの言い方は気がつかれているかも知れないが、トレットさんは男だ。ローブなのに内股や尻を触ってくる。いy、その前に撫でたいだけじゃない?それって撫でたいって事ですよね?

「・・・そうですか。」

カトリーヌさんの目力が強くなったので、俺は色々諦めた。

それから十分程、体勢を変えたりして漸く解放された。

「カトレアの嬢ちゃん、こいつは少しだけ変な肉のつき方をしているが、中々の拾いもんだぞ。しっかり鍛錬しているし、治癒士の中では一番強くなれるかもな。」

「カトレアちゃん。それでこの子の装備だけど何で作ればいいのかしら? 」

「お二人が未だ使用したことがないものです。彼が持っていますがお二人に使いこなせるかどうかは未知数ですわ 」

カトリーヌさん、あなたは何しているんでしょう?カトリーヌさんを見ていた四つの目がこちらを睨みつけるように、だったらその素材をさっさと出せよ。そう目が語っていた。人の目って情報量が多いですよね。

「教皇様の許可はどうなっていますか? 」

「勿論、もらってあるわ 」

「分かりました。こちらになります 」

俺は魔法袋から、聖龍の鱗をトレットさんに、聖龍の牙をグランドさんに渡すと怒っていた顔が嘘のようにまるで少年のような顔になったり、悲しそうになったりを繰り返していた。

「あのどうしたんですか? 」

「これは龍のだろ?正直に言って、これだけの素材を打ったことがねぇ。打ちてぇ気持ちはある。だが、失敗出来ねぇ 」

「私もよ。フォーって気合を入れなくてもやりたいわ。でもこれだけの素材を見ると私でこれが使えるかが不安なのよ。」

ああ。なるほど。初見だもんなぁ。俺で言ったら、格上の魔物と戦いに挑むか止めるかの選択なのかもしれないなぁ。

「まぁ、それを失敗しても、まだいくつか同じ素材はありますから 」

俺は同じ牙と鱗を出して見せた。すると二人は震えだし、こう言った。

「「だったら、さっさと出せ!! 」」

こうして二人との邂逅が終わった。

「何処に行く。今から行くぞ 」

「カトレアちゃん。彼を借りていくわ 」

「……?何処へ? 」

「「そんなの俺達(私達)の町に決まっているだろ(じゃない) 」」

「へっ?カトリーヌさん? 」

「あ、駄目よ、彼は護衛をつけないと無理だから、それにあなた方の街まで軽く十日は掛かるでしょうに 」

「「チッ 」」

この状況をどうすればいい?しかし俺よりも先に、カトリーヌさんが口を開いてしまった。

「既に聖都にある鍛冶屋には交渉が終わっていて、直ぐに使えますよ 」

「じゃあいくぞ。」

「フォフォフォー。腕が鳴るわ 」

こうして俺はカトリーヌさんに護衛されながら、両腕を合致りと組まれて聖変は男色か?そんな疑いが再燃仕掛けることを心配したが、無理矢理連れ去られていく俺の目を見て、皆がスッっと視線を外しながらも、哀れんだ目で見ていることに気がついて男色という噂は回避された。

ただ、これを機に、誠密かに囁かれる言葉があった。

聖変ルシエルの周りには、おっさんが集う。

さながら、おっさんハーレムを構築しているのでは?と