作品タイトル不明
第11話 カルト宗教
発端はダンジョンだった。
いかなる現象なのか、自然災害なのか人為的なものなのかも分からないまま、我々人類は未知の生物、のちに魔物と呼称されるそれらの生物に蹂躙され、各都市の連絡網が寸断されてしまった。
以前から騒がれていた食糧危機は一瞬で表面化し、各地で飢饉が発生、魔物やダンジョンが敵性国家による攻撃であると判断し、戦争に乗り出す国家も出てきた。
そんな状況下で、私は生物学者として魔物の生態を調べるよう国に依頼され――君に出会った。
齢四百年の吸血鬼にしてデイウォーカー、ヴィー。
君が私にもたらした情報は世界に衝撃を与えた。
ダンジョンとは、異なる世界同士が衝突した結果、その衝突点が癒合した結果生まれること。
故に行き来ができるようになり、異世界から渡ってきたのが魔物であること。
そして、ダンジョンの数、世界同士の衝突点は今後も緩やかに増えていき、最後にはどちらかの世界が飲み込まれてしまうこと。
飲み込まれた世界はその衝撃により消滅する。
ヴィーがいた世界は飲み込まれるため、こちらの世界に避難してきたことも。
そして、私たちの世界もまた、近い将来、別の世界に飲み込まれることも――