軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第283話 立直(リーチ)

2031年12月28日 20時

「ねぇ、お願いマルス。一緒にいこう」

「私も一緒にいかせて」

迷宮からいつもの時間に戻ってきた俺は風呂から上がり、同じように風呂上りで髪の毛が濡れている美少女2人に上目遣いでせがまれている。

「お。俺も一緒にいきた……」

「マルス? 何考えているのかな?」

最近のクラリスは食い気味にツッコミ、最後まで言わせないスタイルらしい。

「あ、いや……どう思う? クラリスは?」

「私はいいと思うわよ。カレンにはマルスが、ミーシャには義兄さんと私とエリーがつけばいいと思うの。だけどカレンとミーシャが抜けるとライナー先生の班がきつくならないかしら?」

もう俺と一緒にいきたいと言った2人は分かるよな? ライナー班のカレンとミーシャだ。

2人は今回の迷宮で思ったようにレベルが上がらなくて焦っているから一緒に4層に行こうと言っているのだ。ちなみに2人共1レベルずつは上がっている。

クラリスの言葉にライナーが答える。

「もしもカレンとミーシャがマルス班に行くのであれば、再編成をして俺とブラム、そしてブラッド、コディは先に迷宮から出ようと思う。みんな目標達成したしな」

「おう! 姐さん、エリーと離れるのはちょっと心苦しいが、ライナー先生がいい所に案内してくれるって言うからな! たまにはガス抜きをするぜ!」

「クラリス、俺が恋しくなったらいつでも来ていいんだぞ?」

なんかこれは絶対に止めなきゃいけない気がしないか?

だってそうだろう? ライナーが行く店だぞ? そしてそこに才能が開花しそうなブラッドとコディが行くとなると……気持ち悪いから考えるのはもうよそう。

アリスにバロンとミネルバ、そして眼鏡っ子先輩の4人に迷宮から出たいか聞くと4人ともまだ迷宮でレベル上げをしたいという。

眼鏡っ子先輩もだいぶやる気が出ているようで、ここに来た当初とは違ってかなりイキイキしている。

「私も戻ってゲドーがどうなっているか聞きたかったけど、バロン、ミネルバ、アリス、エーデと一緒に3層に残るわ」

「ありがとうございます。サーシャ先生が残ってくれると僕も安心できるので、皆をよろしくお願いします」

ちなみに目標を達成した3人のステータスはこちらだ。

まずはライナーから

【名前】ライナー・オルゴ

【称号】剣王

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】34

【レベル】40(+1)

【HP】94/94

【MP】12/80

【筋力】50(+1)

【敏捷】55(+1)

【魔力】24

【器用】63(+1)

【耐久】32(+1)

【運】0

【特殊能力】槍術(Lv7/B)

【特殊能力】剣術(Lv10/A)

【特殊能力】水魔法(Lv3/E)

【装備】ソニックブーム

【装備】氷の刃

【装備】水精霊の法衣

【装備】偽装の腕輪

次にブラッドだ。ブラッドはズルタンのブレイブアックスを奪って装備をしている。こっちの方が優秀だからな。

【名前】ブラッド・レオ

【称号】-

【身分】獣人族(獅子族)・セレアンス公爵家嫡男

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】34(+1)

【HP】141/141

【MP】26/26

【筋力】61(+2)

【敏捷】48(+1)

【魔力】13

【器用】7

【耐久】68(+1)

【運】1

【特殊能力】斧術(Lv5/D)

【特殊能力】体術(Lv7/B)

【特殊能力】土魔法(Lv1/G)

【装備】ブレイブアックス

【装備】大地の鎧

【装備】オーガシールド

最後にコディだ。

【名前】コディ・ジョラス

【称号】-

【身分】魔族・ビサン男爵家嫡男

【状態】良好

【年齢】11

【レベル】36(+1)

【HP】92/92

【MP】21/452

【筋力】43(+1)

【敏捷】30

【魔力】64(+1)

【器用】51

【耐久】47(+2)

【運】1

【特殊能力】体術(Lv4/D)

【特殊能力】呪術(Lv5/C)

【特殊能力】火魔法(Lv7/B)

【特殊能力】水魔法(Lv6/C)

【特殊能力】土魔法(Lv5/D)

【特殊能力】風魔法(Lv2/F)(1→2)

【装備】強欲の杖

コディ以外はレベルが2上がっており、コディに関しては風魔法のスキルが上がっている。

俺やサーシャの戦い方を見て風魔法も有用だと思ったコディはなるべく風魔法も使う様にしているっぽい。

「じゃあ、カレンとミーシャをマルス班に加えて4層に、ライナー先生、ブラム先生、ブラッド、コディは明日戻って、残りはサーシャ先生をリーダーとして頑張ろう!」

みんなそれぞれの目標を胸に眠りについた。

2031年12月29日 7時

6人で4層に潜っているのだが、予想外に……いや予想以上に楽だった。

前衛をアイク、クラリス、エリー、ミーシャの4人で固め、俺とカレンが後衛。

俺が最初にオーガの後衛に対してホーリーを何発か撃ちこみ、そこにカレンがフレアをひたすら撃ち続けるだけでオーガの後衛は全滅した。

前衛はというとアイク、クラリス、エリーは当然オーガを圧倒していたのだが、ミーシャも予想外に活躍していた。

というのもやはりオーガでもミーシャの事を認識しづらいらしい。

意識の外からの攻撃に対応できなく死ぬオーガもいた。

「なぁマルス? この2人ならボス部屋でもいけるんじゃないか?」

確かにアイクの言う通り最初さえ凌げば楽だろう。

「そうかもしれないですが、今日の所はちょっとやめておきましょう。2人に何かあったら困るので」

「マルスは過保護だからね。まぁそこがいいところでもあるんだけど」

カレンがそう言うとミーシャが

「今日の所はという事は明日行っていいってことだよね? 楽しみ!」

「そうだな、マルスはきっとそれを考えて今日はダメと言ったんだ。さすがマルスだ」

アイクとカレン、そしてミーシャの3人で明日のボス部屋が楽しみだと騒いでいる。

これは明日ボス部屋に行かなきゃいけない流れか? 本当は明後日の1月1日の為に明日のうちにアルメリアに帰っておきたいのだが……

だがもうこんなにも盛り上がっているしな……

「分かりました。では明日行きましょう。明日に備えて今日は早めに戻っていつもよりも早い時間からボス部屋に籠れるようにしましょう」

俺の言葉に3人は喜び、エリーはいつもと変わらず、そしてクラリスだけは少し落胆しているように見えた。落胆してほしいと俺が勝手に思っているだけかもしれないが。

16時に安全地帯に戻ると意外にもサーシャ班もバロンとミネルバ以外全員揃っていた。

「あれ? 早いですね?」

「ええ。みんなMPが枯渇しそうだったから切り上げてきちゃった」

「バロンとミネルバは?」

「お風呂入って、ご飯食べてすぐに部屋に行っちゃったわよ。なんかミネルバがいいこと考えたんだって」

あー、ろくでもない事を考えたんだな……眼鏡っ子先輩の時はとてもいい働きをした2人だけど、2人だけでの行動となると、ある意味この2人は裏切らないからな。

サーシャの声はどこか弾んでいたので、鑑定してみるとようやくサーシャもレベルが上がっていた。

カレンとミーシャだけでなくサーシャもレベルが上がらなくて悩んでいたのだろう。

【名前】サーシャ・フェブラント

【称号】風王

【身分】 妖精族(エルフ) ・フェブラント女爵家当主

【状態】良好

【年齢】89歳

【レベル】45(+1)

【HP】59/59

【MP】408/408

【筋力】43(+1)

【敏捷】66(+1)

【魔力】79(+2)

【器用】77(+2)

【耐久】32

【運】5

【特殊能力】弓術(Lv7/D)

【特殊能力】風魔法(Lv9/B)

【装備】エルフの弓

【装備】精霊の法衣

「サーシャ先生、僕たちは明日もここに残る事になりました。先生たちはどうしますか?」

「私は明日アルメリアに戻らせてもらうわ。1月2日にアルメリアを出発するのでしょう? 1日くらいはアルメリアでゆっくりしたいのとやはりゲドーの事が気になるわ」

アリスと眼鏡っ子先輩も一緒に戻るというので結局残るのは俺とクラリス、エリーにカレン、ミーシャ、そしてアイクの6人だ。

2031年12月30日 4時

もうこの時間から5層のボス部屋はすでに狩場となっていた。

アイクの発案した0時起床、1時出発というとんでも作戦が実行されたのだ。

今は1匹ずつ出てくるオーガをアイク、カレン、ミーシャの3人で瞬殺している。

ポップしては何も状況が分からず死んでいくオーガの気持ちを考えると少し可哀想だ。

結局この虐殺は18時まで行われた。

アイク、カレン、ミーシャの3人はレベルが上がって満足したらしく、ずっとご機嫌だった。

「これで気持ちよくアルメリアに戻れるね!」

「そうね。これも付き合ってくれた4人のおかげね。お礼をしなくてはいけないわね」

ミーシャとカレンが安全地帯に帰る道中で話をしているとアイクが

「じゃあ、リムルガルド城下町でカレンとミーシャはしっかりエーディンの事を守ってくれよ。エーディンは土魔法使いで防御は得意だが念のために頼む」

アイクの言葉に当然のようにカレンとミーシャが頷き

「「私たちに任せてください!」」

2人が機嫌よく答えた。

そんな3人のステータスはこちらだ。

【名前】アイク・ブライアント

【称号】槍王

【身分】人族・ブライアント伯爵家嫡男

【状態】良好

【年齢】14歳

【レベル】44(+3)

【HP】145/145

【MP】1022/1249

【筋力】100(+5)

【敏捷】79(+4)

【魔力】52(+2)

【器用】55(+2)

【耐久】89(+4)

【運】10

【特殊能力】剣術(Lv6/C)

【特殊能力】槍術(Lv9/B)

【特殊能力】火魔法(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv2/G)

【装備】 火精霊の槍(サラマンダーランス)

【装備】 火精霊の剣(サラマンダーソード)

【装備】 火幻獣の鎧(イフリートメイル)

【装備】 火の腕輪(フレイムブレスレット)

【装備】守護の指輪

【装備】偽装の腕輪

今回の 迷宮探索(ダンジョンアタック) で一番成長したのは間違いなくアイクだ。

来年のA級冒険者昇格試験でB級冒険者同士の戦いで負けることはほぼないだろう。

【名前】カレン・リオネル

【称号】鞭王

【身分】人族・フレスバルド公爵家次女

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】43(+3)

【HP】58/58

【MP】102/765

【筋力】41(+4)

【敏捷】41(+4)

【魔力】90(+7)

【器用】50(+6)

【耐久】34(+4)

【運】1

【特殊能力】魔眼(LvMAX)

【特殊能力】鞭術(Lv6/B)

【特殊能力】火魔法(Lv8/B)

【装備】 火精霊の杖(サラマンダーロッド)

【装備】レッドビュート

【装備】 火精霊の法衣(サラマンダーロープ)

【装備】 火の腕輪(フレイムブレスレット)

【装備】偽装の腕輪

結局カレンは昨日と今日でレベルが1ずつ上がりこの迷宮で合計3上がったことになる。

火魔法がレベル9になってもいいとは思うのだが、8→9はかなり時間が掛かったからまだまだなのかもしれない。

【名前】ミーシャ・フェブラント

【称号】-

【身分】 妖精族(エルフ) ・フェブラント女爵家長女

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】44(+2)

【HP】77/77

【MP】125/362

【筋力】63(+3)

【敏捷】85(+5)

【魔力】70(+4)

【器用】76(+4)

【耐久】44(+3)

【運】5

【特殊能力】槍術(Lv7/B)

【特殊能力】水魔法(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv6/D)

【装備】 風精霊の槍(シルフランス)

【装備】幻影のローブ

【装備】幻影の小盾

【装備】大精霊の靴

【装備】偽装の腕輪

最後にミーシャだが、なんだかんだ相当強い。決め手に欠けるかもしれないがそれを補う装備がある。

カレンとミーシャがここまで育てばリムルガルド城下町での戦いはかなり盤石のものになるかもしれない。

風呂に入って、飯を食べ終わったのが22時を過ぎていた。なるべく明日は早く帰りたいのですぐに寝室に戻ると、カレンとミーシャが今日のお礼としてマッサージをしてくれるとの事で、それにクラリスとエリーも参加してくれることになった。

まぁエリーの場合はもう何も言わずにも分かるよな? 案の定隣でぐっすりだ。

「マルス、明日誕生日ね。今までプレゼントとかしたことなかったけど何か欲しい物でもある?」

カレンが右半身をマッサージしながら言うとミーシャが俺の左半身をマッサージしながら

「マルスだからきっとエッチなやつが欲しいんじゃない? 例えば……みんなのおっぱ……」

「マルス、今日はもう遅いから早く寝ましょう。明日は体調を万全にしないと、ね?」

クラリスがミーシャの言葉を遮って少し恥ずかしそうに話しかけてくる。

それは今俺がクラリスに膝枕をしてもらっているからだけではない。

そう明日は俺の12歳の誕生日、そしてクラリスの誕生日である。

みんな覚えているか? クラリスが前から言っていた事を。12歳の誕生日にクラリスがくれる特別なものを。

クラリスの膝枕に顔を埋め、明日起こるであろうことに胸と鼻を膨らませると、クラリスの媚香が体全体に吸収され、相棒も準備運動を始める。

相棒よ。今まで悪かったな。ついにお前が解き放たれる時だ。