軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第216話 真の実力

2031年7月26日 14時

「ねぇやっぱりクラリスのチューじゃないと起きないんじゃない?」

「そうね……ここはクラリスに大人のキスをしてもらえば」

ミーシャとカレンが冗談半分でクラリスに対して話している。起きないというのは言うまでもないがヨーゼフだ。ヨーゼフが起きないため今回の旅は大変なのだ。

寝ているとはいえご飯は食べる。寝ているところにスープを口に含ませるとヨーゼフはそれを飲むのだ。おかげで衰弱しないからいいのだが……

もちろん入浴もさせる。人間は何もしなくても臭くなってしまうからね。そしてヨーゼフはしっかりと生理現象も起きる。

だから何かのきっかけがあれば起きるのではないかといつもみんなで話しているのだが、結局はいつもこの話題になるのだ。クラリスはこの話題を振られると「私はマルスだけ」ときっぱりと断る。

「まぁでもようやくリーガン公爵領ね。行きよりもだいぶ時間が掛かってしまったけど……」

クラリスがホッとしたように言った。ヨーゼフの件で慎重にならざるを得ないから今回は戻るのに時間が掛かっている。

だが魔の森でレベルアップした自分を見つめなおすのには良かった。ヨーゼフを助けた日、俺はBランクの魔物を倒しくまくっていたからレベルが2も上がっていた。

【名前】マルス・ブライアント

【称号】雷神/風王/聖者/ゴブリン虐殺者

【身分】人族・ブライアント伯爵家次男

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】46

【HP】122/122

【MP】8175/8175

【筋力】112

【敏捷】110

【魔力】128

【器用】107

【耐久】105

【運】30

【固有能力】天賦(LvMAX)

【固有能力】天眼(Lv10)

【固有能力】雷魔法(Lv10/S)

【特殊能力】剣術(Lv9/A)

【特殊能力】火魔法(Lv5/D)

【特殊能力】水魔法(Lv5/D)

【特殊能力】土魔法(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv10/A)

【特殊能力】神聖魔法(Lv8/A)

【装備】雷鳴剣

【装備】 火精霊の剣(サラマンダーソード)

【装備】鳴神の法衣

【装備】偽装の腕輪

ふっふっふ……雷魔法がついにレベル10。才能Sは本当に凄い……もしかしたらサンダーストーム?を放った時はすでに10だったのかもしれない。剣術があっという間に抜かれてしまった。

そして俺と同じようにクラリスもレベルが2も上がっていた。クラリスはデーモンを一番倒したからな。

【名前】クラリス・ランパード

【称号】弓王・聖女

【身分】人族・ランパード子爵家長女

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】49

【HP】106/106

【MP】1801/1801

【筋力】76

【敏捷】76

【魔力】96

【器用】93

【耐久】74

【運】20

【固有能力】結界魔法(Lv4/A)

【特殊能力】剣術(Lv6/C)

【特殊能力】弓術(Lv8/B)

【特殊能力】水魔法(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv4/F)

【特殊能力】神聖魔法(Lv9/A)

【装備】ディフェンダー

【装備】 魔法の弓(マジックアロー)

【装備】 聖女の法衣(セイントローブ)

【装備】 神秘の足輪(ミステリアスアンクレット)

【装備】偽装の腕輪

もうクラリスも準A級冒険者でいいと思う。なにせ神聖魔法使いだし。

【名前】エリー・レオ

【称号】-

【身分】獣人族(獅子族)・レオ準女爵家当主

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】43

【HP】129/129

【MP】115/115

【筋力】89

【敏捷】111

【魔力】26

【器用】33

【耐久】71

【運】10

【固有能力】音魔法(Lv2/C)

【特殊能力】体術(Lv8/B)

【特殊能力】短剣術(Lv8/C)

【特殊能力】風魔法(Lv3/G)

【装備】カルンウェナン

【装備】ミスリル銀の短剣

【装備】 風の短剣(シルフダガー)

【装備】 戦乙女軽鎧(ヴァルキリーアーマー)

【装備】風のマント

【装備】風のブーツ

【装備】雷のアミュレット

そしてエリーは音魔法がようやくレベル2に上がった。まぁ今回大活躍の音魔法。これからもしっかりとレベルをあげて欲しい。そして短剣術もレベル8に上がっている。これはカルンウェナンをどんどん使いこなしている証拠かもしれない。

カレンとミーシャもレベルは上がっていたのだが、特筆すべきところがないから割愛。アリスは残念ながらレベルは上がっていなかった。そして今一番ノリに乗っている者を紹介しよう。

【名前】アイク・ブライアント

【称号】槍王

【身分】人族・ブライアント伯爵家嫡男

【状態】良好

【年齢】14歳

【レベル】40

【HP】125/125

【MP】1215/1215

【筋力】90

【敏捷】74

【魔力】49

【器用】51

【耐久】81

【運】10

【特殊能力】剣術(Lv6/C)

【特殊能力】槍術(Lv9/B)

【特殊能力】火魔法(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv2/G)

【装備】 火精霊の槍(サラマンダーランス)

【装備】 火幻獣の鎧(イフリートメイル)

【装備】 火の腕輪(フレイムブレスレット)

【装備】守護の指輪

ついにアイクが槍王の称号を。これにはアイクも大喜び。ずっとヒュージと槍の訓練をしていたから急激に上達したのも確かだ。

リーガンの街に着いたのは16時を過ぎたころだった。すぐにリーガン公爵に会いに行くことにした。俺の後ろには魔の森に行った【暁】のメンバーが全員揃っている。校長室の前に行き校長室の扉をノックする。

「2年Sクラスのマルスです。ただいま戻りました」

「入りなさい」

中からリーガン公爵が返事をしてくれたので早速全員で中に入った。

「まずは急なクエスト受けてくれて感謝します。そしてサーシャからの早馬で大体の事は知っております。まずは人造魔石という物を見せてください」

俺が人造魔石をリーガン公爵に渡すとリーガン公爵が声を押し殺しながら何かを呟いた。あまりにも小さな声で聞き取れなかったし、下を向いていた為、口元では何を言っているのか分からなかった。

「ヨーゼフはどうなっておりますか?」

リーガン公爵の言葉を聞いてブラムが担架に乗せたヨーゼフをリーガン公爵の下に連れてきた。

「まだ覚醒しませんか……私がヨーゼフを預かります。ヨーゼフの親族に去年から連絡を試みているのですがなかなか連絡が取れなくて……」

そうだよな……普通失踪したら親とかにまず連絡するのが普通だよな。それにしても連絡が取れないってどういうことだ……

「ヨーゼフをお願いします。この後僕たちはどうすればいいですか?」

「あなた達は少しゆっくりしておきなさい。本来であればほかのクラスは遠征クエスト中なのですが、少し事情がありまして遠征クエストができない者たちもおります。もしも他のクラスの授業に参加してみたいと思うのであれば好きに参加してもらっても構いません。今年は【黎明】には武神祭にも参加してもらう予定ですからそれまではリーガン周辺に居てもらえばどこに行っても構いません」

この言葉にクラリスが

「父と母に会いに行ってもよろしいですか?」

「ええ。特別に認めましょう。しかし護衛はしっかり付けます。いくらクラリスが強いとは言え、女の子1人では何か良からぬことを企む輩がいるかもしれませんから」

もしもそんな奴が居たらもう男としての人生を終えてしまうだろうな。

「では僕がクラリスを送り届けます。送り届けたら帰ってくるのでよろしいですか?」

俺の言葉にリーガン公爵は頷いてくれた。俺やアイク、サーシャ、ライナーがそれぞれ報告をすると最後にリーガン公爵が

「マルス、話があります。マルスだけ残ってください」

俺だけを引き止めると、みんなは自室に戻っていった。

「マルス、あなたの事をサーシャから聞きました。少し場所を移してもいいですか?」

頷いてリーガン公爵の後をついて行った。すると闘技場に着きリーガン公爵が振り向き

「マルスは雷魔法も使えるようですね。そして暗黒魔法は使えないと聞きました。マルスが使える魔法は、火、水、土、風、雷、神聖の計6種類の魔法であっておりますか?」

やっぱりその事か……でも聞きたいこともあったしいいか……

「はい。僕はその6つの魔法が使えます。それ以外の魔法は使えません」

天眼は魔法じゃないから嘘は言っていない。

「雷魔法はどの程度使いこなせるのですか?」

この質問に答えるのは難しい……

「制御という面では使いこなせておりません。威力という点ではどの魔法よりも高いと思いますが」

俺の答えにリーガン公爵が首を横に振りながら

「雷魔法を使うのはやめなさい。自身が耐えられなくなって死んだという言い伝えがあります。この前マルスがテンペストを知りたいと言っておりましたね? テンペストとはトルネードを2つ発現させ1つにし、竜巻の中に落雷を発生させる回避不能の魔法。

雷魔法が使えなくてもトルネードを2発重ね合わせれば、落雷が発生するようです。時の風神はその落雷により命を落としたと聞いております。ですから悪いことは言いません。雷魔法を封印しなさい」

リーガン公爵が俺を諭してくる。本当に俺の事を心配しているようだ。

「リーガン公爵。僕の雷魔法を一回ご覧になって頂けませんか? リーガン公爵は絶対に関係者部屋から出ないように、僕が自滅しない所を見て欲しいのです」

リーガン公爵は俺が雷魔法を制御できると言ったらここで見たかったのだろう。制御できないと言ったから使うのをやめろと言ったはずだ。しかし制御できなくても自滅しない事を見せれば納得してくれるだろう。

「いいでしょう。ですが絶対に無理はしないで下さい」

リーガン公爵が関係者部屋に行き、俺は周囲の安全の為にサーチを使った。すると2人の人物が俺の事を窺っているのが分かった。そしてその2人は俺がサーチを使ったのを認識したらしい。

「クラリス、エリー、今の俺の本気の魔法を2人もリーガン公爵と一緒に関係者部屋から見ていてくれ」

闘技場に隠れていた2人がばつが悪そうに出てきた。

「ゴメンね……ちょっと何を話すのか気になって……」

クラリスが素直に頭を下げるとエリーも頭を下げた。2人が関係者部屋に入るとリーガン公爵が困った顔で2人を出迎える。俺を心配しての事だから分かって欲しい。

「では行きます!恐らく音、衝撃波、振動、すべてが初めてだと思うのでうるさかったら耳を塞いでください! あと僕は何があっても絶対に大丈夫ですから! クラリス、もしもリーガン公爵が出てきそうだったらしっかりと抑えてくれ」

俺はそう言ってとっておきを披露した。

「サンダーストーム!」

俺の言葉で金色の竜巻が発現した。魔の森の時よりも明らかにデカい……あの時の雷魔法のレベルは9だったのかもしれない。

発現した金色の竜巻を自分の方に手繰り寄せ一気に俺自身に金色の竜巻から雷を落とす。

何百本と言う金色の雷が俺に落ちるがそれ自体は問題がなかった。しかし完全に鼓膜がやられてしまった。雷魔法には耐性があるがさすがに音には耐性はなかったようだ。

ハイヒールですぐに耳の治療をして俺も耳を塞ぐ。だが耳を塞いだくらいでは鼓膜は守れなかった。この金色の竜巻の中はとんでもない事になっているのを実感した。

10秒くらい雷に打たれ続けた。すると金色の竜巻は無くなりようやく辺りの視界が開けた。両耳をまたハイヒールで治し、関係者席を見ると、クラリスとエリーが2人がかりでリーガン公爵を抑えていた。