軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第160話 身体測定

食事の席に入ってきたのはクラリスの両親のグレイとエルナだった。

「お父さん!?お 母さん!?」

クラリスは驚いて席を立つ。

「リスター連合国のランパード子爵家グレイ・ランパードとその妻、エルナ・ランパードです。意味はお分かりですね?」

え……? 俺は全く理解が出来なかった。クラリスも同じようだ。俺たちの釈然としない顔が分かったようで

「2人はザルカム王国からリスター連合国リーガン公爵領の貴族となりました。これでクラリスも安心してこの学校に通う事が出来るでしょう。今のザルカム王国は色々と心配な要素が多いので私も気を揉んでいたのです」

そんなことが出来るのか……? ……まぁ貴族から奴隷落ちしたものを2名も見ているから、それに比べれば驚くことでもないのか……?

「お久しぶりです。グレイさん。エルナさん。今年中にご挨拶をと思っていたのですが……こちらから伺えずに申し訳ございません」

俺が席を立って頭を下げるとグレイが

「いいのだマルス。リーガン公爵からマルスの活躍は聞いている。私もクラリスの夫が君みたいな人だと思うと安心できる。これからもクラリスの事をよろしく頼む」

これは……もしリーガン公爵の機嫌を損ねると根も葉もないことをグレイとエルナに吹き込まれるな……ハーレムを堪能しているとか、5人目ができそうだとか……事実だろだって? そんなことはない……と思う……

「2人はリーガンには住みませんが、近くのリーガン公爵領の要人が数多く暮らしているセキュリティの高いところに居を構えております。もしよければクラリスは1月30日までそちらで過ごしてもいいのですよ?」

この言葉にクラリスの顔がパッと明るくなった。当然俺はクラリスに向かって頷く。

グレイとエルナがここに居るという事は……リーガン公爵は2人からもクラリスの神聖魔法の事を聞いていたのかもしれない。生きている年月が違うからな……腹の探り合いで勝てる訳もないか……

5人で学校を少しぶらぶらした後、クラリス、グレイ、エルナはリスター帝国学校を後にした。

俺とエリーは久しぶりにSクラスの教室に行ってみた。ちなみに学年ごとに校舎があり、ずっと同じ校舎で5年間を過ごす。今回の1年生は去年の5年生が使っていた校舎を5年間使う事になる。

なんとなくSクラスの教室に行くとSクラスの教師陣が全員集合していた。

「こんにちは。お久しぶりです」

俺がペコリと頭を下げると一緒にエリーも頭を下げた。

「久しぶり。なんか……マルスまた背が高く、がっしりしてきたな」

ライナーが嬉しそうに言うとサーシャも

「本当に11歳と思えないくらい大人の色気が漂ってきたわね……それにエリーも雰囲気が変わったわね……なんか……こう……角が取れたというか……可愛らしくなってきたわ……数か月前まではただただ美人で綺麗ってだけだったのに……」

そう。エリーは見る人が見ればかなり変わったと思う。ずっと近くに居た俺もエリーが変わったと思う。最近エリーの笑顔を見ることが多くなった。

俺が「ありがとうございます」と頭を下げると、エリーも同じように頭を下げて少し微笑んだように見える。教師陣も気づいたらしく少し驚いていた。

「そうだ。マルス。私を【剛毅】に入れてくれないかしら?」

急にサーシャが聞いてきた。

「え!? ええ……ライナー先生がいいと言うなら僕は歓迎ですが……クランにも参加するという事でいいのですか?」

「当然よ! 私ももっと強くなって見せるわ!」

急にどういう風の吹き回しだろうか……ライナーはもう【剛毅】の加入を承認しているとの事だったので、サーシャも【暁】に参加することになった。

6人で少し雑談をしていると教室にミーシャが入ってきた。

「やっほー、マルスとエリリン元気してた? 2人ともなんか雰囲気変わった気がするけど……?」

相変わらず陽気にミーシャが挨拶をしてくる。久しぶりにミーシャと会うとなんか嬉しかった。

「ああ。それなりに元気だったよ。ミーシャもだいぶ大きくなったな」

俺がミーシャに言うと何を思ったのか自分とエリーの胸を見比べて

「まだまだ私はこれからなんだからね! きっとお母さんみたいにボインになるんだから!」

……誰もそこが大きくなったとはいってないだろ……この反応に他のみんなは大笑いしていた。まぁミーシャらしいと言えばミーシャらしいな。ミーシャがエリーの笑顔に気づくとミーシャも一緒に笑っていた。

ローレンツを除いたメンバーでご飯を食べに行くことにした。久しぶりの再会とサーシャの【暁】参加祝いも兼ねてだ。

2031年2月1日

今日から2年生の学校生活が始まる。

Sクラスの教室に一番乗りすると続々とみんなが教室に入ってくる。

クラリスとエリーはずっと一緒にいたから割愛するとして、全員しっかり成長していた。

誰もレベルは上がっていなかったが、大きくなっていた。特にドミニクはずっと鍛えていたのかかなりごつくなった気がする。

だがみんな口を揃えて言うのは俺が一番変わったと言うのだ。カレンもサーシャと同じように俺のことを「男らしくなって少年っぽさが抜けてきた」と言うとミネルバが「これはまたクラリスとエリーが泣く」と言う。

そして今日は身体測定の日。1年間でどれくらい成長しただろうか。結果はと言うと……

マルス身長175cm体重80kg

バロン身長162cm体重58kg

ドミニク身長160cm体重55kg

ちなみに女子は俺たちよりも先に計っており、もう教室に戻っている。やはり俺が一番成長していたようだ。男同士で結果を見せ合うと

「マルスってとても細く見えるんだが……どうして体重がそんなに多いんだ? 上半身だけでも脱いでくれないか?」

ドミニクが俺に向かって言ってきたので上半身裸になると、バロンとドミニクが「オーッ!」という声を上げて

「やはり凄い、鍛えているのか……それだけ筋量があればその体重も納得だな……俺も半年前辺りから鍛えてはいるのだが、マルスみたいになかなかならなくて……」

そう言いながらドミニクも上半身裸になった。ドミニクも綺麗に腹筋が割れており、胸板もだいぶ厚くなってきた。広背筋が少し寂しい気がするが腕もだいぶ太くなってきている。

それを見たバロンも負けじと上半身裸になった。バロンもしっかり鍛え上げていた。お互いがお互いの体を褒めあって称える。前世では経験がないが筋トレ仲間って多分こういうものなんだろうな……男3人で無駄にポージングをして時間が経過するのを忘れていたらしい。

次に身体測定をする女子2人が入ってきてしまった。幸い? 女子2人はまだ衣服を脱いではいなかった。俺たちはすぐに服を着ようとすると

「ドミニク!? それに……マルス……先輩?」

名前を呼ばれて声のする方を見るとソフィアが驚いた顔でこちらを見ていた。アリスはソフィアに隠れるようにずっと俺の体を凝視している。ソフィアとアリスに気づいたドミニクは服も着ないで2人に話しかける。

「おっ何日かぶりだな。ソフィア、アリス。俺たち服着たらすぐに出るから少し待っててくれ」

ドミニクが2人に話しかけている間に俺とバロンは急いで服を着ていると

「マルス先輩! あとで……放課後お話したいことがあります! 今日の授業が終わったら放課後2年生のSクラスの教室に伺ってもよろしいでしょうか?」

なんか思いつめたような表情でアリスが俺に聞いてきた。

「あ、ああ……分かったよ、アリスちゃん。じゃあ放課後……」

俺たちは急いで服を着て教室に戻った。教室に戻ると女子たちが身体測定の結果を教えあっていた。俺を見つけたミーシャが俺の所にやってきて俺に身体測定の結果を教えに来た。恥じらいと言う言葉がないのか……?

「聞いてよ! 私145cm35kg、70、53、74でAカップになったのよ! 去年はAAだったから来年はBね!これでまな板とか言わせないわ!」

大声でいう事ではないと思うんだが……それにその計算だと10年後にはKカップになるのか?

「私も言ったんだからマルスも教えてよね!」

ミーシャに言われたので素直に言うと

「え……? マルス太った……? 80kg……? 実は脱いだら太ってますって感じ?」

ドミニクと同じようなことを聞いてくる。だが俺が答えるよりも先にドミニクがミーシャに答えた。

「マルスの体は筋量が凄いんだ。筋肉は脂肪よりも重いから細くても体重は重くなるんだよ」

ミーシャに説明すると

「そういえば夏マルスの体触った時カッチカチだった……確かに……あれなら納得ね」

今度はクラリスとエリーが俺の所にやってきた。

「ねぇマルス何cm?」

クラリスが聞いてくるとエリーも興味深そうにしている。

「175cmだったよ。80kg」

やはりクラリスとエリーも驚いていたが、この2人は俺の体型を良く知っているので何も言わなかった。

こっそりクラリスとエリーの結果を聞いた。

クラリスが身長160cm体重48kg。

スリーサイズ85、60、84のDカップ。

エリーが165cm体重54kg

スリーサイズが90、63、89のFカップ。

正直スリーサイズは良く分からない……がクラリスとエリーは相当細いと思う。もうちょっと太ってもいいと思うが、女性にこんなこと言うのは絶対にNGだと思うので心の中に留めておく。

俺たちは午前中の座学と身体測定だけで学校は終わりだ。クラリスとエリーに今日の予定を聞かれると俺は素直に

「実はさっき身体測定の時にばったりアリスちゃんと会ったんだ。放課後、話があるから、2年Sクラスの教室に居てほしいって。1年生は通常通り15時までだろ?だから何かそれまで魔法の練習でもして時間つぶししようかなと思っているんだけど……」

「きっと……リーガン公爵に言われていたことね……だけどマルス1人にさせるのは……私たちも一緒していい?」

「もちろん。もし予定がないのであればカレンとミーシャにもいて欲しいんだけど……」

カレンとミーシャにも事情を説明すると2人とも一緒に居てくれるとの事だ。もちろんまだアリスの神聖魔法の事は話していない。

結局【黎明】だけ残る事となりバロン、ドミニク、ミネルバは冒険者ギルドに行くと言って外に出て行った。

その際、ドミニクからはアリスの事を頼むと言われた。何を頼まれたかはしっかりとは理解していないが、分かったとだけ伝えた。

そう言えば今日はエリーとミーシャの誕生日だった。時間があったので2人を鑑定すると

【名前】エリー・レオ

【称号】-

【身分】獣人族(獅子族)・レオ準女爵家当主

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】41

【HP】120/120

【MP】111/111

【筋力】84

【敏捷】105

【魔力】25

【器用】32

【耐久】68

【運】10

【固有能力】音魔法(Lv1/C)

【特殊能力】体術(Lv8/B)

【特殊能力】短剣術(Lv7/C)

【特殊能力】風魔法(Lv3/G)

【装備】カルンウェナン

【装備】ミスリル銀の短剣

【装備】 風の短剣(シルフダガー)

【装備】 戦乙女軽鎧(ヴァルキリーアーマー)

【装備】風のマント

【装備】風のブーツ

【装備】雷のアミュレット

エリーはHPと敏捷が大幅に上がるようだ。そしてミーシャは

【名前】ミーシャ・フェブラント

【称号】-

【身分】 妖精族(エルフ) ・フェブラント女爵長女

【状態】良好

【年齢】11歳

【レベル】39

【HP】67/67

【MP】251/251

【筋力】56

【敏捷】73

【魔力】61

【器用】65

【耐久】36

【運】5

【特殊能力】槍術(Lv7/B)

【特殊能力】水魔法(Lv6/C)

【特殊能力】風魔法(Lv6/D)

【装備】 風精霊の槍(シルフランス)

【装備】幻影のローブ

【装備】幻影の小盾

【装備】大精霊の靴

ミーシャは器用を中心に少しずつステータスが上がっていた。また特殊能力の風魔法のレベルが上がっていた。それにしても大精霊の靴ってすごいな……これはリーガン公爵から褒美としてもらったものだ。

【名前】大精霊の靴

【防御】4

【特殊】敏捷+3

【価値】A-

【詳細】 妖精族(エルフ) のみ装備可能。装備者の足跡を消す。

MP消費で装備者の体を軽くすることが出来る。

幻影装備に大精霊の靴だと本当にミーシャに気づくのは難しくなりそうだ……しばらくすると教室の扉がノックされ返事をする前に扉が開いた。そしてアリスとソフィアの姉妹が教室に入ってきた。