軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第六十六話 これからの予定

ダンベル草の苦みに力負けした、グルタミン草スープを飲んでから約1時間が経過した。

ようやく吐き気が治まり、体を動かせるようになった。

……それにしても、ダンベル草の破壊力が凄すぎる。

あれだけ美味しいスープが、スプーン一杯分のダンベル草の粉末で全てを破壊された。

もはや、ダンベル草の苦みを感じずに飲む方法なんてないのではとも考えてしまう。

手っ取り早いのはダンベル草の粉末をなにかに閉じ込めて、味覚を感じずに胃の中に収めてしまうことなんだが……まあ、無理だろうな。

色々と思考を巡らせるが、解決方法は一向に見当たらない。

こればかりはいくら考えても、現状では解決方法が見つかりそうにないし、一度忘れて口直しにグルタミン草を煮詰めたものを食べようか。

グルタミン草を細かく刻んで、少量の水で煮詰めただけなのだが、既に美味しそうな匂いはしている。

早速、少量をつまんで食べてみると……美味い! やっぱりグルタミン草はどう調理しても美味しいな。

このままでも十分すぎるほど美味しいのだが、パンに載せて食べても美味しいかもしれない。

旨味成分が更に凝縮された感じがして、これは大当たりだ。

難点としては、煮詰めることでグルタミン草が萎んでしまい、煮詰める前よりも大分少量になってしまうことだな。

ただ、その分ギュッと引き締まっていて美味しい。

あまりの美味しさにパクパクと勢いよく食べていると、あっと言う間になくなってしまった。

グルタミン草のスープの残りは明日使うし、天日干しにし乾燥させているグルタミン草はもちろんまだ出来上がっていない。

口元が寂しくなり、なにかを食べたくなるが……グルタミン草を生成しようとして、魔力不足で生成失敗となるのが一番嫌だからな。

ここは我慢し、明日に向けて今日はもう寝ようか。

色々あったし、身体的にも精神的にも疲労が溜まっているから、すぐにでも眠れるはず。

そうと決まればまだ明るいが、寝る準備を整えてからベッドへと横になる。

ここからは薬草を生成し、正確なグルタミン草の生成魔力を調べよう。

現在の俺の総魔力が14だから、ここからいくつ薬草が生成されるかで、グルタミン草の生成魔力が判明する。

早速、俺は次々と薬草を生成していく。

4本目までは無事に生成でき、問題はここからだな。

グルタミン草の生成魔力が7以下ならば、現状の魔力量でも一日に2本生成出来る計算になる。

グルタミン草がどれほどの値段で売れるのかは分からないが、もしグルタミン草が市場に出回っていない植物だった場合、恐らく高値で売れるだろうし大量生成を狙いたいから、生成魔力は7以下であって欲しいな。

そう願いつつ5本目を生成。よしっ、脱力症状は起こっていない。

続いて6本目も無事に生成できた。そして一つの基準となる7本目。

少し緊張しながら生成したのだが……無事に脱力症状は起こらず、7本目の薬草を生成させることに成功した。

これで一先ず、現状の総魔力量でも一日に2本の生成が可能であることが分かった。

ここからは、どれだけ低コストで生成できるか……が知りたかったのだが、8本目を生成している途中で力が抜けていく感覚に襲われ、俺は動けなくなった。

グルタミン草の生成魔力は7か。レベルの割りにはかなりの低コストだと思う。

市場的にはどれだけの価値があるのか分からないけど、素人ながらに俺はグルタミン草に関してお金の匂いを感じ取っているから期待は出来そうだ。

魔力切れからそのまま眠りにつき、翌日。

アングリーウルフの群れから逃げるために深夜の下山。

そしてアングリーウルフとの戦闘で、肉体的な疲労と精神的な疲労が予想以上に溜まっていたのか、昨日は大分早くに寝たはずなのに、目が覚めたのは昼近くだった。

長い睡眠のせいで、凝り固まった全身の筋肉を伸ばしながら、俺は諸々の準備を始める。

今日は今から冒険者ギルドへ行き、手続きを行う予定。

そして、鞄が届いていたら『エルフの涙』へ行き、採取した植物の売却。

届いていなかったら『断鉄』へ行き、昨日貰ったアングリーウルフの素材の加工をお願いしに行こうと思っている。

それと鞄が届いていたら、夜に宿屋『ビーハウス』に行って、ライラとニーナが空いているかの確認をしに行こうか。

香辛料を売れるお店と、香辛料をどうやって料理に使うのかを聞きに行きたい。

よしっ、大まかな予定も決めたし、とりあえず冒険者ギルドから向かおうか。

冒険者ギルドへと着くと、そのままの足ですぐに依頼報告受付へと向かう。

既に丸一日は経過しているし、もう既に詳しい話とか分かるだろうか。

何故、アングリーウルフの群れに襲われたのかは、是非詳しい説明を聞きたいところだ。

それによって今後の動き方も決まるだろうし、新たな植物の採取地を探さないといけない可能性だって出てくる訳だしな。

コルネロ山が採取地として使えなくなったら嫌だなと思いつつ、俺は受付嬢さんの下へと歩いた。