軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

99回目 『◇キャンピングカー』の性能

『では、ワタクシの役割はこちらの方々を御守りする事なのですね。了解いたしました。改めまして、ワタクシはこの『◇キャンピングカー』の管理AI『キャンパー』と申します。以後よろしくお願い致します』

「は、はい。こちらこそよろしくお願いします…………」

「…………よろしくお願いします」

「…………アリア姉ちゃん、ボクこわい…………」

取り敢えず全員を案内した『◇キャンピングカー』のリビングにて。宙に浮かぶ鋼鉄の目玉ことキャンパーの挨拶にアレマーさんはぎこちなく応え、アリアは若干震えながら挨拶し、アラムはアリアに抱きついて顔を隠した。アリアもアラムも、ソファーに座ってなければ腰を抜かしそうな怯え方である。

え? アレス? アイツなら、『◇キャンピングカー』の中に入って青い顔をしているかと思えば、キャンパーを見てパタリと気絶したので放置してある。

多分、色々ありすぎてアイツの何かが限界を迎えたのだろう。こういうのは、そっとしておくのが一番だ。あとでベッドくらいには運んでやろう。

ちなみにシエラとトルテは多少なれてきたのか、『◇キャンピングカー』の中を物珍しそうに見ている。トルテなんかは、中をウロウロした後に外に出て外観を見て、また中に戻るを繰り返していた。まあ、気持ちは解る。外から見た広さと実際に中に入った時の広さで差が酷いからな。

「ガモン様のスキルから出る物には、本当に驚かされますが、これは今までで一番ですね。この中だけで生活出来るじゃないですか」

「なぁガモン。お前、冒険者なんかやらなくても、これを王家にでも献上すれば一生遊んで暮らせるんじゃねーの? これ、この広さで火も水も無限に使えて移動も出来るんだろ? なんだよこれ非常識過ぎるだろ」

てっきり二人はこういうアイテムに慣れてきたのかと思っていたが、単に受け止めるのに時間が掛かっていただけらしい。

だが何を言われようと、どんな反応をされようと、アレマーさん達を守るのにこれ以上の物はない。自重などしている場合では無いのだ。使える物は積極的に使っていく。

「さてと、取り敢えず今日はこの中で寝るぞ。ここが現状で一番安全だからな」

三人と一家族。俺達三人については部屋もあるし良いのだが、怯えているアリアとアラムを見ているとアレマーさん達の部屋を分けるのは躊躇われた。本人達も出来れば同じ部屋がいいと言うしな。

そこでキャンパーに相談した所、新たに家族用の客室を作る事を進められた。そう言えば金さえ払えば部屋を増やせる、みたいな事を聞いた気がする。

ならそうするかと、キャンパーの指示に従い壁に取り付けられた大型のディスプレイを操作する。そして画面に並んでいる拡張アイテムを見ていて、俺は気づいてしまった。

《◇キャンピングカー:拡張アイテム》

・客室(一人用)…………10ポイント

・客室(二人用)…………15ポイント

・客室(家族用)…………30ポイント

・大浴場(温泉)…………500ポイント

・大浴場(温泉露天付き)…………1000ポイント

……………………ポ、ポイント? まさかこれ、ガチャ・ポイントか!? マジかよ! 『◇キャンピングカー』の拡張アイテムってガチャ・ポイントで買うのかよ!?

い、いやでも…………。家族用の客室だけなら30ポイント。☆2が三つ分だからまあいいか。ガチャ食材の野菜三つでと考えれば…………いや、駄菓子の方がいいか。

取り敢えず俺は☆2の駄菓子を三つポイントに変えて家族用の客室を拡張した。ポチッとタッチパネルを押せば、部屋は自動的に増えたらしく、それを察知したキャンパーがアレマーさん達を部屋へと案内していった。…………アレスはキャンパーが伸ばしたアームで両腕を掴まれて、捕らわれた宇宙人か何かの様に運ばれていった。

「…………部屋はこれで良い。これで良いんだけども…………だ」

家族用の客室を増やした後、何気なく拡張アイテムのリストを見ていて、俺はいま一番必要なアイテムを見つけていた。

《◇キャンピングカー:拡張アイテム》

・偵察用ドローン…………300ポイント

・防衛用ドローン…………500ポイント

・戦闘用ドローン…………1000ポイント

・多目的防衛システム…………10万ポイント

これだ。各種ドローン、これが一番欲しかった物だ。

実はドローン自体なら、遊びに使う程度の物だが生活ガチャを回しまくった時に出ていた。☆3の物が十個くらい出ていたはずだ。

本当ならそれをアカメアリの蟻塚攻略に使いたかったのだが、残念ながら全部ゲンゴウに譲ってしまって手元にない。

だからもう一度ガチャで出すしかないかと思っていたのだが、知っての通りガチャは確実性が無い。あんだけやって十個しか出なかった物が出て来るかどうか。たとえ出て来たとして、どんだけ金が掛かるのかと戦々恐々としていた。

それが確実に手に入るのはマジで助かる。しかも『◇キャンピングカー』の拡張アイテムで出て来るのなら性能も段違いの筈だ。

「キャンパー、ちょっといいか?」

『ハイ。何でしょう、マスター』

俺は戻って来たキャンパーを呼んで、ドローンについての性能を聞いてみる事にした。

「この偵察用ドローンだけど、物を運んだりは出来るか?」

『難しいですね。それはあくまで『偵察用』ですから。サンプルの採取程度ならば出来ますが、それは小さな石ころ程度の物ですね。物を運ばせるのでしたら『防衛用』か『戦闘用』をオススメします』

なるほど。これはあれだな。ガチャ・ポイントのためにガチャを回す必要があるな。ちょうど装備も増やしたかったし、装備ガチャを回すとするか。