軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

76回目 三人目のフレンド登録

ティムとのフレンド・チャットでのやり取りをキッカケに、シエラにフレンドとなって貰おうと決めた。

そうなると、当然ガチャ装備を身に付けて貰った方が良い。それで熟練度が溜まれば、俺の使えるスキルも増えるからだ。

実際、この数日で俺の所有するスキルは増えている。具体的には『礼儀作法(初級)』『癒しの光』『斬撃耐性(極小)』『打撃耐性(極小)』『解錠の心得(初級)』などがそうだ。

これはほとんどが、ティムが装備している物からのスキルだ。『礼儀作法(初級)』なんかは『カジュアルスーツ』から来ている。このスキルをセットすれば、俺でもちゃんとした礼儀作法を使える様になるのだろうか?

まぁそれはともかくとして、シエラをフレンドにするのならば、シエラにもガチャ装備を使って貰いたい。ティムやバルタによると、ガチャ装備の性能は良いらしいし、何より装備するだけでスキルが増えるのはデカイ。

しかしそうなると、どの装備を使って貰うかって話になる。

「うーーん。どうしよっかなぁーー」

悩んでいる間に自分の部屋についた俺は、入口に敷いたカーペットの上で靴を脱ぎ、部屋の奥に設置したベッドに寝転がった。

このベッドはもちろんガチャ産で、『安眠ベッド』『安眠枕』『安眠布団』と言う、それぞれが☆3の安眠三点セットである。

さらに☆3の上下装備である『安眠パジャマ』を組み合わせると、もう最強。ベッドに潜って寝る態勢に入れば一瞬で夢の中である。ちなみに、安眠パジャマの所有スキルは、もちろん『安眠』である。

「……………………グゥ。…………いやグゥじゃない!?」

危ない危ない。ベッドに寝転がった事でつい体に布団をかけてしまった。そんな事をしたら即寝落ちである。ギリギリで踏み留まって良かった。

…………さて、シエラの装備だったな。

武器はやっぱり回復系だろうか。『癒しの杖』なら『+4』まで上げたのがあるが『癒しの光』はもうスキルを持ってるんだよな。

あとは『癒しの竪琴』ってのもあるが『+3』までしか合成できていない。

防具なら『新緑のローブ』なんてのもあるが、これも『+3』までなんだよな。『☆3装備ランクアップ・クリスタル』が二つあるから、使ってしまうのも手ではある。これからガチャを引いたとして、目的の物が出るとは限らないのだから。

「うーーん。…………よし、相談してみるか」

先程ティムからフレンド・チャットがあったのを思い出した俺は、ティムに相談してみようと、軽い気持ちでフレンド・チャットを開いた。

◇ガモン

《…………てな訳なんだけど、どう思う? やっぱりランクアップ・クリスタル使った方がいいかな?》

◇ティム

《…………はぁ、相談してくれて良かったよ。まず一つ確認なんだけど、シエラにはどういう装備が欲しいか聞いてみたの? もしかしたら教会の規律とかで装備出来ない物とかもあるかも知れないよ?》

…………おぉう。それは考えていなかった。あぁそうか。俺が装備を用意したとしても、それを使うかどうかはシエラが決める事だもんな。

完全に俺の一人相撲だった。

◇ティム

《そもそもフレンド機能の事も、シエラに話してないんじゃないの? まずはシエラにフレンドの事を話して、それからじゃないの?》

◇ガモン

《…………ごもっともです。まずはシエラに話してみようと思います》

◇ティム

《うん、そうしなよ。あと、シエラがフレンドになったら教えてね》

◇ガモン

《了解》

と言う訳で。夕食の時にシエラに声をかけてフレンド機能の事を話してみた。

俺とフレンドになる事で出来る事。フレンド・チャットやガチャ装備の事を話すとシエラは驚き、ぜひフレンドにして欲しいと頼まれたので、俺はそのままの流れでシエラをフレンドにしてみたのだった。

いや、マジでティムに相談して良かったよ。危うく俺は、自分勝手に事を進める所だった。シエラが俺を恭しく扱ってくれるので、知らず知らずの内に天狗になっていたのだろうな。最悪だ。本当に気をつけよう。

その後、シエラにどんな装備がいいのか候補を聞いたのだが、シエラの希望は打撃系の武器で拳に装着出来る物だった。

…………回復系の杖とかじゃなかった。シエラはホントに武闘派だよね。

しかし打撃系か。メリケンサックなら『+4』になってるのがあるけど。見ためで言えば可愛い系のシエラにメリケンサック? 大丈夫かそれ。何か色々台無しにならないか?

と言う訳で、久し振りに装備ガチャを回してみる事にしました。

金はある。ゲンゴウにガチャアイテムを売ったりしたから、なんやかんやで俺の手持ちには白金貨で八枚程あるのだ。もちろん全部使ったりはしないが、三枚ぐらいはいっちゃおうかなぁ。

白金貨三枚。日本円換算で三千万円か。…………さ、三千万円かぁ…………。三千万円と聞くとちょっと躊躇うな…………。

いや、やるよ? そりゃやりますけどね。お願いだから爆死だけは避けてほしいです。いやホントにマジで。