軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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村が正式に国の領地として認められることが決まり、村全体がほのかにお祭り気分になっていた。

国旗を掲揚するためのポールがギルドの横に立てられ、式典会場になる村の中央の広場にあった釜戸は浜の方に移設された。

広場を囲む家々は新たに建材を与えられ、みすぼらしくないようにリフォームが進められた。

女たちは念入りに髪を結い、男たちは気合を入れて漁に励んだ。

今回もパンが振る舞われるかもしれないと子供たちは胸を膨らませ。

酒がまた振る舞われるかもしれないと大人たちは喉を鳴らしていた。

俺はと言えば緊張でそわそわし、浮き足立っていた。

東方統括部長官が怖いんじゃない。

理由を説明しよう。

アレは数日前の出来事だ。

俺はいつも通りジルの投網漁のアシスタントをやっていた。

相変わらず仕事はハードだが、かなり身体は慣れて来ていた。

となると、ぼちぼち世間話なんかをしながら働くことになるのだが、そこで俺はジッタの件を相談してみたのだ。

実名は出さずにふんわりとだ。

「要するにだオミ、村で女の子にちょっかいを出してる奴がいると」

「はい」

「お前はそれが気に食わないと」

「まあ、女の子がかわいそうといいますか、、、」

「つまりお前もその娘が好きなんだろ?」

「いや、別に好きと言うわけでは、、、」

「だったらほっとけば良いじゃねえか。他人の恋路に口出しするもんじゃねえよ」

「うーん、まあそれはそうなんですけどね、、、」

「はっきりしねえ野郎だな。その娘の気持ちも分からねえ。男の気持ちも分からねえ。でも嫌だ。そりゃあお前、嫉妬ってもんだろ?」

「そうですかねえ」

「そうだろうが、、、そうよオミ、お前その子にお付き合いを申し込め」

「え?」

「お前がバシッと皆の前でその子に申し込んでみせれば、その男が本気なら『ちょっと待った』となるだろ?」

「ははあ、なるほど」

「それに、それこそお前の女になったなら、もう手を出すのは辞めるだろうよ」

「そうですかね?」

「そうさ、こんな狭い村だからな」

「なるほど。でも別に僕はその子と付き合いたい訳じゃないんですよ」

「じゃあ、ほっとけよ。責任取れないなら」

ジルはムッとしたようにそのまま口を噤んでしまった。

責任かあ、なるほどねえ。

大事なのはとりあえずイータをセクハラの魔の手から守ることだもんな。

まあ、そもそもイータが俺の告白を受け入れる可能性は低いし、仮に付き合ったとしても殆どのカップルは別れる運命にある訳だし、俺の告白によってジッタがイータの事を真面目に考えてくれるキッカケになればいいんだから、思えばリスクは低く効果は期待できるナイスプランなのかもしれない。

ようし、腹をくくって責任てヤツを受け入れてやろう。何しろイータは俺の可愛い生徒なのだから。

「分かりました。俺、告りますよ!」

「おうそうか、だったら国旗の掲揚式のパーティの時がいいな」

「え、マジすか?」

「普段通りの魚のシチュー食ってる時よりもご馳走食って酒飲んでる時の方が盛り上がるだろうが。相手の気持ちや面子も考えろよ」

「ええ、、、?」

「いいな!」

「あ、はい、、、」

こうして俺はイータに告白する事になったのだが、新たな問題に遭遇した。

そう。

意識してイータを見たら前と比べて随分とキレイになっている事に気がついてしまったのだ。

ボサボサの真っ黒だったイータは長い髪をゆるいふんわり三つ編みにし、長めの前髪を横分けにした、健康的に日焼けした魅惑の肌の美人さんになっていたのだ。

自分でやったことなのだが、どこか以前の野蛮な印象が残っていたのだろうか?

お付き合いとか告白を意識するまでちゃんと見ていなかったのかも知れない。

しかもだ、ズタ袋のワンピースも、アレでは丈が足りなくなったのか上下セパレートの服になっていたのだ。

普通にしてれば以前と大した違いはないのだが、魔術を使う時とかに腕を上げると日焼けしてない白い脇腹がチラッと見える。

コレが堪らんのだ。

そして腕を上げてまた戻すと、なんてことだろう胸元の服を押し上げている物がある。

おっぱいだ。

ウエストを紐で縛ったワンピでは強調されなかった膨らみが、生地の動きによってその存在をアピールするようになっていたのだった。

ズルい!

なんで女の子はこんなにカワイイんだ!!

妹のイオタはまだワンピだしパッツン前髪で明らかに幼い仕上がりでこれなら安全だ。

なぜ俺はイータをいい女風に仕上げてしまったんだろう。

ジッタじゃなくても欲情するわい!

そうなのだ、正直に言おう。

俺は本当にイータを好きになってしまったのだ。

あわわ、、、