軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

9話 クエスト達成とレベルアップ

昨日は忘れてしまっていたが、クエスト報酬でもらった薬草のおかげで、採取依頼が達成可能である。報告にいかないとね。

畑から5分もかからず、冒険者ギルドは見えてきた。やはり良い場所に畑を買ったな。

「えーと、クエスト完了申請っと……」

納品するアイテムをステータス画面から選び、決定する。

『クエスト達成を確認しました。報酬が支払われます』

インベントリから薬草5つが消え、所持金が50G増えた。これで依頼達成だ。

『基礎レベルがLv2に上がりました。ボーナスポイントを2点取得しました』

おお、レベルアップだ。同時にボーナスポイントもゲットした。

このボーナスポイントはキャラメイク時に使った物と似ている。これを消費してスキルを覚えたり、ステータスを上げたりできるのだ。

称号を貰ったおかげで今のボーナスポイントは4だ。これで欲しかったスキルがゲットできるぞ!

俺は早速手に入れたボーナスポイントを使用して、スキル『農耕』を手に入れた。オルトに頼るとはいえ、俺だって手伝うのだ。俺のせいで畑の品質が下がったりしたら嫌だし、今後も必須のスキルだろう。

『職業レベルがLv2に上がりました』

ほほう。職業Lvも同時に上がったぞ。この調子で、他に俺でも受けられるクエストはあるかね。そう思って掲示板を探すのだが、中々難しい。俺は初心者向けの採取クエストでさえ命がけだからな。

「うーん。でも他には……。いや、待てよ。そういえば、農業ギルドで、クエストがどうとか言ってた気がするな」

そうだ。農業ギルドに登録した時、受付のおっちゃんがクエスト掲示板のことを話してたはずだ。行ってみるしかないな。

それと獣魔ギルドにもだ。一応、メインの所属ギルドのはずなのにまだ1回も行ってないし。

「よし、まずは獣魔ギルドに行ってみよう」

獣魔ギルドは、冒険者ギルドから歩いて10分、南区と西区の境界線ギリギリの場所にあった。一応西区に属するらしい。

「こんにちは~」

「はい、いらっしゃいませ」

おお、受付のNPCがメチャクチャ可愛い女性だ。ボンキュッボンでありながら、清楚な黒髪系という女神さまだった。農業ギルドと大違いである。やったね、勝ち組だ!

建物自体はそこまで巨大ではなかった農業ギルドに比べると、大分中が広い。それと、外には大きな広場が併設されており、かなり大きな印象だった。

2階もあるし。看板だと孵卵室ってなっているな。サモナーの従魔合成に対して、テイマーには従魔配魂というシステムがある。相性の良いモンス同士を交配させて、卵を産ませるシステムだ。最初からステの高い個体が生まれたり、新モンスが生まれたりするらしい。

相性の良いモンス同士をホームなどで一緒に育てていると、ごく稀に起きるらしく、合成と違ってテイマーの意思で配魂させることが難しいのだが。

しかもその卵を孵化させるには、ギルドかホームにある孵卵器が必要なんだとか。俺ももう1匹テイムできれば使える可能性もあるんだけどな。待ってろよ2階! すぐに戻ってくるからな!

因みに地下は合成室となっている。サモナーはあっちに行くんだろう。

まあ、今はクエストだ。

「えーと、掲示板は何処ですか?」

「はい。クエスト掲示板はそちらですよ」

小さいね。冒険者ギルドの20分の1くらいか。とりあえずクエスト一覧をチェックだ。納品クエスト以外にも、特定のモンスターをテイムしてくるといった、特殊なクエストも存在している。

「あれ、なんか赤い奴があるけど。青いのもあるな?」

普通は黒文字で表示されているんだが。赤文字、青文字で表示されているクエストがあった。

「この文字の色の違いって、なんですか?」

「はい。青い文字のクエストは、達成条件をクリアしているもの。赤い文字の物は、達成条件を限定的にクリアしている物となります」

「限定的にクリア?」

「例えば、納品するアイテムを所持していても、現在持っておらず取りに帰らなくてはならない場合」

「なるほど」

「例えば、特定のスキルを得るという特殊クエストで、ボーナスポイントを支払えばすぐに達成可能な場合などです」

それを聞いて、俺は青いクエストをチェックしてみた。

特殊クエスト

内容:従魔術をLv5にする

報酬:1200G

期限:なし

え? いいの? 初期ボーナスでLvを上げたんだけど。ドーピングでもOKなの? まあ、俺にとっては棚ボタなので文句はないけど。早速クエストを選択する。

『達成条件を満たしています。この場でクエストをクリアしますか?』

「はい」

『基礎レベルがLv3に上がりました。ボーナスポイントを2点取得しました』

『職業レベルがLv3に上がりました』

名前:ユート 種族:ハーフリング 基礎Lv3

職業:テイマー 職業Lv3

HP:18/18 MP:25/25

腕力:2 体力:3 敏捷:5

器用:6 知力:7 精神:5

スキル:採取:Lv2、使役:Lv2、従魔術:Lv5、調合:Lv2、杖:Lv1、テイム:Lv1、逃げ足:Lv1、農耕:Lv1、料理:Lv1、錬金:Lv1

装備:木の棒、獣使いの腕輪

所持金:5300G

所持ボーナスポイント:2

称号:白銀の先駆者

所属ギルド:冒険者ギルド:獣魔ギルド:農業ギルド

使役モンスター(1/3):ノーム

まじでか。これだけでレベルが上がったぞ。それだけ経験値が貰えたってことか。しかも、報酬で1200Gも手に入ったし、ウハウハだな!

ほ、他のも見てみよう!

青いクエストはもうないけど、赤いのは3つもあるし。

特殊クエスト

内容:Lv5のモンスターをバーバラに見せる

報酬:500G

期限:なし

特殊クエスト

内容:ユニークモンスターをバーバラに見せる

報酬:3000G

期限:なし

特殊クエスト

内容:レアスキルもしくはexスキルを覚えたモンスターを、バーバラに見せる

報酬:5000G

期限:なし

まずバーバラって誰だ?

「あの、バーバラって誰?」

「私です」

「ああ、そう。え? あなたにモンスターを見せてあげればいいの?」

「はい! 私、モンスターが大好きなんです! 珍しいモンス、可愛いモンス、かっこいいモンス、何でも見たいんです」

急にテンションが跳ね上がったね。

「なので、私に面白いモンスを見せに来てください! 報酬は支払いますので」

なんかギルドを完全に私物化してない? いいの? まあ、俺はいいけどさ。報酬も高いし。ただ、オルトを連れてこなければならないようだ。

「今は畑仕事してる最中だから、また後だな」

次は農業ギルドか。ただ、勢い込んで向かった農業ギルドには、俺の期待していた即クリアクエストはなかった。考えてみれば当然だよな。俺は本職のファーマーじゃないし。

それでも達成できそうな依頼がないか探してみると、先々で達成できそうな依頼は次の3つだ。

特殊クエスト

内容:自分の畑で10種類の栽培を達成する

報酬:1000G

期限:なし

特殊クエスト

内容:自分の畑で★5以上の作物を収穫し、納品する

報酬:3000G

期限:なし

特殊クエスト

内容:自分の畑で栽培した樹木の採集物を納品する

報酬:5000G

期限:なし

畑の収穫物はどれくらいで収穫できるか分からない桃を除けば、今は★3の物が6種類。種を買ったりできれば、結構直ぐに達成できるかもしれない。樹木の栽培は完全にオルトの頑張り次第だな。

「さて、どうしようか」

やはり基本は採取か……。下位クエストも採取系がダントツに多かった。だが、少し森に入っただけで死にかけていたら効率が悪すぎる。

「とりあえず防具が欲しいな。銀糸のローブ級じゃなくても、少しいいやつ」

もう1つ気になっているのは、商品の相場だ。同じ商品が全部の店で同じ値段なのか? それとも店によって違うのか。これは結構重要だ。作ったポーションの売値が変わってくるからね。

「確か、広場に露店があったはず」

時計塔のある中央広場にも、南と西の小広場にも、露店がいくつかあったのを覚えている。小広場は東西南北それぞれのブロックにいくつかある小ぶりな広場のことだ。

ここからだと南の小広場が近いかな? 行ってみると、記憶通り10程のNPC露店が商売をしていた。武器屋や薬屋だけではなく、食料を売る店や釣り具店まである。

「薬の値段はどの店も同じだな。やっぱ、どこで売り買いしても一緒か」

匂いに負けて思わず露店で買ってしまった兎の串焼きを食べつつ、広場を回る。

「モグモグモ――美味っ! この串焼き美味っ! 塩もタレも絶品だ!」

序盤の食材でこの美味さか。NPCでこれだけ美味いんだから、プレイヤーの作った高品質料理はどんだけ美味いんだ? 俺も料理スキルを持ってるんだし、材料を手に入れていつか……。そんなことを考えながら歩いてたら、横から声をかけられた。

「ねえ。そこのお兄さん、ちょっと見て行かない?」

「俺ですか?」

「うん。そうそう」

いかがわしく聞こえなくもない客引きに、思わず振り返ってしまう。悲しい男の性だ。そこにいたのは、猫耳を生やした亜麻色髪の女性だった。