軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

860話 アリッサさんからの情報

北の島に行くことになったが、俺はまだ畑にいる。せっかく陰陽師になったのだからと、護符をいくつか作っているのだ。

ただ、護符を10枚ほど作り終えた頃、再びアリッサさんからコールがあった。

「どうしました?」

「いえ、さっき保留にさせてもらった情報料の話よ」

実は、俺以外からもコールがあったらしく、そちらへの対応があるから情報料の交渉は少しだけ待ってほしいと頼まれていたのだ。

「ユニゾンスキルと今後手に入るであろう船の情報料だけど、仕入れたばかりのとっておきの情報があるのよ。未検証だけど、信頼できる筋からの情報よ? ユート君が気になってそうな情報もあるし、それと相殺にしない?」

「へー? いいですよそれで」

アリッサさん、メチャクチャ忙しそうだし、細かい計算が面倒になってるんだろうね。それに、アリッサさんがとっておきって言うくらいだから、凄い情報間違いなしなのだ。

「まずは、ジャブから。水臨大樹のダンジョンを突破したプレイヤーが現れたわ」

「おー! そうなんですね! 奥には何があったんです?」

「緑の聖域って呼ばれる、不思議な神殿だったらしいわ」

その名の通り、緑色の石材が使われた神秘的な場所だったらしい。突破したのはトッププレイヤーの連合だ。

そして、その緑の聖域では、かなり凄い報酬が得られることも確認された。

聖域の奥にある祭壇のような場所に触れるとどこからともなく声が聞こえ、神精からの親愛と人々に与えた希望の強さを見せよと言われるそうだ。

各プレイヤーの体から光が発せられ、その光の強さで貰える報酬の数が変わるらしい。

報酬を貰えるのは一度ではなく、ゲーム内で4週後に再計測が可能で、そこで光が強くなればまた報酬を選べる可能性があるようだ。ポイントが一定を超えたら、より良い特典が貰えるシステムなのかな?

精霊様の祭壇と似ているし、何度も訪れることが可能な場所なんだろう。

今回はリーダーが報酬を2つ入手し、他のプレイヤーたちは1つだった。また、上位の報酬というのも存在していて、それもリーダーだけが選べたらしい。

神様や精霊からの親愛とかで、色々変わるんだろうな。

報酬は超強力な武具やスキルスクロールに、従魔の卵やレシピなど、明らかに現状で手に入るレベルでは最高クラスのものが揃っているという。

そんな場所でもらえる従魔の卵とか、超気になるな。聖域でもらえるんだから、聖獣?絶対強いじゃん。

「まあ、ダンジョン攻略できなきゃ意味ないし、変態プレイヤースキルの持ち主がいなかったらその攻略もできてなかったレベルだから、他のプレイヤーが辿り着けるのはまだ先になりそうだけどね。よほどの奇跡でも起きなきゃ、だけど」

奇跡ってところに妙に力入ってたけど、トッププレイヤーたちが協力してようやっとじゃ、奇跡が起きたって無理じゃない?

「それと、陰陽師にとって使えそうな情報が一つ」

「ほほう?」

「古い道具の中には付喪神が宿ったアイテムが存在するらしいわ」

なんと! 定番だから存在するとは思っていたけど、やっぱりいたんだな! ロクロネックが妖刀を持ってたけど、あれは付喪神とはまた違う気がするし。

「普通だと妖怪察知でも気づけないらしいけど、活性化すると分かるようになるらしいわ」

「活性化?」

「まあ要はその道具を使えって事みたい。茶道具ならお茶をたてて、武器なら戦闘で使う。そんな感じみたいね」

「なるほど」

もしかして、俺が気づけなかっただけで、今までのバザールとかでも売ってたりしたんだろうか? 今後は古そうな道具は積極的に買ってみようかな。

「まあ、目玉は最後の情報よ」

付喪神でも結構凄い情報だったと思うけど、もっとヤバい情報があるの?

「どんな情報ですか?」

「モンスを進化させずに強化する方法が発見されたの」

「え? 強化、ですか?」

「そうよ」

これはテイマープレイヤーが発見した情報であるらしいが、モンスの好感度が一定値を超えると、存在強化というパワーアップイベントが発生するらしい。

モンスに所持アイテムを1つ捧げ、ステータスやスキルを強化することが可能だそうだ。捧げるアイテムの属性やレア度、モンスの属性などで強化内容は大分変わるらしく、場合によっては新スキルを覚えたりもするという。

「それは凄い情報ですね!」

「でしょ?」

「で、その好感度って、どれくらいなんですか?」

「それが分からないのよ」

好感度はマスクデータになっていて、数値が正確に分かることじゃないもんなぁ。

ただ、存在強化イベントが発生する際、従魔の心イベントと同じようにモンスたちが光るということから、トリガーが好感度なのは間違いなさそうだった。

「ただ、第一陣でモンスをちゃんと可愛がってるプレイヤーなら、そろそろ届いてもおかしくはないと思うの。ユート君も、好物とかを積極的にあげてたら、もう少しなんじゃないかしら?」

「そうですか……。じゃあ、積極的にモンスを可愛がって、好物をあげてみますね!」

好物をあげて、ブラッシングやスキンシップをしてやろう! うん? いつもとあんま変わらないか?

「そうして――あ! やば! そろそろやばいかも!」

「え? アリッサさん?」

「ごめん! これ以上は話してる時間なさそう! また新しいこと分かったらコールして! 暫くは出られないと思うけど! じゃあね!」

切れてしまった。途中で忘れてたけど、なんか忙しそうだったもんな。いい情報をわざわざありがとうございます。

「とりあえず造船所向かうか」

「スネ!」

「ポン!」