軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

802話 メンバー紹介

アシハナと合流して、プレイヤーが集まっているという広場に向かう。

「この先か?」

「そうだよ」

「なんか、超うるさくね?」

「クマー」

人がいっぱいいるから、ザワザワしているのは分かる。ただ、ここまで聞こえるくらい、騒がしいんだが?

ただ、俺が広場に足を踏み入れると一気に皆が黙り、こちらを一斉に見た。し、視線の圧が凄いんだけど!

数秒ほどの静寂が広場を包んだかと思うと、ドーッという轟音が響いた。プレイヤーたちが一斉に声を上げたのだ。

アシハナ! どんな交渉をしたんだよ! ぼ、暴動とか起きないよな?

「こっちよユートさん」

「お、おう」

ちょっとビビりながらアシハナの後をついて広場を進んでいくと、見覚えのあるプレイヤーの姿があった。

「ルイン!」

「よう。儂も参加させてもらうことになった。よろしくな」

早耳猫の鍛冶師、ルインである。なんと、特化種族へと転生するため、たまたまこの村にきていたらしい。

「ドワーフから特殊ドワーフへの転生か。やっぱ需要があるんだな」

「むしろ、そっちの需要の方があるんじゃないか? 後からドワーフになろうっていうやつは、最初からドワーフ選んどるしな」

「なるほど」

ルインは金属系に関するスキルを覚える、メタルドワーフへと転生したらしい。というか、もう転生したの?

「え? 別に金属っぽくないじゃん?」

「メタルドワーフと言ったって、肌が金属になるわけじゃないぞ? メタルドワーフの場合、髪の毛がやや硬質化して、肌の色が少し明るくなる感じじゃな。まあ、儂の場合は髪や肌はスキンでいじっておるから、見た目全く変わらんが」

ああ、どんな外見になろうが、外見を変化させるスキンアイテムの方が優先されるもんな。そりゃあ、全身に使っていれば意味ないか。

「まあ、転生してより硬くなったからな。前衛は任せておけ」

「おー、それは心強い!」

ルインなら信頼性抜群だし、問題ないな!

さらに、ルインの後ろにいた2人が手を上げて挨拶してくる。

「よろしくにゃ!」

「よろしく」

こちらもフレンド登録をしている2人だった。

「ニャムンちゃんとセキショウか!」

「さっきまで、あっちでイベントしてたんだにゃ!」

「俺はそこに参加していました!」

自称猫アイドルのニャムンちゃんは、各村や町でステージを設営し、ライブイベントを精力的に開催しているらしい。

セキショウは、そのライブに参加していたそうな。

「そっちの3人は今更紹介する必要ないわよね? 他のメンバーを紹介するわね! これがアーチャーの蛭間。現状でも珍しい、クロスボウ使いね!」

「これとか言うな。いやー、クロスボウや機械類を発見してくれた白銀さんには、いつかお礼を直接言いたいと思っていたんだ。これで役に立ってみせるよ」

「ちゃ、ちゃんとしたクロスボウだ!」

「クックマ!」

蛭間は、黒髪緑目のエルフだった。背中に背負っていたメカメカしいクロスボウを見せてくれる。それは、歪みなんて全くない、完璧な状態のクロスボウだ。

名称:ロングクロスボウ

レア度:6 品質:★6 耐久:430

効果:攻撃力+297、射程+、ブレ補正、直進

装備条件:器用20以上

重量:18

非常に強い。連射はできないようだが、一撃で大ダメージを狙うタイプの戦法を使うらしかった。

ス、スナイパーや! クロスボウスナイパー! なんてロマンなんだ!

俺もクママも子供のように目をキラキラさせて、クロスボウに見入っちゃったぜ。

やっぱかっこいいなぁ。

「で、最後が錬金術師のソルダートね!」

「よろしく。ソルダートだ。アイテム類の補充や提供は任せてくれ」

ソルダートは金髪褐色肌のイケメンである。一見するとチャラく見えるが、話すとお堅い感じだった。肌が褐色なのは、単純に趣味だそうだ。褐色イケメン好きであるらしい。

「前衛は私とルインさん。あとは白銀さんちのモンスちゃんたちにお願いする感じね!」

避けバッファーのニャムンちゃん、魔法使いのセキショウ、アーチャーの蛭間、錬金術師のソルダート。確かに後衛が多めだな。

ただ、ルインとアシハナはビリビリボウズ対策装備なので、2人でもなんとかなるだろうという判断らしい。

防具が耐雷特化で、雷ダメージ半減なうえ麻痺無効効果もあるらしい。さらに強力なのが、2人が担ぐ斧である。2人とも同じ武器を装備していた。

名称:ボルトアックス

レア度:6 品質:★8 耐久:520

効果:攻撃力+148 魔法力+35

耐雷上昇・中、雷属性攻撃を受けた際、10分間攻撃力+9、魔法力+9。最大で+200まで。

装備条件:腕力30

重量:37

電撃を食らうたびに攻撃力が上昇していくという武器だ。ちょっと前のエリアのボスのレアドロップ武器であるらしい。これが、ビリビリボウズに刺さるのだ。

元々はレア度のわりに攻撃力が低く、重量もかなりあるのでハズレレアと言われていたそうだ。電撃系の敵って珍しいし。

それが、ビリビリボウズの登場で神装備に早変わりである。市場価格は今も上昇中であるそうだ。

アシハナもルインもレア武器はとりあえず集めておくタイプのプレイヤーなので、問題なく持っていたという。

「とはいえ、ビリビリボウズは雑魚を呼び出すのよ。結構多めにね。だから、ユートさんたちにはそっちの雑魚が後衛組に向かわないよう、対処をお願いしたいの」

「なるほどな。前衛多めの編成となると……オルト――」

「クママちゃんもね!」

「はいはい。分かってるよ。オルト、クママ、サクラ、ドリモでいくか。回復はどうだ? ルフレ、水属性なんだが……」

「回復は蛭間とソルダートがいるから大丈夫!」

「蛭間も?」

「おう。ヒール効果のあるボルトを打ち出せば、回復もできるんだ。任せてくれ」

回復薬の入ったシリンダーの付いた矢を打ち出せるらしい。クロスボウはそんなことも可能なのか!

まあ、回復能力を持ったメンバーが2人いるなら、俺も回復役に回ればなんとかなるかね。

「じゃあ、バッファーのファウと、魔法耐性が高いメルムにしておこう」

「ヤヤー!」

「ニュ!」

さて、上手く戦えるといいんだけどな。