軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

293話 運営メールの内容

運営からメールが2通届いた。

1つがホームエリアの開設と、マスコットシステムの導入について。もう1つが俺個人に対するお詫びということだった。

ホームエリアなども気になるが、先に短めで簡単に読めるお詫びメールの方を開いてみる。すると、さっきの迷惑プレイヤーに関する事であった。エルフたちの方に関しては度重なるマナー違反などを加味して、リアルで1週間のアカウント停止措置と、ブラックリストプレイヤーとして監視対象になるらしい。

そして、最初に怒鳴っていたプレイヤーはアカウント削除になったそうだ。まあ、アメリアに対してRMTを提案していたそうだし、仕方ないだろう。

残ったメールは、全プレイヤーへの普通の告知メールだった。

「えーっと、なになに……」

ゲーム内で本日の夜に予定されている大規模アップデートの告知や、それに関する様々なお知らせのメールだった。

公式サイトで確認できる内容だが、その辺に全く興味のない人への周知徹底用なのだろう。一応確認してみると、いくつか面白いお知らせが混じっていた。

「新規プレイヤー用のボーナスアイテム詰め合わせね」

明日から数日間、初ログインしたプレイヤーに与えられる、使い捨てアイテムセットがある。最初に了承したゲーム規約にも、第2陣などには第1陣との差を埋めるためのボーナスが与えられると明記されていたので文句はない。最近のインターネットゲームでは当たり前のことだしな。

そのボーナスセットを、新規じゃないプレイヤーにも課金アイテム扱いで販売するということだった。これも事前に告知があったので知っているが、メールでは正確な内容が記載されている。そこに面白そうなアイテムが入っていたのだ。

「経験値アップチケットや、レアアイテムドロップ確定チケットは予想通りだったけど……。そのエリアのユニークモンスターが出現するお香って、あれだよな」

リックを手に入れる際に利用したお香だ。あれは始まりの町周辺でしか使えなかったが、こっちはどこでも使えるらしい。その代わり、入手からゲーム内で10日間という使用期限があるようだった。

「あと、これもちょっと欲しいぞ」

それはスキルチケットというアイテムだった。スキルスクロールは、その中に封じられたスキルをゲットできるというアイテムだったが、これはリストの中にあるスキルを1つ自分で選択してゲットできるというアイテムだ。

基礎スキルばかりなんだが、ポイントを温存できるのはありがたい。

「1000円、3000円、5000円のパックがあるか……。しかも全部は買えず、どれか1つだけと」

当然5000円のやつだな。今から事前申し込みができるみたいだし、買っておこう。

「それと、ホームエリアとマスコットシステムの実装ね」

ホームエリアは、その名の通りプレイヤーホームのみが集まったエリアであるそうだ。住宅街ってことなのだろう。

始まりの町の転移陣、第2~第5エリアの転移陣からは無料で転移できるが、他の場所から転移するのはお金が必要と。

イベント村と似た扱いだな。これに合わせて、イベント村も第5エリアまでは無料で行き来ができるようになるそうだ。

「ホーム、欲しいけど今の畑が便利なんだよな。でも、色々とインテリアを弄って遊びたいのは確かだ」

どうしよう。一番安いホームを買って遊ぼうか? 壁紙の変更とかもできるみたいだし、フィギュアなんかも飾ってみたい。

あと、マスコットシステムってのは何だ?

「ふむふむ……うちの妖怪たちみたいなものかね」

正式なホームに可愛いマスコットキャラを常駐させ、愛でることができるシステムである。フィールドを連れ歩くことはできず、自ホームか所属クランのホーム。あとはホームエリアのみ連れ出すことができる。

ホームを購入すると、無料で何種類からか選べるらしい。ただ、マスコットには特殊能力などはなく、ただただ可愛がるだけの存在であるという。

しかし特殊な能力を持ったマスコットは存在しており、そのマスコットによって恩恵があるそうだ。

「ホームにつきマスコットは1体。ただし最大6体までは増やせるか」

ゲーム内通貨で2体。リアルでの課金で3体増やせると書いてある。最初の1体に+2+3で最大6体ってことだった。

初期マスコットは犬、猫、兎、鼠、豚、熊、蛙、梟、カブトムシ、鯉の10種類だ。そのままの姿ではなく、バスケットボールサイズのデフォルメ姿である。それがフワフワ浮いている画像が添付されていた。

ゲーム内で様々な行動を取ったり、入手した称号やアイテムによって入手可能マスコットは増えるそうだ。

モンスとの触れ合いが制限されて嘆いているプレイヤーには嬉しいシステムだろう。

「やっぱホームをゲットしよう。そしてマスコットをゲットだ」

うちには可愛いモンスたちがたくさんいるけど、それとはまた違った可愛さがあるからな。

「ホームの申し込みは……ホームエリアに行くとできるのか」

ホームエリアの先行お披露目と、販売を行っているらしい。今までと違って、かなり安いアパートメントタイプの販売や、庭付きの戸建てなど、種類が豊富にあるという。また、ホームエリアも利便性が高く、人気が出そうだった。

「ちょっと行ってみるか」

「キュ!」

「ヤー!」

「はいはい、お前らなら邪魔にならんだろうし、いいぞ」

多分ホームエリアはかなり混雑している。そこにたくさんのモンスを連れて行くと、確実に他のプレイヤーさんの邪魔になるだろう。

「肩の上にいろよ」

「キキュ!」

「ヤ!」