軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

107 炎海の主①

うへへ。

鰻すら敵じゃないとわかった今の私に、この中層で勝てるものなど存在しない!

あ、マザーは除く。

あんなん勝てるわけないっしょ。

けど、実際鰻もこの中層じゃ飛び抜けて強かったし、中層で私の敵になりそうな魔物はもういないんじゃないかな?

下層なら話は別かもしれないけど、中層は地形が最大の敵って感じで、魔物の強さ自体はそんなでもないからねー。

ナマズクラスの魔物ならチラホラいるけど、鰻クラスになるとそうそういないし。

というか、鰻しかいないし。

その鰻をカモれる私ってば中層じゃもう負けなしなんじゃね?

というわけで、マグマの湖でも積極的に狩りをしていくことにした。

鰻も麻痺させちゃえばこっちのもんだし、大抵の相手は麻痺した瞬間勝ちが決まる。

蜘蛛糸が使えない現状、新たな拘束手段が欲しかったところだったし、麻痺の邪眼取ったのは正解だったわ。

邪眼といえば、レベルアップしたんでスキルポイント増えたんだけど、今回は新しい邪眼を取らないで貯めることにした。

というのも、残りの邪眼のラインナップが微妙になってきたからだ。

自爆があるかもしれない破滅の邪眼。

食べられない部位量産する石化の邪眼。

外道系の邪眼は外道魔法覚えちゃったからあんま取る意味なくなっちゃったんだよねー。

そういうわけで、より上位のスキルを取るために今は貯金中。

実は手に入れるスキルは決めてるんだけどねー。

あー、これ手に入れるのが楽しみだわ。

くふふ。

意気揚々と湖を進む。

けど、最初の鰻以降、魔物が襲ってこない。

みんなマグマの中に身を潜めてる。

うーん。

ちょっと派手にやりすぎたかな?

この中層で鰻はボスクラスで、その鰻をあっさり倒す蜘蛛。

うん。

もし私が中層に生息する魔物だったら絶対手出ししないな。

あちゃー。

これはやっちゃったかな?

マグマの中にひきこもられるとこっちからは手出しできないしなー。

まあ、しょうがないかー。

経験値稼いでレベル上げはしたいけど、彼らにも彼らの生活があるしねー。

襲ってきたなら容赦しないけど、ひきこもってるのなら見逃してやろう。

感謝しろよ?

なーんて考えて進んできたんだけど、危険感知に反応あり。

危険信号の元を他の感知で検索。

該当個体を発見。

マグマの下、距離およそ100メートル、水面およそ30メートル下付近に巨大な魚影確認。

あかん。

明らかに鰻よりでかい。

倍くらいありそうな長さの魔物がいる。

これは、ちょっとまずそうだなー。

体担当、魔法担当、迎撃準備。

[逃げないの?]

{足場悪いし逃げたほうが良くない?}

あー、私もそうしたいのはやまやまなんだけどね、向こうさんが逃がす気がない。

その魔物になんかしらそういう系統のスキルでもあるのか、私の逃走経路を固めるように、他の魔物が配置についていく。

これは、逃がす気がないと思うべきでしょ。

[ヤバげ?]

やばいね。

{魔物の配置からして、知能もそれなりに高そう?}

だね。

そしてゆっくりと、私の前方のマグマの中から、そいつが顔を出した。

『エルローゲネソーカ LV17

ステータス

HP:2331/2331(緑)(詳細)

MP:1894/1894(青)(詳細)

SP:2119/2119(黄)(詳細)

:2315/2315(赤)+264(詳細)

平均攻撃能力:1999(詳細)

平均防御能力:1876(詳細)

平均魔法能力:1551(詳細)

平均抵抗能力:1528(詳細)

平均速度能力:1657(詳細)

スキル

「火竜LV9」「逆鱗LV2」「HP自動回復LV2」「MP回復速度LV1」「MP消費緩和LV1」「SP回復速度LV3」「SP消費緩和LV3」「火炎攻撃LV5」「火炎強化LV3」「破壊強化LV2」「打撃強化LV4」「連携LV5」「統率LV7」「命中LV10」「回避LV10」「確率補正LV8」「気配感知LV4」「危険感知LV7」「高速遊泳LV7」「過食LV8」「打撃耐性LV6」「炎熱無効」「身命LV1」「瞬発LV8」「持久LV9」「剛力LV1」「堅牢LV1」「術師LV4」「護法LV4」「疾走LV5」

スキルポイント:11250

称号

「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「率いるもの」』

そこに現れたのは竜だ。

鰻以上にちゃんと竜らしいフォルムをした、正真正銘の竜。

スキルの構成とかから見るに、おそらく鰻の更なる進化系。

コイツはもはや魚とは言い難い。

純粋な、火竜だ。

ああ。

これあかんやつだ。

地龍とかマザーに比べるとまだましだけど、それでも強い。

勝てるか?

逆鱗は龍鱗の上位スキルで、単純に効果が高くなってる。

前までは気にしなかったけど、龍鱗には魔法の術式構成に干渉して、その力を弱らせる効果がある。

鰻くらいの鱗だったら魔導の極みを持ってた私の術に干渉するには力が足りなかったけど、この火竜の逆鱗になると、あるいは私の魔法も阻害されるかもしれない。

鰻の時に苦しめられた命中と確率補正のコンボは健在。

しかも、そこに回避まで加わってる。

さらに、私の苦手とする火属性の攻撃が満載。

そして、最も厄介なのが、連携と統率のスキル。

私の探知に、次々とマグマの中から顔を出す魔物の姿が引っかかる。

連携と統率は、その名前の通りの効果を持つ。

連携は連携力を増し、統率は配下を従える効果を持つ。

称号の「率いるもの」で手に入るスキルだけど、この称号も曲者だ。

この称号、配下のステータスを若干底上げする効果がある。

完全に魔物の群れに囲まれた私。

それを率いる火竜。

蜘蛛と火竜群の戦いが、幕を開けた。