軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第104話 賊襲撃のあと

縛り上げた賊は6名。

ポーションで治療しても切られた足は戻ってこない。ただ傷口が塞がるため血は止まっている。

切られた足が6本、そこに縄で縛られた黒装束の人が6名。血の海の中にいる。

治療と縛り上げる時に気が付いたが気絶している人が2名いた。

4名は意識はあるようだが誰も話さない。結構、地獄絵図だ。

王都センタールの治安活動は騎士団が行っているけど、第二だったか第三だったか分からない。興味が無いとこんなものだ。

僕はミカに「返り血を落としてくれば」と言ったが、ミカは「騎士団が来るまでアキくんをなるべく1人にしたくない」と言った。

なかなか重たい空気が流れている。

逃げていった2人のうちの1人が魔法を使っている。ウインドカッターだ。風属性の魔法使いになる。

魔法が使える冒険者は稀だ。魔法を使えるのは殆どが貴族である。

確かにこの王都で風属性の魔法が使える人は結構いる。王国魔法学校とその卒業者が多くいるからだ。

それでもさすがにこの襲撃に関わっているのは、ギルド長のビングス・エアードだろうなと僕は思った。

しばらく待つと隣の家の住民が騎士団を10名連れてくる。騎士団の方はミカを見た時にギョッとしていた。

縛られていた6名は歩けないため、運ぶ為に馬車が用意される。足6本も持って行ってくれた。この後、尋問してくれるそうだ。

騎士団の方は戦闘現場を確認してた。ミカと僕はこれから事情を聞かれるそうだ。

騎士団の方に頼んでミカの返り血を落とすため事情を聞くのを待ってもらう。ミカの髪は返り血でバリバリになっていた。

騎士団の方には取り敢えず、今日の深夜に起こった内容を説明をする。

心当たりを聞かれたが今までの経緯を話して良いか、僕は判断が付かなかった。

僕は聞き取りをしてくれている騎士の方に「心当たりはありますが話したほうが良いのか分からないため、僕が信頼している大人に相談してから決めて良いですか?」と聞いた。

騎士の人は魔法が使われている事から、貴族案件の事件と感じたようだ。いろいろな思惑が存在する貴族の関係。慎重な捜査が必要になる。

騎士の人は僕の申し出を了承してくれた。

信頼できる大人と相談が済み次第、第二騎士団の詰所に僕とミカで伺う約束をした。

騎士団が詰所に戻った。

空は日が登っていた。

芝生にぶちまけられた血がどす黒くなっていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ダンジョン内のモンスターは実は剣で切ってもそこまで血が流れない。

ダンジョンの不思議でもある。魔石のエネルギーに変わっているからと言う説がある。

ダンジョン探索で返り血を浴びる場合があるが、モンスターの死骸と共にダンジョンに吸収される。

何が言いたいのかと言うと僕は少し血に当てられたようだ。

僕は大量の血を見る事に慣れていなかった。

こんな状態ではもう眠れず、起きている事に決めた。ミカはガンダス帝国騎士団に入っていた。血を見てショックを受ける人を見た事があるみたい。

僕がそのような状態になっていると気が付いて、温かいお茶を淹れてくれた。

時間になり登校する。まずは職員室に行った。担任のシベリーさんに賊が自宅に侵入してきた話をし、その処理で今日は学校を休む事を伝えた。

その後、ヴィア主任に会いに行く。いつもの様に寝ていたが、僕が相談したい事があると言ったらすぐに起きてくれた。

ヴィア主任は寝起きで辛そうだったが、僕がヴィア主任に相談しに来たことは褒めてくれる。

ヴィア主任は、事件の責任者には今までの経緯や、今日、冒険者ギルドセンタール支部に本部から査察が入る話も全て話すように勧めてくれた。

その上で慎重に捜査してもらうように頼めば大丈夫って太鼓判を押してくれた。

ミカと一緒に第二騎士団の詰所に行く。昨日の賊侵入事件の捜査の責任者を呼んでもらった。

ヴィア主任に言われた通り、今までの経緯や冒険者ギルドの査察が今日入る予定であると伝えた。責任者は貴族絡みの案件のため、慎重に捜査をすることを約束していただけた。

賊の実行犯は3人パーティの冒険者が2組とのこと。顔通しがあり、その内の3人は以前冒険者ギルドで絡まれた3人だった。後の3人は知らない顔だった。

騎士団の詰所を出るとお昼過ぎだった。近くの定食屋でお昼ご飯を食べる。

晩御飯はお弁当にした。帰宅途中に晩御飯の弁当を買った。料理をする気が起きなかったからである。

夕方までミカが仮眠を取った。賊が一度来たからといって警戒は解いていない。夕方にミカが起きてきた。ミカはこのまま朝まで起きてる予定だ。

お弁当を食べ僕は寝る事にした。少し眩暈がしたためだ。

昨日と同じように、ミカも僕の部屋で待機する事になった。

ベッドに入り横になったらすぐに寝てしまったようだ。

目が覚めた時は朝になってた。ミカがおはようの挨拶をしてくれた。