軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

呪われた杖!?

アクロの街は東門から西門をつなぐ中央通り、北門から南門をつなぐ大通りが街の真ん中に通っている。

洋服屋や武器屋の商店は東南方面に集まっている。日差しが暖かい。気持ちの良い天候だ。

まず初めに洋服屋に入った。

2人とも普段着を数着と下着、あとは装備の下に着れる丈夫な服も購入した。

洋服屋では僕を着せ替え人形にしようとするミカに「どうせすぐ身長が伸びるから適当で良いよ」と言ってかわし続けた。

イマイチ納得をしてないミカの手を引いて武器屋に入店する。

武器と防具が所狭しと陳列されている。武器ってロマンがあるよねぇ。攻撃が蒼炎だけだけど…。

家出した時に持ち出したショートソードはいつも装備しているけど使ったこと無いなぁ。剣とかどうしよう。一応魔術師だから魔術杖も買おうかな。でも杖持つと剣は諦めないと駄目かな。

一応魔術杖を見てみるかと思い魔術杖コーナーに移動した。奥の棚には高価な魔術杖が並んでいる。

【鳳凰の杖】火の魔法の威力を上げる

【白狼の杖】魔法の射出速度を上げる

この2つが3,000万ミラする最高級品みたいだ。鳳凰の杖で蒼炎の魔法を撃ったらどうなるのか試したい気持ちがおきたが洒落になりそうにないので諦めた。

店舗の隅を見ると安物の杖の均一セールワゴンがあった。【1本どれでも1万ミラ!!】と記載されている。その中の一つに漆黒の高級そうな杖が1本入っている。漆黒の杖を持ってみる。手に馴染む。これが1万ミラ?と思っていると中年の男性店主から声がかかった。

「坊主!それはおすすめしないぞ!呪われている杖だからな」

ビクっとして店主の顔を見る。

「呪われているって言っても触っても問題はないぞ。それは杖の効果が使えないもんなんだ」

「使えない?」

「あぁ、その杖の名前は【黒龍の杖】って言ってダンジョンの宝から出たもんだ」

「ダンジョン産ならこんな価格はおかしくないですか?」

「それがな、この杖の効果に問題があって魔法の威力を抑えてしまうんだよ。魔法の威力を抑える杖なんて魔術杖として何の役にも立たない。見栄えが良いからそれでも良いって人が買わないかなって思ってるんだけどな。やっぱり売れないわ。ハハハハ!」

魔法の威力を抑える!?これで蒼炎を打ち出すとどうなるんだ。もしかしたらダンジョンの外でも蒼炎が使えるようになるかも!?

「おじさん、これ買うよ!1万ミラだね!」

「おぉ…。買ってくれるなら嬉しいけど本当に使えない杖だぞ。本当に買うのか」

僕はギルドカードを出して支払いを済ませる。早速ダンジョンに行って試してみないとね。明日の楽しみが一つできた。

ミカはいろいろ装備を見ていたけど、もう少しお金が貯まってからにするって。確かに沼の主人ダンジョンを周回しているうちは装備は今までので問題はないね。