軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第16話 新しい生活の場

ギルド長との話が終わり買い取りの個室にナギさんと一緒に戻ってきた。

マジックバッグから今日の収穫の魔石を出す。D級魔石を52個。

計算すると

ギルドポイント 520,000

お金 1,560,000バル

Bランク冒険者になるまでは全て僕にギルドポイントを加算する事になる。お金も面倒だからそのまま入れてもらおう。

その旨をナギさんに伝えた。ナギさんは僕のギルドカードと魔石52個を持って処理に部屋を出る。

ミカが申し訳なさそうに僕を見て話しかけてきた。

「ねぇ。本当に良いの。60日間、同じところでダンジョン探索になるよ。アキくんが嫌ならどこか違う街に移動しても良いよ」

「いや、今回の事は良い教訓になったよ。何もしてないのに貴族から難癖をつけられた。僕はファイアール家を家出している状態だから今後こういう事が起きても大丈夫なように、できるだけ早くBランク冒険者になるよ。そのあと世界のあちこちで冒険しよう」

「無理してない?」

「無理はしてないね。Bランク冒険者になる事は絶対必要な事だから」

ミカと会話していたら処理を終えたナギさんが帰ってきた。

「言われたとおりギルドポイントとお金はアキさんのギルドカードに入れておきました」

「ありがとうございます」

「それではこれから引越しをしましょうか?まずは荷物を取りに安らぎ館に行きますね」

まずは安らぎ館に行って荷物をマジックバッグに入れていく。こないだの買い物で少し荷物が増えていた。

安らぎ館を出てナギさんの後に続く。

「家はどちらにあるんですか?」

「西門のすぐ近くのにしました。冒険者ギルドも近いし、沼の主人ダンジョンも近いですから。衛兵の詰め所も近いですよ」

いろいろ考えてくれてるようだ。数分歩いて一戸建てについた。日当たりも良いし、小さな庭もついている。煉瓦造りの家は冒険者ギルドの建物にそっくりだ。

中に入ると4人ほどが使えそうなリビング。使いやすそうなキッチンもある。部屋は4部屋あるそうだ。通常パーティに貸す場合が多いので4人が住めるようになっている。そしてなんていってもお風呂付き。お湯が出る魔法具がついている。

結構な家賃がする予感がする。

「ナギさん、家賃はいくらですか?」

「今回はアキさん達に対する先行投資です。食材や生活雑貨も無料です」

マジックバッグに続いての先行投資。気がついたら雁字搦めで抜け出せなくなってたりして。大人って怖い。

「お二人は料理できますか?」

このナギさんの質問にミカと2人で勢いよく首を横に振る。

「大丈夫ですよ。それなら私がBランク冒険者になるまで料理などの家事をしますね。どうせなら一緒に住んで良いですか? 私の家は北門の近くで通うの大変なので」

「許可なんていりませんよ。こちらこそよろしくお願いします」

「それでは私もお泊まりセットを持ってきますね」

「あ、ちょっと待ってください。マジックバッグを持っていったほうが楽ですよね。今中身を取り出しますから」

中身を空っぽにしてからマジックバッグをナギさんに渡す。

「ついでに食材も買ってきますので少し時間がかかるかもしれません。夜の食事は作りますから期待していてくださいね」

そう言ってナギさんは家を出ていった。

空は夕空になっている。

やる事ないし風呂でも沸かすか。

早速お湯の出る魔道具を使ってみる。家出してからお風呂は初だなと物想いにふける。まだ1ヶ月しか経ってない。いや1ヶ月もと考えるべきかな。いろいろあったなぁ。

取り敢えずの目標もできた。最速、最年少でのBランク冒険者。どうせなら誰も抜かせない記録を作りたいね。

お風呂はとても気持ちが良かった。お風呂最高!

お風呂から上がるとナギさんが帰ってきたところだった。

「アキさん、お風呂上がりだね。ちょうどよかった冷たいフルーツジュースを買ってきたわよ」

ナギさん、気が利く! もしかして僕、餌付けされてないか? 冒険者ギルドの策略なのか! まぁあまり気にしないことにしてフルーツジュースを飲んだ。

「最高だー!!」

大きな声を出したのでナギさんとミカはびっくりしたあとに笑い出した。ミカは「フルーツジュースで最高なんて、やっぱりまだ15歳のお子様なのね」と言って僕の男のプライドをズタボロにしてくれた。

自慢するだけあってナギさんが作った夕食はとても美味しかった。

ワインを買ってきたらしくミカとナギさんは飲み始めた。2人とも軽く酔ってきている。僕は成人の18歳になるまでまだ飲めない。

明日もあるからと思い、2人に断って自室に戻る。ベットに横になると疲れていたのかすぐ眠ってしまった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

鳥の囀りが聞こえる。もうそろそろ朝かなっと思っていると良い匂いがした。

この匂いはミカだ。

一軒家になって部屋に鍵はついていない。ミカに注意しようかと思ったがミカの香りが気持ち良くて声を出すのがもったいなく思えてきた。

どうせなら柔らかい感触も味わいたくなって、隣で寝ていたミカに抱きついた。ミカは今回も下着姿だった。下着で寝るのが習慣なのかな?

ミカは軽く声を出したが眠っている。そのままの体勢でいたらミカが抱きついてきた。

僕は抱き枕にされてしまった。顔は柔らかな双丘に押し付けられている。

ミカの柔らかさと香りに包まれてドキドキと何故か安心感を感じていた。そのまま気持ち良くウトウト二度寝してしまう。

鼻に衝撃を感じて起きた。ミカが僕の鼻を指で弾いたようだ。横になりながらこちらを見つめるミカが言った。

「おはよう」

「おはようミカ。なんで僕のベッドで寝てるのかな?」

「昨日はお酒を飲んだら寂しくなってね。一人で寝たくなかったの」

「まぁ良いけどね」

「あれ?怒らないの?」

「誰でも寂しくなる時はあるよ。そういう時はしょうがないよね」

「私、これから毎日寂しくなるかも……」

「冗談は良いからダンジョン行く用意をするよ。ほら着替えてきて」

「冗談じゃないんだけどな」

取り敢えずミカに支度をさせて僕はリビングに行った。リビングからは美味しそうな匂いがしている。

「ナギさん、おはようございます」

「おはようございます、アキさん。朝ごはんをしっかり食べてダンジョン探索頑張ってくださいね」

ミカもリビングに来て3人で朝食を食べる。

ナギさんのギルドの仕事は僕たちのサポートになったため、僕たちがダンジョンに潜ってる間にギルドに顔を出すくらいで良いそうだ。

僕たちの帰宅は昨日と同じくらい(未の刻)になると伝える。昼ご飯には遅い時間になるがナギさんは軽く食べられるものを作ってくれると言われた。これは至れり尽くせりだ。