軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

結婚式

【2月17日】

弟のガンギがボムズから王都に向かった。

王都魔法学校の入学試験のためだ。

問題を起こさなければ良いな。

炎狼にボスイフリートを何体も作ってもらうのだけど、倒しているうちに分かった事がある。

確実にレベルアップしている。

身体能力が上がっていくのを日に日に感じる。

今ではボスイフリートを何体相手にしても掠らせない状態になっている。

3月半ば頃には、ボスイフリートを倒しても身体能力が上がらなくなってきた。

4月に入り、カッターに拠点を移した。

風狼のエアカッターの乱れ撃ちを避ける練習をしに来た。

風狼のエアカッターが一番早い攻撃だからだ。

黄龍の雷攻撃を見立てた特訓だ。

避けながらの呪文の詠唱の練習もする。

集中力がとても必要になってくる。

なかなかうまくいかなかったが一ヵ月もしてくるとできるようになった。

また、ヴィア主任との蒼炎と烈風の詠唱の呼吸を合わせる特訓もおこなった。

風の噂で弟のガンギがやらかしたようだ。

シズカを諦めきれないガンギがトウイの背後から魔法を撃ったらしい。魔法はトウイの左肩に当たったがその後の治療で特に問題はなかったそうだ。

ガンギは王都魔法学校を退学になりボムズに帰ったそうだ。

5月に入った。もういつでも黄龍と闘う準備は万端になっている。

ただ、5月19日になるまで黄龍と戦うのは待ってもらった。

正式にミカと結婚をしてからだと思ったからだ。

結婚式はアクロで行う事にした。

僕とミカが出会った場所だ。

冒険者ギルドアクロ支部のギルド長のワソランさん、専属職員でミカと仲の良いナギさん、ウォータール公爵家には海水浴でお世話になっている。顔見知りの冒険者も多い。

ボムズのギルド長のインデルさんとボムズでの専属職員のリーザさんもアクロまでお祝いに来てくれた。ついでに父親のシンギ・ファイアールもいた。

途中で気がついたが国王陛下と王国外交部のピーター・ウォーターズさんが来ていた。

またヴィア主任とサイドさんも一緒に結婚式をやる事になった。

サイドさんの地元だからね。

サイドさんのウォータージ家では結構エルフとの結婚は反対したようだ。

しかしサイドさんは【浄化水流】を覚える前にウォータージ家を説得していたらしい。

白いドレスに身を包んだミカを見て、僕は涙を流した。

嬉しい涙なんだろう。

ミカと3年弱、ずっと一緒にいた。

いや一緒にいてくれた。

いっぱい迷惑をかけたと思う。

これからも迷惑をかけるのだと思う。

それでも一緒にいてくれる人が存在する。

こんな幸せはきっとないんだろう。

ウォータール公爵家のホールを借りて盛大に結婚式を挙げる。

僕は生まれて初めてお酒を飲んで前後不覚に陥ってしまった。

夜中に起きると大きなベッドで寝ていた。

ウォータール公爵家の客室だと思う。

横にミカがいた。

ベッドの横にある水差しから水を飲む。

アルコールって喉が渇くんだな。

ミカはこちらを見ていた。

優しくキスをして朝まで過ごした。

結婚式の次の日は1日ゆっくりした。

ウォータール公爵家にはお世話になりっぱなし。

【5月21日】

王都に向けてアクロを出発した。

ドキドキ感が7割、恐怖感が3割の気持ちだった。

ミカが僕の手を握ってくれた。恐怖感が勇気に変わった。

【5月27日】

国王陛下に呼ばれた。

激励だった。自分の代で黄龍の討伐の可能性が出てきた事に感謝された。

大量のケーキを用意もしてくれた。

【5月28日】

王城の地下3階にいる。ここに黄龍が封印されているダンジョンが存在している。

黄龍が封印されているダンジョンは一辺が200メトルほどのフロア。

ど真ん中に黄龍が封印されているそうだ。

まずは神獣達にもらった玉で結界を張る。

その後神獣が封印を解く。

神獣達は結界の玉を目印に瞬間移動してくる。

そのまま結界の維持をする。

これで黄龍が外に出ることはない。

その後結界内で僕たちが黄龍を討伐する。

黄龍の倒し方だがサイドさんの【浄化水流】の魔法で黄龍が纏っている 醜(しゅう) 気を剥がす。

その後、蒼炎の魔法をその場所に撃ち込む。

タイミングが合えば、ヴィア主任の烈風と合わせる。

黄龍の雷撃は避けるか、ミカの【金剛防壁】で防ぐ。

剣の攻撃は黄龍に回復されてしまうが、回復中は少しおとなしくなるため余裕がある時は剣での攻撃も視野に入れる。

装備の点検をし、ポーション類の確認を済ませた。

あとは心の準備だけだ。

4人で手を合わせる。皆んなの目を見る。誰も怯えていない。必ず勝つとの意志を感じる。

「よし!行くぞ!」

その僕の声に皆んなが反応する。

「黄龍倒したら宝箱でるかな?」

「しっかり踊らないとね」

「太鼓は任せてください」

皆んな笑顔だ。

そして黄龍が封印されているダンジョンの扉を開いた。