軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

沼の主人ダンジョン

今日はCランクダンジョンの沼の主人ダンジョンに行く予定だ。

このダンジョンは今までのダンジョンとは趣きがことなり沼地が広がるダンジョンとなる。このダンジョンは不思議な空間でダンジョンに入ると中は屋外のような雲天が広がる。朝、夜の区別が無い。ずっと曇り空が続いている。

沼地と言っても歩き易い道があり、両脇を沼地が広がっている。MAPも単純でほぼ一本道となる。

歩き易い道とは言ったが所々に水溜りがあり普通の靴ではグチョグチョになってしまう。

昨日の内にふくらはぎまでくる編み上げブーツを2人分用意した。

ここのダンジョンでは泥のゴーレムが出現する。異名が【火の魔術師殺し】。泥でできているため身体に水分を含んでおり火の魔法が効きにくい。またコアを潰さないと再生してしまうため倒すには相当に労力を使う。はっきり言って不人気なダンジョンである。

もともと適正ランクのCランク冒険者もほとんどいないのに、泥のゴーレムの特性もあり、ここを狩場にする冒険者は皆無だ。ここならわざわざ夜に来る必要も無いような気がする。

アクロの西門を抜け2キロルくらい歩くと沼の主人ダンジョンに着いた。

「まずはアキくんの蒼炎が泥のゴーレムに効くかどうか試してみてだね」

「コアは胸の真ん中辺りなんだっけ?」

「胸の場合もあるし頭の場合もあるみたい。あまり討伐情報がギルドになかったのよね」

「まぁ試してみるよ。それから考えようか」

作戦ともいえない言葉を交わしCランクダンジョンの沼の主人ダンジョンに踏み込んだ。

ダンジョンにはいると曇天が広がっている。

歩ける道は幅広く15メトルくらいあり真ん中を歩けば沼地から出てくる泥のゴーレムの奇襲にも対応可能だろう。

数十メトル歩くと右前方の沼地の泥が盛り上がってくる。体長が3メトルほど。身体全体が泥で出来ている。急な登場に少し焦って蒼炎の魔法を唱える。焦ったせいか狙いが悪く左腕に命中した。

蒼炎の炎は泥のゴーレムに当たると左腕を起点に熱気を放った。一瞬のうちに泥に含まれている水分が蒸発し、辺り一面が水蒸気で白くなった。5秒ほどで水蒸気が無くなり、泥のゴーレムがいた場所には泥の成分が赤白くドロドロになっていた。

「コアも壊したのかな?」

「たぶんそうね。跡形もないもの」

赤白くドロドロになった物体はダンジョンの地面に吸収され、その後に魔石が出てきた。

泥のゴーレムが沼地から出る前に倒してしまったため魔石は道から1メトルほど離れた沼地の中に埋もれていた。

ミカが沼地に入らず片手剣で魔石を道に寄せている。なんとか取れたようだ。

「アキくん、次からは泥のゴーレムが沼地を出てから魔法を撃つようにしてね。ゴーレムは動きが遅いから大丈夫でしょ」

「分かった気をつけるね」

獲得したC級魔石は大きさはD級魔石と変わらないが光が違った。内包している魔力が違うからだろう。魔石を見て美しく感じたのは初めてだった。

「よし!アキくん。【火の魔術師殺し】の泥のゴーレムも蒼炎で瞬殺できたわね。このままドンドン倒していきましょうか!」

火に強いC級モンスターの泥のゴーレムにも蒼炎が問題無く効くことが分かって安心した。

この日はMPが持つまで泥のゴーレムを倒しまくった。

他にはたまにF級モンスターの鳥型のカーサスが襲って来たが近寄るとミカが片手剣で切り裂いていた。面倒なので魔石は拾っていない。

沼の主人ダンジョンの帰り道、今日の収穫を計算する。

C級魔石が46個。2人共大きいリュックがパンパンだ。

魔石の価格で1,380,000ミラ。百万ミラを余裕で超えている。

ギルドポイントが460,000ポイント。これでミカもDランク冒険者になれる。

レベルは僕が3つ、ミカが4つ上がっている。

1日でここまでのお金とギルドポイント、レベルアップはとてもおいしい。不人気ダンジョンと言われているのが信じられない。ミカと話し合って当分この沼の主人ダンジョンに通うことを決めた。