作品タイトル不明
そしてお腹いっぱいの僕
僕をみてにこりと笑いヴィア主任が話を続ける。
「元官僚を舐めるな。まだまだあるぞ。次はこの項目」
そしてヴィア主任は次の箇所を指差し読み上げる。
「冒険者規則第12条、冒険者は問題が生じた場合には、その解決方法としてみだりに暴力をふるってはならない」
ヴィア主任はこちらを見て確認するように話す。
「君達はこの王都の初日に冒険者ギルドの中で3人の男性冒険者に絡まれただろ?その時、ミカさんが3人の腹部に拳を打ち込んだみたいだね」
あの件か。あれは相手が理不尽だった。こちらは結構我慢した。ぼくは口を開く。
「あれはあちらが難癖をつけてきて、ミカを寄越せって言い出したからですよ」
理解しているから安心しろって顔をするヴィア主任。そして僕を諭す。
「いざこざがあったらその後は水掛け論になる。この3人の冒険者は既にギルド長のビングス・エアードの手の内にある。ある事ない事偽証するつもりだ。しっかり対応しないと君達が理不尽に一方的に暴力を振るったことになるよ」
そしてヴィア主任は呆れた声を出す。
「本当はこの文面も喧嘩しないでねってくらいの項目だ。みだりにって言葉があるだろ。気性の激しい冒険者の暴力沙汰は日常茶飯事だろ。君達の暴力くらいは普通はなんてことないね」
そして次の項目を指差してヴィア主任は読み上げる。
「冒険者規則第28条、冒険者ランクの高い冒険者はそれより低いランクの冒険者の模範となるように努めなければならない。」
どんどん話を続けるヴィア主任。
「ランクが高いBランク冒険者が魔石は納品しない、暴力は振るう、ギルド長の助言を聞かないとなると模範では無いと言いたいのだろう。ただこの項目も努力義務規定だから罰則はない」
まだまだ話が続くヴィア主任。
「冒険者規則第42条、冒険者規則を破る者については各支部のギルド長が懲罰を加える事ができる」
ヴィア主任はこちらを見て最後のまとめを話した。
「最後はこれで纏めるつもりだ。これだけ違反をする冒険者はランクを下げるか、冒険者登録の失効の懲罰をチラつかせて、それが嫌なら魔石を一杯納品しろって事だな」
もうお腹いっぱいです。
難癖付けようとするといくらでもつけられるのね。