作品タイトル不明
国王陛下からの招待状
帰宅して早速魔法陣を家の扉と窓に設置した。
平民は魔法は使えない人が多いが微量の魔力は持っている。
ユリさんも問題なく魔法陣に登録できた。
登録が終わると来客が来た。
王国魔法管理部部長のケーキ・ウォーターズさんだった。後ろにもう1人の男性がいる。
自己紹介をされ、王国外交部のピーター・ウォーターズさんとの事。
手土産はクッキーだった。ケーキじゃないんだ。
2人をリビングに通してお茶を出す。
王国外交部のピーター・ウォーターズさんが豪華な封筒に入った招待状を僕に渡し、話し始めた。
「まずは国王陛下との謁見をご了承いただきありがとうございます。こちらが招待状になります。急な話で恐縮ですが日程についてなんです。来週の4月19日の【無の日】に設定させていただきました。陛下の予定が詰まっていて、その日にしか都合がつきませんでした。アキ様のご都合は大丈夫でしょうか?」
一国の国王陛下ともなれば忙しいよね。特に何もないね。
「わかりました。4月19日に王宮に行かせていただきます」
そう僕が言うと王国外交部のピーターさんはホッとした顔を見せた。
「本当に助かりました。陛下から早くアキ様の話を聞きたいと再三言われてまして。最近陛下はアキ様との約束を早く取らないと、もう仕事をしないと言われてしまってたんです」
横からケーキさんが「良かったなピーター」と言ってピーターさんの肩を叩いていた。それに対して涙ぐんでいるピーターさんは「ありがとう、兄さん」と返していた。
この2人兄弟か。顔も似ているし、家名が同じだからな。
ケーキさんが僕の顔を見て言った。
「陛下との謁見が決まりまして私も安心しました。私からのご報告ですが、以前から研究所のヴィア主任から出されていた、研究のためのダンジョン外での蒼炎の魔法を使う許可がおりました。明日研究所に許可が降りた事を伝える予定です。安全確保のための基準は研究所から詳細を確認してください」
蒼炎の魔法のダンジョン外の使用許可が降りたんだ。少し心配だけど安全確保されているなら良いかな。
その後、ピーターさんとケーキさんと雑談をした。ダンジョン制覇の話は皆んな結構興味があるみたい。
僕の話に満足して2人は帰っていった。
招待状の中を見ると昼食を一緒に取るため謁見の時間は 午の刻(11時) からとなっていた。また同じBランク冒険者のミカも招待されていた。