軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

【起動の句】の違い

「そう言う事なんですね」

「だから呪文の文言には詩的感覚が必要になってくるんだよ。改良や開発にはセンスが必要だね」

僕は頷いた。サイドさんが続ける。

「ついでに先程やった改変した防壁の起動の句でも考えてみようか。改変した起動の句は【金剛の力】だったね。魔法の立ち上げのきっかけは同じ。ただし魔力を金剛の力にしようとしている。金剛の力のイメージはなんだろ?金剛の力とは金剛の長所と捉える。これは硬さだね。つまり金剛の力の起動の句は魔力を硬くする感じになる」

一度間を取ってサイドさんは続ける。

「【金剛の心】と【金剛の力】の違いは【金剛の心】は誰にも負けない硬さ。【金剛の力】は硬さとなるんだよ。その違いが障壁の耐久力と魔力の消費量の違いになって現れるんだよ」

心と力でこんなに変わるのか。僕には難しそうだ。

「相当難しそうですね。僕にできますかね?」

「まぁこの辺は長い年月をかけて試行錯誤した呪文の文言だからね。そう簡単に理解できたら先人に申し訳ないよ。まずは色んな呪文の文言を読んでどういった意味があるか考えるんだ。そうすると詩的感覚も優れてくるよ。焦ることないからさ。まだ1日目だよ。今日はここまでにしようか。詰め込み過ぎも効率が悪いからね。まずはお疲れ様でした」

僕は今日、サイドさんがとても素晴らしい講師と感じた。