作品タイトル不明
朝から襲撃をしてくるシズカさん
学校に着いて教室に入る。
自分の席に座っているとシズカが現れた。
「おはようございます。アキさん。クラスメイトだから、さん付けで呼ばせてもらうわ」
シズカはトレードマークの大きな目をくりくりさせながら僕を見ている。
「おはよう、シズカさん。さん付けで構わないよ」
僕はシズカとの会話が弾まないように余計な事を言わないようにしていた。
それは許さないとばかりにシズカが会話してくる。
「アキさん、休みの日に一緒にダンジョンに行ってくれないかしら。私ダンジョンに興味があってね」
「悪いけど僕は休みの日は結構忙しいんだ。それに一応僕はBランク冒険者だ。君はダンジョン経験がない初心者。その立場で言えば僕が引率する事になる。通常、Dランク冒険者に初心者が引率をお願いするのは大変お金がかかるよ。ましてやBランク冒険者だといくらに設定すれば良いのかわからないね」
負けずにシズカが発言する。
「そこはクラスメイトだと思って助けてくれると嬉しいんだけど」
「それなら僕が良い人を紹介させていただくよ。火の魔法属性の有望なこの学校の2回生だ。2回生ならダンジョン探索経験もあるし問題ないと思うよ。何より君に好意をいだいているのだから」
僕はシズカに惚れているカイ・ファイアージ(ファイアール公爵家の分家であるファイアージ家の嫡男。小太りで脂っぽい顔で細い目と丸い鼻のイヤミっぽい奴)の顔を思い浮かべながら話した。
シズカもピンときたようで、このダンジョンの話は終わった。シズカは大人しく自分の席に座る。
僕はシズカに気になっていた事を聞く。
「担任のシベリー・ファイアードってシズカさんと関係のある人?家名が一緒だったから。」
シズカは座ったまま身体を捻りこちらを向いた。
「お父様の妹になるわ。私たちが生まれる前に12歳で王都魔法学校に入学して、そのままここの教員になったのよ。ボムズには全然帰ってこないから私も会うのは久しぶり。シベリーさんがボムズに帰ってこないと見合いもできないって、いつもお父様がこぼしてるの。もう行き遅れになってるんだけどね。お父様が昨日入学式に来てたんだけど、家族で夜に会食したの。昨晩、お父様とシベリーさんが言い合っていたわ」
いらない情報まで入れてくるシズカだった。
僕が気のない返事を返したところで担任のシベリー・ファイアードが教室に入ってきた。