作品タイトル不明
初めてのケーキ
自宅の扉を開けるとユリさんが「合格おめでとうございます!」と出迎えてくれた。やっぱり皆んなにおめでとうと言われると嬉しいね。
リビングに行くと見慣れないものがテーブルにあった。
ユリさんが僕を見て微笑んだ。
「アキ様の合格お祝いを今から始めます。こちらがケーキになります。皆んなで食べましょう!」
ユリさんは僕たちの少し後に合格発表を見に行ったみたい。僕の合格を確認した後に王都で有数のお店であるお菓子屋さんに予約していたケーキを取りに行ったようだ。
ケーキと言うのは最近王都で売り出されるようになったお菓子で、買えるのはユリさんが取りにいったお店しかない。はっきり言って超高級品である。僕はまだケーキを食べたことがない。
僕はユリさんに聞いてみた。
「このケーキ、とても嬉しいけど高かったんじゃない?」
「今日はアキ様のために奮発しちゃいました。でもお支払いのほうは私は気持ち程度でほとんどがミカさんが出してくれたんですよ」
僕はミカを見た。優しい笑顔だ。
「2人ともありがとう。こんなプレゼントは生まれて初めてだよ」
僕は涙ぐんでしまった。
ミカはケーキが置いてある目の前の席に僕を座らせた。ケーキは真っ白で上に真っ赤なイチゴが乗っていた。
ミカとユリさんも席に座り、僕の合格祝いが始まった。
ケーキを口に運ぶ。身体に衝撃が走った。こんな美味しいお菓子がこの世に存在するのか!僕は夢中でケーキを食べていた。
初めて食べるケーキはとても柔らかくて甘かった。まさに至極の逸品だ。
ミカとユリさんも夢中で食べている。
最高の合格のお祝いだった。