作品タイトル不明
蒼炎の魔法の威力
「魔法を撃たないと失格になるぞ。まぁお前みたいなそんな薄汚い髪色じゃ、この名門である王国魔法学校に受かるわけがないけどな」
まだ試験官はニヤついていた。
こんなところでも髪色の事を言われるのか。冒険者になって良い意味でプライドが付いてきているのを感じる。
こんな奴が作った結界?容易く壊してやるよ。見ておけよ!
「わかりました。あなた方の結界がどれほど無意味なのかその濁った瞳に焼き付けてください!」
何か言い返される前に50メトル離れた的に向かっていつもの呪文を詠唱する。
【焔の真理、】
蒼い炎が右手に集まってくる!
【全てを燃やし尽くす業火、】
集まって来た蒼い炎が回転をしながら直径20セチルくらいになる!
【蒼炎!】
その蒼い玉が的に向かって一直線に向かう!
ダンジョン内での杖を使わない蒼炎の有効範囲は半径3メトルほど、さて実際はどうなる?
僕の想定では蒼炎はダンジョンで使用した時と変わらない半径3メトルほどに広がるだろうと思った。
僕の懸念材料は、ダンジョン内と違ってエネルギーが吸収されないこと。蒼炎の余波がどの程度なのかわからないことだった。
蒼炎は的の中心に当たると、そこから蒼い光が広がって行く。
予想の半径3メトルを超えたがまだ拡大する。的の後ろに張ってあった魔術結界は何の抵抗も無く蒼炎に飲み込まれて行く。
おいおいどこまで広がるんだ。撃った自分でも考えられない広がり方だ。
蒼炎の炎は着弾点を中心に回転をしている。蒼炎は隣りの的も飲み込んで行く。まだまだ威力がおさまっていない。
見ている人達は誰も声を出さない。蒼炎の回転する低い唸る音だけが辺りを包んでいる。僕は予想をあまりにも超えた蒼炎の威力に呆然としてしまった。