軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第五十二話「黒豹狩り」

トリア暦三〇一三年、一月二日。

昨日、一月一日から、ベアトリスが一緒に住むことになり、昨日は彼女の引越しを行った。

引越しと言っても基本的には宿住まいの冒険者であり、それほどの荷物があるわけではなかった。だが、それでも十年以上同じ宿に泊まっていると言うことで、一人では持ちきれないほどの荷物があった。

俺たち三人も手伝って、元日の午後には荷物の運び入れが完了している。

あとは自分用の食器などを購入するだけだが、当面は来客用のものを使ってもらうつもりでいた。

一緒に住んでよかったことは、森に入る予定を簡単に決められることだ。ベアトリスの泊まっていた宿は、冒険者ギルドに近い場所にあり、俺たちの家から一km以上離れていた。そのため、雨が降りそうな微妙な天気の時は、そこまで連絡に行く必要があった。

一緒に住めば朝食を取りながら、その調整ができるから面倒が無い。

そして、今日は朝から森に入ることになっていた。

一月に入ったが、ここ最近は晴れの日が続いており、雪は積もっていない。ラスモア村に比べるとこの辺りは冷え込みも弱く、十五年ほど住んでいるベアトリスに聞いても、一月半ばから二月の半ばに掛けて雪が積もる程度で、森に入るのにあまり支障はないそうだ。但し、森を抜けてサエウム山脈まで進むと状況は変わる。山を吹き降ろす強い寒風に雪が混じり、かなり厳重な防寒装備が必要になるということだ。

今日の目標は 黒豹(ブラックパンサー) だ。

今回はギルドが緊急討伐依頼を出したものを受けている。

この黒豹なのだが、地球にいる黒豹と名前は同じだが、別物と言っていい。

漆黒の毛皮としなやかな体の猫科というところまでは同じだが、体の大きさと攻撃力が全く違う。

ここの黒豹は尾を除いた体長が三mほどで、地球にいる虎を二回りほど大きくした感じだ。更に鋭く長い爪は、金属鎧を引き裂くと言われるほど強力な上、気配を断つのがうまい。その巨体にも関わらず、樹上や草むらからの奇襲が得意で、少しでも油断すると五、六人のパーティでも簡単に全滅する。このため、四級相当の魔物とされている。

ギルドの緊急依頼となったのは、普段は山にいるはずの黒豹が街近くに現れたからだ。昨日の元日に北地区に入り込み、死者は出なかったものの、住民二人が大怪我を負っている。

緊急依頼と言うことで、ギルドに顔を出した六級以上の冒険者たちが狩り出された。年明け二日目と言うこともあり、六級以上があまり捕まらなかったため、街にいる三級以上の冒険者に連絡が入った。そして、ベアトリスがいる俺たちのパーティにも声が掛かったということだ。

今回は俺たちの他に、六つのパーティが参加し、三十人以上の冒険者が一緒に行動する。

全体の指揮は二級冒険者のジェラルドが執り、彼のパーティが主力となる予定だ。だが、気配断ちがうまい黒豹が相手であるため、各パーティが分散して狩り出し、主力のジェラルドたちが急行するという作戦だ。

ジェラルドは四十歳くらいのベテラン剣術士で俺と同じバスタードソードを使っている。

良く日に焼けた顔には大きな傷があり、それが剣呑な雰囲気を醸し出すが、話をすると人好きのする魅力的な笑顔を見せる。それほど体格がいい方ではないが、ベアトリスに聞くと、スピードとパワーのバランスがいい剣術士だそうだ。タイプから言えば、祖父のゴーヴァン・ロックハートに近いかもしれない。

彼のパーティは、彼の他は三級冒険者で、剣術士、槍術士、弓術士――治癒師を兼ねている――、魔術師の計五人のバランスのいいパーティだ。

俺はジェラルドと直接話したことはなかったが、今回一緒に依頼を受けることができると聞き、かなり楽しみにしていた。

ジェラルドはベアトリスの姿を見つけると、俺たちの方にやってきた。

「ベアトリスのパーティは俺たちと一緒に来てくれ。お前のところは魔術師が三人いるから、遠距離支援に期待している」

彼は俺とシャロンの姿を見ても特に何も言わず、一人前として扱ってくれた。

俺は意外に思い、「俺たちのような子供が一緒でもいいんですか?」と尋ねてみた。

「お前らは六級なんだろ。なら、一人前の冒険者だ。それに魔法の腕も学院のお墨付きだそうじゃないか。一ヶ月で六級に上がった実力を見せてくれよ。“真闇の小魔剣士”殿」

その二つ名で呼ばれ、俺が露骨に嫌な顔をすると、ジェラルドは大きな声で笑い出した。

「ハハハ! すまん。そんなに嫌な顔をすると思っていなかったからな。まあ、何にせよ、よろしく頼むわ。“ 雌虎の騎手(タイグレス・ライダー) ”殿。くくく……」

俺はその品の無い二つ名に唖然とする。

ベアトリスに好意を持っていた者たちのやっかみだと思ったが、思わず、心の中で突っ込んでしまった。

(……おいおい“騎手”ってなんだよ。まだ、乗ってもいなけりゃ、乗られてもいないんだが……)

ジェラルドには陰湿さが無く、さっぱりとした性格のようで、からかわれても悪意は感じなかった。だが、その二つ名にベアトリスが噛み付く。

「それはどういう意味だい、ジェラルド。事と次第によっちゃ、笑って済ませるわけにはいかないよ」

ベアトリスが殺気の篭った目でジェラルドを睨みつけ、喉元に槍を突きつける。すると、ジェラルドは降参だというように笑いながら両手を挙げる。

「お前さんを“落とした”勇者殿に敬意を表しているだけだぜ。もてない男の僻みだと思ってくれ」

ベアトリスが更に何か言おうとしたので、俺が先に口を開く。

「俺については何を言われようが構わないが、ベアトリスに対する侮辱は見逃せない。彼女に謝罪してくれ」

そう言いながら、精霊の力を集めていく。すると、後ろにいた彼のパーティの魔術師が慌てて間に入る。

そして、俺とジェラルドに向かって、

「坊主、こんなところで魔法を撃とうとするな……ジェラルド、この坊主は本気だぞ。大体、お前はいつでも一言多いんだ。さっさと謝れ……坊主、お前もいい加減、魔力を集めるのをやめろ!」

俺はその魔術師の言葉を無視して、呪文も唱えていく。

「火を司りし 火の神(イグニス) よ。御身の眷属、精霊の猛き炎……」

すると、ジェラルドが「判った、判った。済まん。謝るから」と言って頭を下げる。

俺は呪文の詠唱をやめ、集めた精霊の力を解放した。

「それにしても見た目と違って物騒な坊やだぜ。こんなところで魔法をぶっ放すつもりだったとはな。ルーファスが気付かなきゃ、黒焦げになったかもしれん」

ルーファスと呼ばれた魔術師が、「お前は本当に一言多いんだ。この坊主は全属性持ちの天才だぞ。もう少し考えて行動を……」と小言を言い続けている。

俺は「済みませんでした。頭に血が上ってしまったので」と頭を下げる。

もちろん、頭に血が上ったわけでも、本気で魔法を撃つ気もなかった。ただ、ベアトリスが本気で怒っていたので、先手を打っただけだ。ベアトリスは俺の作戦通り、毒気を抜かれたような顔で槍を下げていた。

ジェラルドが頭を掻きながら、

「いや、今のは俺が一言多かった。ベアトリス、済まんな。少し調子に乗りすぎたようだ」

ベアトリスは「判りゃいい」とそっぽを向くが、照れているのか顔が少し赤かった。

「それにしても坊主、いや、ザックだったな。お前さんも意外と抜け目がないな。ベアトリスが爆発する前にお前が先手を打ったんだろう?」

「いえ、本気でしたよ。二級のジェラルドさんに通用するかどうかは別にして、 獄炎の槍(ヘルファイアランス) を撃ち込むつもりでいましたから」

俺は真面目な表情でそう言ってから、吹き出し、

「今から一緒に依頼を受けるのに、ギスギスしても嫌ですからね」

ジェラルドは獄炎の槍と聞いて一瞬目を剥くが、俺が笑ったことで同じように笑い出す。

そして、俺の肩を叩きながら、

「面白い奴だ。ベアトリスがパーティを組む気になったのがようやく判ったぜ」

と言って、ベアトリスに笑いかけた。

何とか場が和み、ジェラルドのパーティとはいい感じで仕事ができそうだとホッとしていた。

午前九時頃、冒険者ギルド前を出発し、北地区に向かう。

目撃証言から潜んでいそうな場所を推定し、そこにむけて森の中に入っていく。

ジェラルドのパーティが前を歩き、俺たちは俺、シャロン、リディ、ベアトリスの順で続く。冬の森とは言え、潅木や太い木が多くて見通しが効かない。だが、落葉樹の葉が落ちており、その分、陽の光が入るため、夏や秋より明るい。

俺たちは周囲を警戒しながら、森の中を歩いていく。

他の五つのパーティもこの近くにいるのだが、森の中の状況によって、進む速度がまちまちであり、どの辺りにいるのかは判っていない。一応、主力である俺たちが索敵網の中心にいるはずだ。

連絡手段として、すべてのパーティに笛が貸し出されていた。黒豹を見つけたパーティは笛が鳴らして合図しながら時間を稼ぐ。他のパーティはその笛の音に向かって急行することになっていた。

寒風が吹き抜ける森の中だが、一時間も歩くと汗が出てくる。捜索範囲の確認を兼ね、大まかな地図を確認しながら、一息入れる。

ジェラルドが「足跡もないな。さて、大体、予定の位置まで来たが、どうするかな」と言ったところで、ピィーという甲高い笛の音が聞こえてきた。

聞こえてきた方向は南西側。距離は判らないが、かなり明瞭に聞こえるため、それほど離れてはいないようだ。

ジェラルドが「行くぞ!」と鋭く命じ、俺たちはすぐに彼を追った。

笛の音は断続的に何度も聞こえてくるが、森の中の木に反響するのか、方向が掴みづらい。ベテランたちも俺と同じなのか、何度も立ち止まって方向を確認していた。

十分ほど走ると、笛の音が急に聞こえなくなった。

それでも、俺たちは笛が鳴っていた方に向かって走り続ける。

体力の無い俺とシャロンの息が上がるが、一刻も早く現場に向かうため、必死についていった。

それから数分で現場に到着した。

そこには五人の冒険者の無残な死体が、残っているだけだった。

五人の死体は革鎧ごと体が引き裂かれ、全員頚動脈が断ち切られていた。辺りには鉄のような血の匂いが充満している。

「クソッ! こいつらでもやられるのか……六級だが、そこそこ使える奴らだったんだが……」

ジェラルドはそう呟くと、「周囲に注意しろ! まだ近くにいるはずだ!」と警戒を命じた。

俺は五人の犠牲者を見ていた。

(二十代半ばくらいだな。剣術士と弓術士が二人ずつに槍術士が一人か……完全に奇襲されたという感じだな。弓術士の弓が折られているから、剣を抜く暇もなかったのか……それにしても鋭い爪だ。革鎧が紙のように切り裂かれている……)

俺たちはゆっくりと前衛が後衛を囲むような隊形となって、周囲を警戒していく。

気配を探ってみるが、全く感じられない。

リディやベアトリス、ジェラルドも同じように気配を探っているが、感じられないようだ。

「ここから離れたと見ていいだろう。遺体はあとで回収するとして、他のパーティが来るのを待つぞ」

俺はこの戦力が分散した状況で大丈夫なのかと考えていた。

そして、ベアトリスにそのことを聞くと、

「確かにいい状況じゃないね。他の連中もここに集まってくるだろうから、そこで一度相談するんじゃないか」

他のパーティも笛の音を聞いているだろうから、そろそろ現れてもいいはずだ。そう思っていたら、再び笛の音が森に響き渡る。今度は北西からでかなり近い。

ジェラルドの「行くぞ!」という合図で全員がそちらに向かう。俺は走りながら、 黒豹(敵) の行動について考えていた。

(明らかにこちらは後手に回っている。というより、敵の動きが魔物とは思えない。どう見ても殺すことを目的にしている。それとも後から食べに戻るつもりだったのか?)

五分ほど走ると、笛の音に悲鳴が混じって聞こえてきた。

小さな丘のような起伏を越えると、そこでは巨大な黒い猫科の獣が剣術士を爪で切り裂こうとしているところだった。

剣術士は爪を防ぐため、剣を突き出すが、しなやかながらも膂力に優れた黒豹は、剣ごと彼を吹き飛ばす。

周りには剣術士が二人と弓術士が一人倒れており、ただ一人無事な弓術士は矢を番えたまま、射るタイミングを探っている。

俺とシャロン、リディの三人は呪文を唱え始めた。

三人とも風属性魔法を選択し、俺とシャロンが得意な 燕翼の刃(スワローカッター) 、リディが 旋風の刃(ウィンドブレード) を放った。

リディのウィンドブレードは黒豹の真後ろから静かに迫っていく。命中すると思ったとき、黒豹は後ろを見ていないのに、真上に二mほど飛び上がり、リディの魔法を避けてしまった。

リディの「うそ」という声が聞こえるが、俺とシャロンのスワローカッターは真直ぐに黒豹に向かっていく。俺は念のため、更にもう一発、スワローカッターを放った。

俺の一発目が飛び上がった黒豹の後足近くに命中した。シャロンのスワローカッターも同じように後足近くに当たる。

俺は「よし!」と心の中で叫ぶが、次の瞬間、黒豹に全くダメージが与えられていないことに驚愕する。

スワローカッターは速度と操作性を追及した魔法で、確かに攻撃力はさほど高くない。だが、まともに命中すれば、熊の分厚い皮でも突き破れる威力は持っていたのだ。

それが今回の黒豹には全くダメージが与えられていない。

俺が驚愕している間にも二匹目の魔法のツバメが黒豹に迫っていく。

既に着地し、警戒している敵はこちらに向きを変え、俺たちの方に向かってきた。

黒豹は俺のスワローカッターを見て、命中する直前で回避しようとした。だが、追尾機能を持つ俺の魔法は見事にその顔面に突き刺さる。

鼻面に魔法を受け、ギャンという感じで黒豹は飛び上がった。

黒豹もまさか魔法が方向を変えると思わなかったようだ。完全に避けたと思ったところに攻撃を受けたため、大きく唸っている。黒豹は真っ赤な舌で鼻面を一舐めすると、俺に怒りを込めた鋭い目を向けてきた。

俺の背筋に冷たいものが流れる。

だが、その間にもジェラルドたちとベアトリスが黒豹に向かい、攻撃を加えようとしていた。

黒豹も本能的に彼らが 手練(てだれ) と判ったのか、戦おうとはせず、真横に跳んで森の中に逃げ込もうとした。

その時、ジェラルドのパーティの弓術士の放った矢が、黒豹の右脇腹に突き刺さった。さすがに三級の冒険者が使う強弓の矢を弾くことはできなかったようだ。

それでも傷が浅いのか、黒豹の動きはほとんど変わらず、森の中を逃げていく。俺は敵の足を止めるため、 炎の砲弾(ファイアキャノン) を前方に放った。

黒豹はその魔法に気付くが、自分に命中しないと判断し、避けようとしなかった。

それは俺の狙いだった。

ファイアキャノンは黒豹の前方にある大岩にぶち当たり、ドンという音を立てて爆発する。その衝撃と飛び散る炎に黒豹が僅かにたじろぎ、その足が止まったのだ。

その好機をリディとシャロンは見逃さなかった。

リディは魔法より弓の方が効果があると考え、矢を放っていた。シャロンも俺の意図を読んでいたのか、黒豹が止まる直前、 空気の鎚(エアハンマー) を放っていた。

リディの矢が右後足に刺さり、その直後にシャロンのエアハンマーが黒豹の体を吹き飛ばす。

吹き飛ばされた黒豹は空中で体を捻り、倒れることなく着地した。

だが、その時間が致命的だった。

ジェラルドのパーティの魔術師ルーファスの放つ 氷柱の槍(アイシクルスピア) が豹の左肩を貫く。

黒豹はそれでもまだ森に逃げ込もうとした。だが、既にベアトリスとジェラルド、彼のパーティのメンバー二人が黒豹を攻撃範囲に捉えていた。

傷を負った黒豹は自慢の機動力を奪われ、憎々しげにベアトリスたちを睨みつけてから、攻撃に移る。

傷を負っているとは思えないほどの瞬発力を見せて、ベアトリスに飛び掛った。

ベアトリスは冷静に左にステップすることでかわし、すれ違いざまに槍を叩き込む。更に着地したところへ、ジェラルドらの攻撃が入り、黒豹は血を吐いて倒れていった。

結局、俺は魔法を放っただけで、接近戦に加われなかった。もし加わっていたら、彼らの足を引っ張る結果になったとは思うが、剣術の腕を上げることを考えると少しでも実戦に加わりたかったというのが正直なところだ。

今回襲われた冒険者たちは重傷を負っていたものの、俺とリディ、ジェラルドのパーティの弓術士兼治癒師により、治療が行われ死者は出なかった。

そして、倒した黒豹だが、ジェラルドとルーファスの意見では、変異種ではないかとのことだった。極稀に能力の著しく高い魔物が生まれることがあり、それが変異種と呼ばれている。今回の個体は知能と魔法に対する耐性が高かったようだ。

(今回の動きは明らかに殺しを楽しんでいた。いや、人の血を味わっていたと言うべきか。昔読んだ本の“ブラジル猫”みたいなものなのか? 一度、人の血を知ったら、殺し続けるって感じで……それにしても、これだけの能力で四級相当か。いや、今回は変異種だそうだから、三級相当なのかもしれないな)

他の冒険者たちが次々と合流してきた。ジェラルドは死んだ五人の冒険者たちの遺体を街に運ぶことを命じると共に、死んだ黒豹の死体から皮を剥ぐように命じた。

「こいつの毛皮はいい値段で売れるんだ。特に変異種だから、ちょっとしたボーナスにはなるだろう」

俺は五人も死んでいるのにと思った。

だが、リディもベアトリスも気にした様子はない。彼女たちに言わせると、冒険者は自己責任であり、生き残る自信がなければ、危険な依頼を受けるべきではないということだ。今回の緊急依頼も自信が無ければ、受けないこともできた。最悪、ランクダウンのペナルティを受ける可能性はあるが、命を掛けるほどのペナルティではない。

帰り際、ジェラルドがベアトリスに声を掛けてきた。

「確かにお前たちのパーティの攻撃力は半端じゃねぇな。そろそろ、坊主たちも山に行ってもいいんじゃねぇか」

ベアトリスは「ああ、春になったらそうしようかと思っているよ」と答えた。

(山か……今回のような奴がゴロゴロいるなら、かなり危険だが、レベルアップには今の森の中より、効率は良さそうだ。真剣に考えてもいいかもしれないな……)

結局、黒豹の皮は五百 C(クローナ) (=五十万円)で売れ、一人当たり二十Cの分け前にあずかれた。

緊急依頼の報酬が六級の俺たちで百Cだから、二十Cの追加ボーナスは、まあまあの金額だろう。