軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第六十九話「不穏な知らせ」

トリア暦三〇一七年十月二日。

収穫祭の余韻が残る中、俺たちはラスモア村蒸留責任者スコット・ウィッシュキーやギルド職員であるジャック・ハーパーらとともに、王都アルスの南で見つけた蒸留所建設予定地に向かった。

今回はスコットやギルド職員たちも同行するということで、 蒸留酒護衛隊(スコッチガーディアンズ) の精鋭十名が同行している。そのお陰か、魔物の襲撃は全くなく、予定地全てを無事確認することが出来た。

スコットの見立てでも、滝を水源とする川の水量は十分で、蒸留所の建設を進めても問題ないとのことだった。蒸留所の建設については、ロックハート家が全面的にバックアップする方針であり、蒸留職人だけでなく、蒸留器の製造に携わる鍛冶師たちもラスモア村で研修することになった。

(これで アルス(ここ) で予定していた仕事はすべて終わった。長かったような短かったような……武器や防具は予定していた物より遥かにいい物、いや、望みうる中で最高の物が手に入った。十分な成果だ……今日は送別会だそうだから、結局、宴会ばかりだったな……)

そんなことを思いながら、午後四時頃にアルスの城門をくぐる。

さすがにこの時間になれば祭の余韻も消え、日常に戻っていると思ったが、どうも様子がおかしい。大勢の商人たちが出発し、商業街は閑散としているはずなのだが、ほとんど人が減っていない。そして、その商人たちの表情は不安そうなものや焦りのようなもの、更にはギラギラと欲に塗れているようなものなど、様々なものが見られる。

何となくトラブルの匂いがするが、理由が判らない。それとなく、ジャックに尋ねてみるが、彼にも理由が判らないようで首を傾げている。

「おかしいですね。いつもなら収穫祭の翌日には半分くらいの商人は出発するんですが……何かあったのかもしれませんね。ちょっと確認してきます」

そう言うと、近くの商人に声を掛け、話を聞き始めた。

一、二分ほどで戻ってきたのだが、その表情は冴えず、重々しい声で聞いた話を伝えてくれた。

「トーア街道で大規模なオークの群れが現れたようです。開拓村が二つ全滅したようです」

「オークの群れ? 騎士団が出動すれば問題ないんじゃないのか?」

「確かにそうなんですが、一つ目の村が襲われたのが、半月も前のようなのです。二つ目の村は四日前で、それもアルス街道に近い場所で……」

ジャックが聞いた話はこうだった。

半月ほど前の九月十五日頃、トーア街道――アルス街道のバルベジーと東の要衝トーア砦を結ぶ街道――の中ほどにあるクララエ村がオークの群れに襲われた。なぜか、その情報は王都に伝わらなかったが、商人たちの間ではトーア街道で開拓村が全滅したらしいという噂が流れていた。それでもアルスの商人たちは主要街道であるアルス街道――カウム王国の王都アルスと冒険者の街ペリクリトルを結ぶ街道――に異変がないため、楽観視していたそうだ。

比較的正確な情報が伝わったのは、トーア街道を行き来する行商人からの情報が入ってからだった。当初の話ではクララエ村は村というより五十人程度の小さな集落と思われていたのだが、実際には木製ではあるが防壁も備えた、二百人程度の村だった。村の男たちも働き盛りの者が多く、十数匹程度の通常のオークの群れであれば、十分に撃退できるはずだった。

その村が一人の生存者もなく全滅した。

それだけなら多くの商隊はアルスを出発したはずだが、彼らの足を止めたのは、もう一つの村、エイリース村が襲撃され、全滅したという情報だった。

エイリース村はカウム王国北部の主要な都市、バルベジーに近く、アルス街道まで僅か五kmと街道自体の安全性に疑問が呈された形となったのだが、理由はそれではなかった。

オークの数が二百を超えているという情報が商人たちの足を止めさせたのだ。

オークの群れが百を超えることは稀で、魔族が関与している可能性が高いことを示している。また、東から移動していることから、魔族の侵攻ルートとも合致し、十年前の大侵攻を思い出した者も多かった。

魔族の侵攻となれば、物価の高騰、特に武具類の価格は高騰する。アルスにいる商人たちはその情報を得ると、出発を延期し、武具の在庫を確認し始めた。魔族の侵攻と判断されてからでは遅いためだが、これが商隊の出発を諦めさせた大きな理由だ。

とりあえず判ったことはこのくらいで、情報は不十分だ。

「とりあえず、ギルド本部に行って詳しい話を聞こう」

俺の提案に全員が頷いた。だが、俺を含め、表情は硬い。

クララエ村からエイリース村と街道沿いの村が襲われている。方向的には西に、すなわち人口の多い方向に移動している形であり、もし、アルス街道沿いを移動していけばラスモア村の近くを通ることになる。村の自警団の戦力なら、二百程度のオークの群れに敗北することはないが、魔族が関与しているなら状況は変わる。

オークを遥かに超える戦闘力を持つ大鬼族。

闇属性魔法を操り、飛行能力を持つ翼魔族。

魔族に関する情報は少なく、他にも強力な種族がいる可能性がある。もし、それらを伴っていれば、如何に祖父が率いる精強な自警団といえども、大きな損害を受ける恐れは否定できない。

(情報が少なすぎる。敵の戦力がオークだけなら自警団だけで何とかなるんだが、もし、翼魔族がいたら……闇属性魔法で搦め手を使われたら……)

ほとんど誰もしゃべることなく、鍛冶師ギルド総本部に到着した。

ギルド本部も蜂の巣を突いたような混乱を見せていた。王国騎士団からの協力要請や武具や材料の在庫状況の問合せ、更に取引先の商人たちからの納期の問合せなど、受付があるホールは人で溢れかえっていた。

ウルリッヒへの報告はジャックに任せ、俺たちはホールの片隅で待つことにした。だが、すぐにジャックが戻り、「匠合長がお呼びです」と言って、匠合長室に案内される。

匠合長室に入ると、上機嫌だった昨日とは打って変わり、苦虫を噛み潰したような表情のウルリッヒが出迎える。

「大変なことになったわい……」

ウルリッヒは集まった情報を話し始めた。

「どうやら鬼人族が一枚噛んでおるらしい。騎士団が得た情報では野生のオークにしては統率が取れすぎておる」

俺が「どういうことだ?」と聞くと、

「二つの村が全滅した。それだけではなく、一人の生存者もおらん。逃げ道を完全に塞いだ上で皆殺しにしたようなのじゃ。いや、死体の数が合わんから、連れて行かれたのかもしれん……」

詳しく聞くとクララエ村では村人の死体の数を数えた結果、十から二十人分、数が合わないらしい。偶然村の外に出ていて難を逃れたのかもしれないが、それだけの人数が行方不明でありながら、十日経ってもクララエ村出身の者が現れたという話は聞かれなかった。

「鬼人族には人を攫って魔物にする 術(すべ) があると噂されておる。まあ、誰も見ておらんし、捕虜も絶対に口を割らんから、噂にすぎんのじゃが、実際、トーアの砦近くじゃ、年に何回か人が消えるらしいのじゃ……」

魔族に関しては恩師であるリオネル・ラスペード教授が調査を行ったことがあるが、教授ですらほとんど情報を持っていなかった。数十年に一度、トーア砦に侵攻してくるため、捕虜を得ることがあるのだが、どのような尋問、そして拷問にも一切口を割らず、口を割りそうになると呪いを受けたかのように突然死んでしまう。教授の見立てでは、闇属性魔法が施されているとのことだが、学術都市ドクトゥスでもそのような魔法の存在は全く確認できていなかった。

「まだ、何も判っておらんが、少なくとも武器の 類(たぐい) がすべてなくなっておるそうじゃ。これだけでも野生のオークではありえん話じゃ……」

オークは六級相当の魔物で通常は粗末な棍棒を使う程度だ。だが、鬼人族に率いられたオークは武器を使うこともある。但し、元々それほど器用な魔物でもないため、棍棒代わりに剣を振り回す程度らしい。

「黒鋼騎士団が来たそうだが、彼らの考えはどうなんだ?」

ウルリッヒは「何とも言えんそうじゃ」と小さく首を横に振る。

「トーア砦は全く攻撃を受けておらん。それどころか、ここ一年以上、砦近くで魔族たちを見ておらんそうじゃ。まあ、抜け道の噂は昔からあるからの。そこを使ったのかもしれんが……」

トーア砦はアクィラ山脈の麓にある堅固な要塞で、東の魔族の地、クウァエダムテネブレからの侵攻を食い止める防波堤となっている。実際、北のアクィラ山脈と南のケルサス山脈からなる渓谷に作られており、険しい山を越えることなく、カウム王国に入るにはトーア砦を抜ける必要があった。

逆に言えば、人跡未踏の険しい山を越えることができれば、トーアを通る必要はない。単に険しいだけなら身体能力に優る鬼人族や、飛行能力を持つ翼魔族なら問題なさそうだが、実際には 飛竜(ワイバーン) や 有翼獅子(グリフォン) 、巨人などの強力な魔物が跋扈しており、トーア以外を抜けることは不可能と言われていた。事実、カウム王国が雇った一流の冒険者たちが調査を行ったが、アクィラを越えるルートを見つけることはおろか、命からがら逃げ帰ることしかできなかった。

いずれにせよ、更に情報を集める必要がある。特に傭兵、冒険者、商業の各ギルドが持つ情報は時として国を凌駕する。独自のネットワークで集めた情報を自ら分析していることが多いからだ。

ウルリッヒから話を聞き終えたと判断し、情報収集を行うことにした。

「俺とリディは冒険者ギルドにいく。ウィルとダンは傭兵ギルドを頼む。ジョニーには商業ギルドで情報を集めてもらいたい……ベアトリスとメルはゲールノートのところで 鎖帷子(チェインメイル) を受け取りに行ってくれ。急な出発があるかもしれないからな……シャロンはスコットとジャックと一緒に蒸留所予定地の報告をしておいてくれ。出来れば父上に報告するメモを作って欲しい……」

全員に仕事を割り振ると、すぐに行動を開始する。

リディとともに商業地区近くにある冒険者ギルドに向かった。

冒険者ギルドは比較的落ち着いていた。オークの群れが現れた場所が遠いことと、討伐は騎士団が、商隊の護衛は傭兵が主体となるため、あまり出番がないからだろう。冒険者と傭兵を兼ねる者が多いから、傭兵ギルドで割りのいい仕事を探しているのかもしれない。

比較的閑散としたロビーを横目に見ながら、受付に向かう。

ここアルス支部はカウム王国の冒険者を統括するということもあり、かなり大きな建物だが、通常の依頼も受け付けているため、すぐに受付の場所は判った。

ロビーに入ったところで、冒険者たちの視線が俺たちに集中する。

忘れていたが、俺の装備はすでに一流の防具職人ゲオルグ・シュトックの手によるものに、リディもウード・レーヴェンガルトの防具に替えているから、かなり目立つ。それ以前に、黒一色の黒龍の革鎧に身を包んだ若造と、見た目は二十代半ばの美女のコンビは荒くれ者の多い冒険者たちの目を引くのだろう。

特に絡まれることもなく、受付カウンターに辿り付くと、すぐに俺たちのオーブ――身分証明書となる魔道具――を受付嬢に差し出し、

「三級のリディアーヌ・デュプレと四級のザカライアス・ロックハートだ。クララエ村とエイリース村を襲ったオークの情報が知りたい」

あえて名を声に出して言ったのは、面倒ごとを避けるためだ。

十五歳の子供が高価そうな装備で現れれば面倒が起きると思い、鍛冶師ギルドで有名なロックハート家の者であると示しておいたのだ。

周囲から、「あれがロックハートの……」や「ギルド長が自ら剣を打った……」など、周囲からそんな囁き声が聞こえてきたが、特に絡まれる感じは無くなった。

受付嬢は俺が有名なロックハートと知り、一瞬戸惑った表情を浮かべるが、すぐに営業スマイルに切り替える。

「失礼しました。オークの情報ですね。今のところ、情報は多くございません……」

得られた情報は少なかった。エイリース村近くの都市、バルベジーの冒険者ギルドで緊急依頼が出され、オークの群れの追跡を始めたこと、各支部に警戒レベルを上げるよう指示を出したことくらいしかなかった。

唯一情報らしいものは、

「……ここ一年ほど、トーア街道付近で活動するパーティが何組か行方不明になっていました。あの辺りはアクィラが近いので、それほど珍しいことではないのですが、街道付近に魔物が少なかった割りに未帰還の方が多かったようです。もちろん、今回の件と関係があるかは判っていませんが……」

トーア街道はカウム王国の穀倉地帯であり、街道から離れた場所にも多くの村が点在している。都市と言えるほどの大きな町はなく、各村に定住している冒険者が多い。定住しているため、近辺の情報に通じており、それまでは全滅するような事はほとんどなかったのだが、その冒険者たちが行方不明になっていることから、冒険者ギルドでは問題視し始めていたらしい。

(確かにオークは鼻が利くが、ベテラン冒険者の裏を掻くほど知恵があるわけじゃない。仮に先に見つけたとしても、ドタドタと何も考えずに突っ込んでくるだけだから、地の利があれば簡単に逃げられるはずだ。やはり、魔族が操っているのか……)

数人の冒険者から話を聞くが、あまり芳しい成果はなかった。既に三級以上の冒険者たちは傭兵ギルドに向かったり、北に向けて出発したりしており、ここにいるのは五級程度の中堅どころしかいなかった。そのため、危険な依頼を受けるつもりがなく、噂話程度しか情報を持っていなかった。

冒険者ギルドを後にし、鍛冶師ギルドに戻ると、他のメンバーも次々と戻り、情報のすりあわせを行っていく。

やはり一番情報を持っていたのは商業ギルドだった。鍛冶師ギルドの職員であるジョニー・ウォーターに聞きに行かせたため、かなり詳細な情報を教えてくれたようだ。

「……傭兵の増援が到着するまで、バルベジーから北への移動は自粛しているようです。それより前に騎士団が討伐してくれれば別ですが……噂話ですが、妙な話を聞きました……」

俺が「妙な話?」と首を傾げると、小さく頷く。

「ええ、十日ほど前に街道警備隊の伝令が早馬で到着しているらしいんです」

「つまり、王宮は知っていたはずだと」

ジョニーは俺の言葉に頷き、

「はい。正確にはアルス街道を南下する早馬がいたというだけで、王宮に向かったところを見たわけではないそうですが……それでも結構、噂になっていますね。騎士団が動いていれば、アルス街道に近づく前に討伐できたはずだと」

(騎士団の不手際がことを大きくしたことは間違いないだろうが、どうやってリカバーするつもりなんだろうな……)

そんなことを考えていると、傭兵ギルドで情報を集めてきたウィルが補足する。

「その話は傭兵ギルドでも聞きました。そのせいか、騎士団は自分たちだけで決着を付けるつもりでいるそうです……」

王国から傭兵ギルドや冒険者ギルドに対し、緊急の依頼がなかったことと、騎士団本部の動きが慌しいことから、かなり大規模な派遣を行うと噂されている。

「騎士団の動きに巻き込まれると厄介だな」

「輜重隊も同行するそうですから、宿はもちろん、まともに動けなくなるかもしれないと言っています」

俺はこれからのことを考えていた。

元々の予定では明日十月三日に 蒸留酒定期便(スコッチライナー) とともに村に戻る予定でいた。だが、魔族が村を襲うかもしれないなら、俺たちだけでも先行して戻る方がいい。村の自警団の戦力でも防衛は可能だろうが、もし、翼魔族がいた場合、かなり厄介だ。剣の達人である祖父も、槍の達人である従士頭ウォルト・ヴァッセルも、空を飛ぶ魔族を撃ち落すことはできない。メルの父ヘクター・マーロンやダンとシャロンの父ガイ・ジェークスのような弓の名手ですら、空から魔法を打ち込んでくる敵に対しては分が悪い。最も懸念しているのは闇属性魔法に対してだ。闇属性魔法は精神に作用する魔法だが、あまり研究も進んでいないことから、何が起こるか不安が残る。

俺は決断した。

「明日の早朝、夜明けとともに出発する。俺、リディ、ベアトリス、メル、ダン、シャロンの六人で一気に村まで突っ切る。ウィル、スコット、ジョニーはスコッチライナーとともに村に戻ってくれ」

その言葉に従士であるウィルが声を上げる。

「私も一緒に行かせてください!」

従士である彼は村の危機に居ても立ってもいられないのか、頭を下げて懇願してくる。

「スコットの護衛を頼む。もちろん、 蒸留酒護衛隊(スコッチガーディアンズ) がいれば十分な戦力だと思うが、ロックハート家の従士という立場が役に立つこともある。こんな状況なら特にそうなる可能性は高いんだ」

実際、 蒸留酒定期便(スコッチライナー) がどのタイミングで出発するか判らないが、恐らく安全が確認できる状況にならなければ、出発しないだろう。特にスコットが同行するなら万全を期すはずだ。だから、ウィルが護衛をする必要性は少ない。だが、スコットの重要性を考えれば、ロックハート家の家臣が同行した方がいい。

「大丈夫だ。おじい様も父上もウォルトたちもいる。それに今は兄上もいるんだ。 獅子心(ライオンハート) に 巨人殺し(ジャイアントスレイヤー) だぞ。オーク如きに遅れは取らない」

俺は努めて明るくそう言い、やや強引に話題を変えることにした。

ウィルとスコットに、

「というわけで、今日の送別会は俺たちは早めに切り上げるからな。あとを頼むぞ」

スコットはにこりと笑って頷くが、ウィルの顔は一気に青ざめる。

「ザック様がおられなければ……」

ウィルの落ち込んだ顔に皆の顔が綻ぶ。

それに釣られるようにして、ウィルの顔にも笑顔が戻っていた。

その夜の宴会はいつも通りというわけにはいかなかったが、心の篭った送別会だった。ただ、ウィルは早々に潰されていたが。

翌朝、まだ暗い中、出発の準備を進めていた。

宿を出るとき、後発組のスコットとジョニー、そして、二日酔いのウィルが俺たちを見送る。

スコットが「お気をつけて」と頭を下げ、残りの二人も同じように頭を下げる。俺はそれに片手を上げて応え、宿を出発した。

宿の外に出ると、薄暗い街路にウルリッヒを始めとしたドワーフたちが待ち構えていた。多分見送りに来ると思っていたから、驚いてはいないが、薄暗い街中に百人以上のドワーフがひしめく姿に早起きの露天商や小間使いたちに驚きを与えていた。

「いつでも歓迎するぞ」

ウルリッヒの言葉にドワーフたちから同意の声が上がる。

「また来るよ。蒸留所のこともあるしな。それに三、四年後には新しい味が加わるんだ。それを持ってくるよ」

ドワーフたちの間を、馬を曳きながら進んでいく。掛けられる声に応えながら、うっすらと白んだ空の下を城門に向かっていった。