軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

騒乱の終結

場面は少し戻り、六三郎達が伊達家屋敷を出発しだした頃

「頭領!柴田様と伊達家と佐竹家が、出陣したと、小次郎殿からの報告です!」

「よし。それでは百姓達を避難させるとして、、、」

小太郎が配下の忍から報告を受けると、夜中に小次郎に伝えていた百姓達の避難を実行しようとしていた

しかし、何故か動きが止まって、何か考えだしていた様だった。それを見た配下の忍は

「頭領?どうしましたか?」

思わず質問する。その質問も聞こえない程、小太郎は色々と考えていた。そして考えがまとまった様で、いきなり立ち上がると

「よし!針生平三郎達に最期の嫌がらせが思いついたぞ!百姓達を避難させてから、実行じゃ!」

またも嫌がらせを思いついた様だった。そんな小太郎に配下の忍が

「頭領、どの様な嫌がらせを?」

嫌がらせの内容を聞いてみると、小太郎は

「それはな、○○○と○○じゃ」

内容を説明すると、配下の忍は

「それは余程の阿呆でないかぎり、針生平三郎達も気づくのでは?」

「大馬鹿野郎じゃないかぎり、バレませんか?」と突っ込むが、小太郎は

「安心せい!気づいた時点で針生平三郎達が出来る事は、活路を開く為に無謀な突撃をやるしかない!」

「は、はあ」

嫌がらせにかなりの自信を持っていた様で、配下の忍も、乾いた返事しか出来なかった。そんな忍に対して小太郎は

「お主、小次郎の元に戻り、儂からの命令の「軍勢が残り二里になったら、狼煙を上げよ」と伝えよ!」

「は、ははっ!」

小次郎の元へ戻らせ、その際、命令も付け加えた。配下の忍は急いで小次郎の元へ戻って、その旨を伝えると

「兄上は無茶をするおつもりか?まあ、兄上ならば大丈夫と思うが、、、分かった。まもなく残り二里の距離になる!狼煙の準備といこう!」

小太郎は不思議に思いながらも、狼煙の準備に取り掛かる。それからおよそ15分後、狼煙を確認した小太郎は

「始めるぞ!」

共に行動していた配下の忍達に作戦開始を伝えて、忍達も動きだす。最初に小太郎達がやった事は計画通り百姓達の避難だった

蘆名家屋敷に1番近い村の百姓達、およそ100人を全員避難させると、小太郎達は即座に変装して

「蘆名家の武士の振りをして家を燃やせ!」と配下の忍達に命令を出す。忍達は小太郎の作戦の意図を理解して、即座に変装して、各家に火を付けた

家が燃え始めると小太郎達は、百姓に変装して

「それではこれから、家を焼かれた百姓の振りをしながら、針生平三郎達を屋敷から引きずりだすぞ!」

「「「「ははっ!」」」」

盛春達に一大事を知らせる百姓の振りをして、籠城させないどころか、領地から逃げ出さない様に動かす腹積りだった

配下の忍達と共に、命からがら逃げ出した風の走り方で、屋敷前に到着した小太郎達は

「お、お助けくだされ!」

「○○村が、野盗に襲われて、家も燃やされております」

「野盗達も、こちらに向かってくるかもしれませぬ」

門番の足軽達に、悲壮感を見せながら助けを求めた。小太郎達の芝居に騙された足軽達は

「誠か!すぐに殿に知らせる!」

そう言って、盛春達の元に情報を伝える為に走る。情報を聞いた盛春は

「何じゃと!○○村が野盗に襲われておるとな!あの村は、百姓が一番多く住んでおるから、来たるべき戦の為に奪われてはならぬ!出陣じゃ!急いで野盗退治に行くぞ!」

小太郎達が変装した村の奪還の為に出陣準備に取り掛かった。それと同時に

パーン!パパーン!パーン!パパーン!

銃声が響き渡る。銃声を聞いた盛春は、

「おのれ〜!野盗風情が、種子島で攻撃とは何とも生意気な!お主ら、騎馬で動き回りながら突撃じゃ!準備せい!」

「ははっ!」

伊達家の威嚇射撃とは思わずに、野盗の攻撃だと判断し、騎馬での突撃を決断した。準備が最初に完了した面々と盛春の50人は馬に跨がり

「出陣じゃあ!他の者も準備が出来次第、出陣せよ!あの村は絶対に奪われてはならぬ事を心得よ!」

「「「「応!」」」」

出陣準備がまだの家臣達へ、準備を促して、自らが先陣を切って出陣した。この時、屋敷に残っていたおよそ200人の家臣と共に出陣していたら、盛春の運命も少しは変わっていたかもしれない

そんな事を知らない盛春と家臣達は、馬のスピードを上げて、件の村に到着した。しかし到着した盛春達が目にしたものは、

「あ、あれば野盗ではない!伊達の軍勢じゃ!」

自分達に向けられている多数の火縄銃だった。それに気づいた盛春は

「止まれ!止まれ!止まらぬか!」

後ろから走ってくる家臣達に止まる様、命令するが、勢いのついた馬は簡単に止まらす進む。

後ろを気にするあまり、前の火縄銃の存在を疎かにした盛春は

「放てー!!」

「しまっ!!」

パン!パパン!パパパパン!

伊達家の火縄銃で全身を撃ち抜かれ、即死し、落馬した。その様子を走りながら見ていた家臣達は

「「「「殿!!」」」」

慌てて盛春の元へ駆け寄ろうとしたが

「放てー!!」

パン!パパン!パパパパン!

盛春同様に伊達家の火縄銃の餌食になった。それからしばらく、時間にしておよそ1時間、伊達家も佐竹家も六三郎達も、新たな軍勢が来るかと待ち構えていたが

一行に来なかったので、軍勢を前進させて、盛春達の場所へ到着する。そこで政宗が

「平四郎!平之助!此処で討死した者達の中に、針生平三郎が居るか確認せよ」

盛秋と盛義に、遺体確認を命令する。命令を受けた2人がそれぞれ遺体確認を行なっていると、

「はっ!!!と、殿!佐竹様!柴田様!」

盛秋が大声で政宗、義重、六三郎を呼ぶ。盛秋の元に行くと政宗は

「平四郎!もしや!?」

「はい、兄の、此度の首謀者の、針生平三郎です。全身を撃ち抜かれて死んでおります」

遺体が盛春かと問うと、盛秋はそうだと答える。2人のやり取りを見ていた義重は

「おのれ〜!この者が、この者が四郎を!四郎の仇を殺す事が出来た事は良いが、儂の手で生きたまま頸を取りたかった!それなのに、この様な、この様な!」

盛春の頸を取る事を目的にしていた為、仇を取る事は良しとしても、自らの手で頸を取る事が出来ない悔しさに、もどかしい思いを抱えていた

そんな義重に政宗が

「佐竹殿。たとえ、自らの手で討ち取る事が出来なかったと言えど、四郎殿は喜んでくださると、拙者は思いますぞ?

だから今は、針生平三郎の家臣達に降伏を呼びかける為に、蘆名家屋敷に行きましょう。そこから先の事はおいおい決めて行きましょう」

「そう、、じゃな」

「盛春達の家臣を降伏させてから、色々と決めて行こう」と提案して、義重も納得した

そこからはあっという間に蘆名家屋敷に移動し、政宗が

「平四郎と平之助!お主達が使者として、降伏の交渉をしてまいれ」

「「ははっ!」」

盛秋と盛義を使者として屋敷に向かわせる。すると、2人が到着する前に屋敷から火の手が上がる。油を撒いていたのか、火の回りが早かった事もあり

蘆名家屋敷は全焼し、屋敷から逃げてくる人間も居なかったので、政宗は義重に対し

「佐竹殿、これで針生平三郎達の残党も全員死んだと見て良いかと」

「これで四郎の仇は全員死んだと思うよ?」と話す。政宗の言葉に義重は

「最早、これまで、か」

諦めの表情で、そう呟いた。こうして、屋敷の火災以外、風魔衆の見えざる協力もあった事もあり、陸奥国の騒乱の鎮圧と、我が子の仇討は。年内に終結した

今回は六三郎の願いが通じたのか、本当に見物人で終わったが、六三郎的にはこれから本番が待っている事を、当然知らない。