軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

爆笑の信長と歓喜の田村家と残業確定の六三郎

氏顕の命令を受けた家臣達は、自分達は勿論、自分達の家臣も出来るかぎり動員した。その結果

「居たぞ!黄色地に木瓜の紋様が描かれた旗印一行じゃ!織田右府様一行に間違いない!」

夕方手前くらいに信長一行を見つけた。そして、事情を具体的に説明すると、信長より

「はっはっは!そう言う事ならば、伊達藤次郎を叱責出来ぬな!良かろう!先ずは田村家の屋敷に行こうではないか!それでは、案内を頼むぞ!」

「「「「「ははっ!」」」」」

「とりあえず田村家に行く」と、急遽予定変更になった。そして、しばらく進み、田村家屋敷に到着すると

「織田右府様御一行にございますな。拙者、陸奥国田村郡を領地としております、田村次郎氏顕にございます。横に控えるは拙者の嫁の清にございます」

「次郎様の嫁の清と申します」

大手門まで氏顕と清が出迎えに来ていた。2人を見た信長は

「家臣の者より、話は聞いておる!とりあえず大広間へ案内してもらおう!それと、今日一日寝泊まりに使わせてもらうぞ!」

「「ははっ!」」

「とりあえず、屋敷の中に入ってから話を聞く!」と伝えて、案内を頼んだ。そして、大広間に移動して、信長が上座へ、蘭丸達小姓が信長の後ろへ座ると、六三郎も信長に近い下座に座った

そして、信長と六三郎達が到着する前に田村家の主だった面々が平伏していた。上座に座った信長は

「全員、面を上げよ!」

田村家全員の顔を見る為に、顔を上げる命令を出す。全員が顔を上げると

「さて、見ながら田村家の当主と正室以外の主だった者達じゃな!改めて自己紹介しよう!儂が織田従二位右大臣三郎信長じゃ!

そして、下座に控えるのが、お主達にとって希望の星とも言える存在じゃ!六三郎、お主からも自己紹介せい!」

「ははっ!柴田従五位下播磨守六三郎長勝と申します!」

自分の自己紹介をしつつ、六三郎へ自己紹介を促す。促された六三郎は一応、自己紹介をしたが

皆さんこんばんは。何故か分かりませんが、伊達家家臣の田村家に一時的に身を寄せております柴田六三郎です

今日の午後にいきなり大殿から、「田村家に行く」といきなり言われて、従うしか無いので田村家に向かいましたが、

大殿は俺に何の説明も無しに田村家の皆さんへ俺の事を「田村家の希望の星」と紹介して来ました。いやいや大殿?俺は田村家の皆さんとは初対面なのですが?

それをいきなり「希望の星」と言われても、意味が分かりません!まあ、そんな事は口が裂けても言えませんので、田村家の皆さんから教えてもらいましょう

「大殿、申し訳ありませぬが。田村家の方々が拙者に何を求めているのか分かりませぬので、田村家の何方かに説明をお願いしてもよろしいでしょうか?」

俺がそうリクエストすると、大殿は

「それもそうじゃな。では、田村家当主の田村次郎!自ら説明せよ!」

「ははっ!」

田村家の当主である次郎さんとやらに、話を振りました。振られた次郎さんは真剣な顔になって

「それでは改めまして!右府様!そして播磨守様!拙者は、伊達家当主、伊達藤次郎様の正室の愛姫の弟にございます!

実は本日、その姉上より文が届きましたが、その内容が、義兄であり主君である伊達藤次郎様が姉上に、

「このまま次郎殿が子を残さずに亡くなった場合、側室が産んだ庶長子の兵五郎殿と、田村家の親戚筋の娘を夫婦にして、

田村家の名跡を継がせる。と言っているが、藤次郎様は、それはあくまで最期の手段として残しておきたいと言っている。

そこで、これまでで中々子を授かる事が出来なかった夫婦に子を授かりやすくなる指導をして来た柴田播磨守様に指導してもらえ!

まだ次郎と正室の清姫は二十代だから、子を授かる可能性は高い!」と書いております文が届きましたのです。此方になります。ご覧ください」

伊達政宗の正室の愛姫さんが書いた文を差し出す。蘭丸くんが回収して、大殿に渡す。目を通した大殿は

「はっはっは!儂が与太話として話した事が、あっという間にここまで広がるとはのう!どれ程、奥州の繋がりが強いか分かる事じゃ!

ほれ、六三郎!お主も読め!むしろ、お主が頑張らないといかぬ事じゃぞ!」

そう言って、蘭丸くん経由で俺に文を渡す。受け取って、じっくり読ませでもらいましたが、ああ、これは残業確定演出と言っても過言ではないなあ

こんな早くに残業確定なんて、俺はいつになったら実家に帰って領地経営出来るんだよ!!ああ、すいません、取り乱してしまいました

心を落ち着けましたら、次郎さんを見まして

「次郎殿。次郎殿の姉君である愛姫殿からの文を読ませていただきました。愛姫殿の願いであり、田村家一同の願いとして

次郎殿の嫡男が産まれる為、拙者に子作り指導をしてもらいたい!そう言う事で間違いありませぬな?」

俺にやって欲しい事を確認すると、次郎さんは

「その通りでございます!播磨守様が戦以外で起こした奇跡を、この田村家でも起こしていただきたく存じます!

義兄である伊達様や姉上からも、発破をかけられております!亡き父上と兄上から託された、この田村家を存続させる為にも、播磨守様!お願いします!」

そう言って俺に平伏した。次郎さんに続いて清姫さんや家臣の皆さんも

「「「「殿にお子をお願いします!」」」」

俺に平伏して来た。ここ迄されたら、ねえ。とりあえず大殿の顔を見ると

「六三郎。伊達藤次郎と愛姫が色々考えた結果、田村家の血筋が残る事が、陸奥国統一にとって上策だと判断したのじゃろう!ならば、手伝ってやれ!

お主と赤備え達が居たら、大軍が攻めて来ても伊達家の軍勢と協力したら大丈夫じゃろうからな」

遠回しに「伊達家の陸奥国統一の為に、田村家でしばらく働け!」と言っております。これはもう、仕方ない

「大殿、分かりました。田村家の存続と陸奥国統一の為、微力ながら子作り指導をさせていただきます」

俺がそう答えると、大殿は

「はっはっは!流石、六三郎じゃ!政治的判断が早いのう!それでこそ「柴田の鬼若子」じゃ!」

爆笑するし、田村家の皆さんは

「あ、ありがとうございます!これで、これで!田村家が存続する可能性が高まったぞ!」

「「「「万歳!万歳!」」」」

「次郎様!私は頑張って産みますが、いざとなれば側室を持っても良いですからね!」

とても喜んでいたし、気合いも入っていた。出来るかぎり頑張ってもらうか

俺がそう思っていると、大殿は

「六三郎!この様な流れになったのじゃ!お主が本来やるべき事を儂や他の者の代わりにやって、少しばかりお主の負担を減らしてやる!何か希望はあるか?」

「俺の仕事を代わりにやってやる」と言って来た。これは面倒くさい事を4つやってもらおうじゃないか!

「それでは大殿!4つ程、やってもらいたい事がございますが、よろしいでしょうか?」

「ほう。4つもあるのか、まあ良い!申してみよ!」

「ははっ!それでは先ず、安房国の里見殿より頼まれていた事ですが、拙者の親類の娘を正室に迎えたいとの事です。それを大殿に成し遂げていただきたく!」

「それが一つ目じゃな。二つ目を申せ」

「ははっ!つづいて、相模国の北条家の長老である幻庵殿より、曾孫達の婚姻を斡旋して欲しいと頼まれた事です」

「うむ。三つ目を申せ」

「ははっ!三つ目ですが、甲斐武田家当主勝四郎殿の伯父である竜芳殿の娘の嫁ぎ先を斡旋していただきたく!」

「中々に多いな。まあ良い!最期の四つ目を申せ!」

「ははっ!最期は勝四郎殿に嫁ぐ、拙者の妹の江を甲斐国へ行かせる為の護衛と案内をやっていただける方をお願いしたく!」

俺の4つのリクエストに大殿は

「良かろう!その四つの仕事、儂に任せよ!だから六三郎!お主は安心して、田村家に嫡男が産まれる為に次郎と清姫夫婦を鍛えておけ!」

「ははっ!」

「うむ!田村家の者達、とりあえずそう言う事に決まった!明日からは六三郎と家臣達を置いていく。今日一日、儂達は世話になるぞ!」

「「「ははっ!」」」

お開きの宣言をして、この後は宴会に変わった。とりあえず、俺はまだ陸奥国に残る事になりました。

この時、六三郎が信長にリクエストした事が後々、更に六三郎の仕事を増やす事になるとは、六三郎本人は当然分からなかった。