軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

図面を見せたら交渉開始

俺の考えなんて関係なく、大殿は甲斐国の図面を広げて、

「さて、納屋衆よ。この図面を見てもらいたい。この図面は六三郎が甲斐国を東西南北全て見て回った上で、作った図面じゃ

先ず、この図面を簡潔に説明すると、米作りに安全な地域と危険な地域に分けておる!その中で、安全な地域は、他国との境のみ。

他の地域、それこそ中央に近づけば近づく程、危険な地域になっていく!ここ迄言えば分かるじゃろうが、虎次郎!お主の口から、納屋衆に説明せよ!」

「ははっ!それでは、納屋衆の皆様、武田家としましては、この中央を埋め立てて、米以外の農作物を植え、育てて行き、領民達に米と同じ様に飯としてもらうと同時に、年貢としての米を少なくして、

それらと合わせて、領民達が食べる為の米を増やす為に、麦と同じ様に少ない水でも育つ農作物を欲しております!それは日の本の物でも、南蛮の物でも構いませぬ!

なので、納屋衆の皆様の知識と経験から、どの様な農作物が良いか教えてくだされ!」

大殿に指名された虎次郎くんは、納屋衆の皆さんに頭を下げて、隣の典厩様も

「傅役の一人である拙者からも、お頼み申す」

頭を下げています。これは俺もだな

「納屋衆の皆様、拙者も微力ながら、甲斐国の復興に協力させてもらっております。甲斐国が復興し、東海道と中山道で、

人と物の交流が多くなれば、日の本全体が豊かになれると思っております!なので、よろしくお頼み申す」

俺も頭を下げると、大殿から

「納屋衆よ。お主達ならば、南蛮の商人と交易しているであろう?その中で、「南蛮でしか収穫出来ない」と売り込んでくる南蛮の商人の品物を、

日の本で作り上げる事が出来たのであれば、買い付けの銭が安くつく上に、本来なら南蛮でしか手に入らない品物を日の本で作り上げた実績と箔がつき、

南蛮商人を出し抜く事も出来るのじゃが、その様な南蛮を超える、豊かな日の本を作る一助になろうとは思わぬか?」

納屋衆の皆さんの心を揺さぶる言葉を投げつけて来ます。それを聞いた津田さんが

「くっくっく。織田様も人が悪いですなあ。「南蛮を超える豊かな日の本」と言われて、心動かぬ日の本の民は居ませぬ。この津田助五郎、甲斐国復興に一枚噛ませていただきます!」

「この田中与四郎も同じく!」

「◯◯屋も同じく!」

「◯◯屋も同じく!」

甲斐国復興の支援の先陣を切ってくれたおかげで、あっという間に、納屋衆全員から協力を取り付けた

あの、大殿?もしかしてですが、津田さんと田中さんと事前に一芝居うつ話し合いをしていたりしません?あまりにも物事が順調過ぎると思うのですが

六三郎が交渉の順調過ぎる進みを疑っていても、信長は気にせず交渉を進める

「うむ。納屋衆の決断に感謝する!それでは品物の話に入る前に、六三郎!お主が内政改善を実施して来た美濃国、三河国、伊勢国で特産品を見つけたり、

作ったりして来たが、そのお主から見て甲斐国で特産品になりそうな物が無いのであれば、どの様な物が良い?答えてみよ」

(ええ〜?現在の甲斐国で特産品を作るとしたらだと?正直言って、現在の甲斐国だと甲府盆地を埋め立ててからのスタートになるんだけど、

そのスタートを切ってからだとしても、米以外の物縛りがあるから、成長が比較的早い果物が良いとして、何が良い?果物で成長が早い物)

信長に言われて、六三郎は色々と考えていたが、それを外から見ていた信長は

「六三郎!早く」

六三郎を急かそうとしたが、

「内府様。六三郎殿は、出来るかぎりの妙手を出そうと知恵を振り絞っている時は、他者の声も聞こえずに、あの様な癖と仕草になるのです。なので、お待ちいただきたく!」

「拙者からもお待ちいただきたく!」

虎次郎と典厩に止められたので

「ええい、仕方ない。待ってやるが、儂を納得させられる内容でないと、承知せんぞ!」

「「承知しました!」」

六三郎の回答次第では、処罰する旨を伝えて、六三郎の回答を待つ事にした

そんな状況にすら気づかない程、思考の海深くに潜っていた六三郎はとうとう

(水が大丈夫な地域もあるんだから、これで行こう!)

答えが出た様で

「皆様、長く考えてしまい申し訳ありませぬ。これからの甲斐国の特産品として、拙者が提案したい物、

それは「果物を原材料とした酒」と「麦を原材料とした酒」又は、その原材料です」

と、発表した。答えを聞いた信長は

「ほお。確かに酒の原材料は米と水が殆どじゃが、それを麦や果物に変えると言う事か?」

大まかな内容を質問する。六三郎は

「はい。その通りです!ですが、それらは全て、中央の盆地を埋め立ててからが始まりになります!なので、甲斐国の天候次第な所はありますが、

大殿、そして納屋衆の皆様、確実に勝てる戦いなど、この世にありましょうか?賭けになる事は当然ですが、拙者1人ではなく、武田家、甲斐国の領民達、

手伝ってくださる徳川家と上杉家の皆様!そして、そこに納屋衆の皆様の支援があれば。きっと成し遂げまする!なので、お頼み申す!」

納屋衆に頭を下げる。虎次郎と典厩も

「「武田家からもお頼み申す!」」

頭を下げて頼み込む。その様子に信長も、

「納屋衆よ、先ずは来年の夏頃に農作物の種や苗を持って、甲斐国へ行き、自らの目で確認した上で、その時期からの支援としてくれぬか?」

そう言いながら、頭を下げて頼み込む。それを見た津田は

「織田様。頭をお上げください。来年の夏頃と言わず、年明けから支援させていただきます。なので、甲斐国へ行ってもよろしいですかな?」

「そう言ってくれて、助かる!それでは、来年から頼む!」

「「「ははっ!」」」

こうして、甲斐国の復興の支援を信長は取り付けた。六三郎達も一安心して、帰路に着いた。