軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

甲斐国の分布図作成を終えたら安土城へ

天正十五年(1587年)九月十日

甲斐国 躑躅ヶ崎館

「虎次郎様。甲斐国内の大まかな地域分けの図面製作ですが、この様になりました」

「六三郎殿!見事な働き、感謝します!それで、その図面を見せてもらえますか?」

皆さんおはようございます。2ヶ月前に虎次郎くんに頼まれた、甲斐国内における安全地域性と、危険地域の区分け図面製作の為の測量的な仕事を終えて、

その結果を報告しております柴田六三郎です。製作しながら思った事として、予想通りの安全地域と、予想以上の泥かぶれの感染地域の広さに驚いております

それは虎次郎くんも、俺と同じだった様で

「甲斐国の中央、ほぼ全域が泥かぶれに罹る者が多く、米作りに危険な地域とは。そして米作りに安全な地域はほとんどが、国境周辺地域という事は、

六三郎殿。甲斐国の中央では、米作りを禁止させて、麦を始めとした農作物を作ってもらい、それを年貢とするしかない!そう言う事ですな!?」

とても悔しそうな顔で板間を叩いていた。今年で11歳なのに、本当に立派だよ。俺の11歳の時なんて、戦で無茶苦茶してたからなあ、そんな俺と比べると、月とスッポンだよ

でも、そんな虎次郎くんだからこそ、この図面を持って安土城へ行けば、殿も大殿も納得してくれるはずだから、

「虎次郎様。そのお気持ちを、安土城で殿と大殿に伝えましょう。そして甲斐国内の現状を、その図面を見せながら説明して、便宜を図ってもらいましょう」

俺は虎次郎くんの背中を押す。俺の言葉に虎次郎くんは

「分かりました。それでは典厩叔父上、安土城へ出立の準備をしましょう」

「ははっ!」

典厩様に出立準備を命令した。それに対して五郎さんが

「虎次郎様、出立の供ならば拙者が」

そう言いながら、典厩様と役目を変更しようとしていたけど、俺や典厩様と同じく虎次郎くんも、雪と五郎さんをくっつけようとしているので、

「五郎叔父上。以前は五郎叔父上が安土城へ行ったのですから、此度は典厩叔父上に譲ってくだされ」

半ば強引に、五郎さんに留守番を命じた。五郎さんも別にこだわっている様子は無かったので

「分かりました。典厩殿、虎次郎様の事、よろしく頼みます」

すんなり引いてくれました。そして、典厩様も

「五郎殿、任せよ」

余計な事を言わずに、役目を引き受けた。とりあえずの問題も解決したので。それじゃあ、安土城へ行きましょう!

天正十五年(1587年)十月二十日

近江国 安土城

「虎次郎!典厩!そして六三郎!久しぶりじゃな!甲斐国の復興の進捗状況を聞かせてもらおうか!」

皆さんおはようございます。甲斐国から40日かけて、安土城へ到着した、柴田六三郎です。まあ、今回のスタートは虎次郎くんが切らないと始まらないので

「内府様、左中将様。実は、六三郎殿に協力してもらい、甲斐国内において米作りに危険な地域、米作りに安全な地域の図面を作ってまいりましたので、先ずは見ていただけますでしょうか?」

虎次郎くんは、持って来た図面を2人に差し出す。大殿はそれを受け取り、

「良かろう!それでは、地域毎に説明せい!」

と、命令して来ましたので、やっとスタートしましたら

「ふむ、米を安全に作れる地域は、各国との境周辺がほとんどで、中央の盆地に近づけば近づく程、危険な地域になるという事か。それでは六三郎!

いや、虎次郎に答えてもらおう!虎次郎!お主はどの様にしたい?この図面の様に、米の収穫出来る面積が少ない甲斐国の復興において、どの様な考えがあるのか申してみよ!」

何やら虎次郎くんに質問しております。此処は、俺が出しゃばるのは悪手だろうから、黙っておこう

俺がそう考えていると虎次郎くんは

「内府様、左中将様。拙者の考えとしては、武士の我々が食べる米を減らしてでも、領民達が飢えない様にしたく!そして、

その為の第一歩として、米作りに危険な地域を埋め立てて、そこに麦を始めとした、水が少なくとも育つ農作物を育てて行く計画です」

俺が教えた事も含めて、大殿へしっかりと伝えたら、大殿は嬉しそうな顔になり

「虎次郎、元服前の子供なれど、しっかりと甲斐国の復興について、考えておる様じゃな!遊びほうけていたら叱ってやろうかと思っていたが、そうではない様で安心したぞ!」

と、虎次郎くんを少しばかり試していた事を伝える。それを聞いた虎次郎くんは

「内府様。六三郎殿が八歳で初陣を経験した事に比べたら、拙者が甲斐国の事を考える事は大した事ではありませぬ。それに、拙者が我儘な子供のままでは、

五郎叔父上も、新たな嫁をもらえませぬ。だからこそ、少しでもしっかりしようと足掻いております」

五郎さんの為にしっかりしないといけないから、足掻いている。と、正直に話す。それを聞いた大殿は

「五郎の名が出て思い出したが、六三郎!!お主、赤備え達を全員連れて来ておるじゃろう!?全員、大広間に集めよ!五郎に関する、ある事を伝えたい!」

何か、赤備えの皆を集めろ!と命令して来ました。五郎さんに関する事で、赤備えの皆が関わる事って何だ?