軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

織田家の男は顔も中身もイケメン

殿と五郎さんから、源三郎様と勝姫様のカップル成立を命令されたのですが、勝姫様は恐らく、いや、間違いなく確実に源三郎に惚れてるはず!源三郎様の帰還に安心してたし

じゃあ、あとは源三郎様の気持ちを確認するだけなんだけど、当の源三郎様の姿が見えません。高遠城の敷地内に居るとは思うんだけど

六三郎が信房を探し回る事、1時間。やっと信房を見つけが、六三郎は直ぐに動けなかった。何故なら、信房の側に松姫と虎次郎が居て、会話をしながら信房が虎次郎と遊んでいる様だった

六三郎は、3人の話を聞きながら物陰に隠れて、出のタイミングを計る事にした。そんな3人の会話はと言うと、

「義姉上。勘九郎兄上の側に居なくて良いのですか?」

「ほっほっほ。源三郎殿。勘九郎様は五郎兄上や典厩叔父上達と共に穴山達を討ち取る策の最終確認をしておるのです。私が居ても邪魔なだけでしょう

それを言うなら源三郎殿は、最終確認に行かなくても良いのですか?」

「拙者は此度の穴山討伐が初陣です。兄上達、更に父上からも初陣の者は出過ぎると討死する可能性が高いと言われておりますので、これぐらいに抑えておきます。

それに、拙者には此度の初陣で六三郎殿と紀之介殿と友誼を深められた様な気がしております。拙者が前線に出るという事は、二人も共に前線に行く事と同義です。拙者は、二人を失いたくないのです」

これを聞いていた六三郎は

(そんな事を思ってくれていたとは。俺は出来るかぎり戦にならない様にしよう。としか考えてなかったのに)

感心していた。松と信房の会話は続いていたが、虎次郎が

「源三郎様!」

信房を呼ぶ。信房は虎次郎が話しやすい様に、中腰になると

「虎次郎殿、如何したのですか?」

「源三郎様は、嫁にしたい女子は居るのですか?居ないのでしたら勝姉上を、嫁に貰っていただきたいのですが!」

虎次郎の子供らしいオブラートに包まない正直な言葉に六三郎は

(虎次郎くんナイス!反応次第では、飛び出して源三郎様を勝姫様の前に連れて行けるぞ!)

チャンスが来た事に少しばかり興奮していた。そんな六三郎が隠れている事を知らない信房は

「か、か、か、勝殿を嫁に?い、いやあ、それは」

顔を赤くしながら返答に困っていた。その様子に六三郎は

(ここだ!)

物陰から飛び出して

「源三郎様!」

信房の前まで走ってくると

「源三郎様!正直にお答えくだされ!勝姫様を嫁に迎えたいですか?」

「そ、それは」

「源三郎様!拙者の前でお答え出来ないならば、本人を前にしてお答えくだされ!

六三郎は信房の腕を引いて、城内に入り、

「桜殿!勝姫様!何処に居られますか?源三郎様が大切なお話があるそうです!」

と、大声で桜と勝姫を呼び出すと、

「六三郎!桜殿と勝姫は五郎と典厩と共に大広間の隣に居る!」

と信長から教えてもらった。

「殿!騒がしくして申し訳ありませぬ!源三郎様が大切なお話があるとの事ですので、つい」

と、含みを持たせた感じで六三郎が説明と礼をすると信長は

「何やら面白い、ではなくめでたい事が起きそうな予感がするのう!儂もついて行く!六三郎、良いな?」

分かっているくせに、その場で何が起きるか分からない風を装った。そんな信長に六三郎は

「拙者は構いませぬが、源三郎様が」

と、拒否権を信房に渡したが、

「源三郎!良いな?」

「はい。父上もどうぞ」

父である信長の圧に負けて参加を許可した。そして、

「勘九郎と三七!そして、松も!何なら二郎三郎も!源三郎が大切な話をするそうじゃ!共に来い!」

と、主要な面々を呼び出して、あっという間に全員集合して、勝姫達の居る部屋に到着した。そして、六三郎が代表して

「桜殿!勝姫様!仁科殿!典厩殿!織田源三郎様が、勝姫様に大切なお話があるそうです!殿達もご一緒ですが、入ってもよろしいでしょうか?」

と声をかけて、

「はい。入ってください」

桜の声を聞いて、襖を開けると

「か、か、勝殿?」

勝姫はとても豪華な着物を着て、部屋の中央に座っていた。勝姫の様子に信房は軽くビビったが、信長から

「これ!源三郎!大切な話をすると決めたのならば、しっかりせんか!」

と、一喝されて覚悟を決めたのか、勝姫の待つ部屋の中央に進み、勝姫の目の前に座った。そして、周りを囲む様に武田家と織田家の面々と家康が座っていく。六三郎は襖の外の廊下に座って、一応、末席に居る形を取る

覚悟を決めた信房は、姿勢を正して

「勝殿!」

勝姫の名前を呼び

「はい!」

勝姫もしっかりと返事をする。そして一呼吸おいて信房が

「勝殿!この様な状況で言う事はおかしいと思うかもしれませぬが、拙者の、、、嫁になってくだされ!」

頭を下げて勝姫にプロポーズした。勝姫は

「源三郎様。実は、源三郎様が父上の文を読んで泣いてくださった時、敵の大将の文を読んで泣ける程の、優しさをお持ちの源三郎様なら、

私や母上を大切にしてくださると思っておりました。なので、源三郎様の嫁になります」

勝姫が信房のプロポーズを受けると、

パチパチパチパチパチパチパチ!

喜びの拍手が部屋の中で鳴り響く。音に驚いて様子を見に来た両家の家臣達も、状況を察して拍手する者、分かってないけど空気を読んで拍手する者。といった者達も全員、信房と勝姫に拍手を送った

幸せな空気の中、六三郎は

(源三郎様も勝姫様もおめでとうございます!とりあえず、俺の仕事は終わりですよね?しばらく休ませて欲しいのですが?)

祝う気持ちはあるが、休ませて欲しいという心理状況だった