軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

期限が来たらこうなった

天正十二年(1584年)一月九日

越前国 柴田家屋敷

「佐兵衛、三郎は柴田家家臣として、最初の戦に、輝一郎、正二郎!そなた達は初陣として今月末の武田征伐に儂と赤備え達と共に出陣するぞ」

皆さんおはようございます。朝から山県兄弟と大野兄弟に武田征伐への出陣をする事を伝えました柴田六三郎です。山県兄弟は武田家に居た時に元服してるから

戦経験は有るから安心だけど、大野兄弟は初陣だから少し不安ですが、文が産まれる頃から利兵衛と源四郎に鍛えられたおかげで落ち着きある若武者になりました

今回呼び出したのは、出陣を伝えるだけではないのですが4人は

「遂に若様と出陣じゃああ!」

「どれ程待ち侘びたか!」

「初陣を若様とご一緒出来るとは!」

「感無量にございます!」

とても喜んでおりますし、大野兄弟に至っては泣いております。収集がつかないのでもう一つの目的も伝えて実行しましょう

「4人共、嬉しいのはありがたいが、これからお主達の身体を採寸する。利兵衛、源四郎、小吉、光三郎!」

「「「「ははっ!」」」」

4人がメジャー、この時代だと巻き尺と言うのかな?長さを測る物を持って来て、準備万端の状態ですが、疑問に思った佐兵衛が

「若様?何故、採寸をするのですか?」

質問してきたので、答えましょう

「ああ、これはな。お主達4人の身幅を含め、採寸してから、赤備えの甲冑を儂から贈呈する為じゃ。源太郎達が仕えた当初も全員分の赤備えの甲冑を贈呈した。だから、お主達にも同じ事をやる」

「「「「誠でございますか!」」」」

おおう。何かさっきよりもテンションが上がっているのだが?

「それ程喜んでくれるとは嬉しいが、何か特別な思い入れがあるのか?」

「はい!柴田家の赤備えは、周辺の国から恐れられている軍勢なのです!その一員に自分が入れるとなると!」

「それだけでなく、部屋住みと呼ばれる武家の次男以降の者達からは自らの働きで領地を得る為に赤備えに入りたいと羨望の眼差しで見られております!その赤備えに入れる事は!」

「元服前に若様に無礼な言葉を使っていた時から、赤備えに入る事を目標の一つにしておりました!」

「兄上と同じく、目標の一つにしておりました!初陣を赤備えの一員として飾れるだけでなく、若様とご一緒出来るとは!」

テンション上がり過ぎて、4人全員泣いております。落ち着いてもらう為に採寸しよう

「皆!気持ちは分かった!だからこそ、採寸をして甲冑を作る職人に依頼して、早く作ってもらおう!」

「「「「ははっ!」」」」

こうして4人の採寸を開始して、1人1人のデータを記録して甲冑を作る職人さんに依頼しました。急ぎで作ってもらうけど、頑強さは残してもらう為に、少しばかり多めに銭を出してます

長浜城へ出発してから、紀之介殿と合流して安土城へ行く予定なので早く出発するにしても1週間しか余裕がありませんので、職人さん達には頑張ってもらいましょう

そして、真田兄弟ですが、やっぱり若いだけあって坂道ダッシュは慣れた様ですが、筋トレはやっぱりまだ辛そうです。期限はあと3日だけど、頑張ってくれと祈るだけです

そうこうしている内に、採寸が終わった様なので、4人を訓練に戻して、源四郎と小吉と光三郎は職人の元へ甲冑の発注に行きました。大広間に俺と利兵衛だけになったので、久しぶりの静かな時間だと思っていたら、

「若様。お時間よろしいでしょうか?」

雷花が来ました。共の人達も連れて、何事ですか?

「おお雷花か。儂は大丈夫じゃが、何かあったか?」

「はい。若様が私達を五年という期間限定で召し抱えると父と交わした訳じゃの五年目になりましたので」

そう言えば、5年限定だったな。色々あったから忘れていたけど

「そうであったな。この5年、雷花達には感謝してもしきれない程、働いてもらったな」

「その事で、父から文が届きました。若様に絶対に読んでもらえ!との事なので、お願いします」

雷花が俺に親父さんからの文を渡して来た。働いた分の銭をちゃんと出してね!的な督促状か?先ずは読んでみましょう

「分かった。どれ「六三郎殿へ。雷花達はしっかり働いておりますか?粗相はしておりませんか?忍びの者としての腕は充分ある筈なので、大丈夫だとは思いますが。

話は変わりますが、六三郎殿が繋いでくれた縁の糸のおかげで、茶の苗木で懐は潤いましたし、三七殿と交流も出来た結果、畿内で茶葉を売る事が出来る様になりました

誠に六三郎殿のおかげです。そこで、せっかく繋いだ縁の糸を切りたくないので、六三郎殿が良ければ雷花を嫁にもらってくだされ!側室でも構わないので、よろしくお頼み申す」とあるが、雷花?」

「はい。私は側室でも構いませぬ!若様と一緒に過ごした日々は、刺激的な楽しい日々でした!これから毎日と行かずとも、時々はその様な日々を若様と過ごしたいと思いますので、私を嫁にもらってください!」

「「「「我々からもお願いします!雷花様を嫁にもらってください」」」」

これは断ってはいけない、いや、断れないか。利兵衛、お前知ってたな?そのニコニコ笑顔が出ると言う事は、そう言う事じゃないか!

「分かった!側室でも構わないと言う雷花の気持ちを汲んで、儂の嫁として、色々な補佐を頼むぞ?」

「はい!ありがとうございます」

こうして、雷花が側室になる事が決まったけど、親父とお袋に何と説明したら良いかなあ?