軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

解決したら出陣準備と更なる仕事

秀長さんが先に大広間に行きまして、俺が三之丞とかえでと子供達を連れて大広間に入ります。俺の家臣なので、隣に座って秀吉との間に立ってやらないといけません

しばらく皆さんと話していると、秀吉が上座にやって来たので平伏して待機です。それから静かになったのをきっかけに

「皆!面をあげよ」

と秀吉が威厳ある風に声を出します。それを聞いて全員顔をあげまして、

「三之丞!かえで!久しいのう!」

「羽柴様には」

「固い挨拶は要らぬ!改めてじゃが、二人共!孫六の件、誠にすまなかった!」

秀吉は挨拶をして直ぐに頭を下げた。それを見て二人は驚いているけど、それ以上に家臣の皆さんが驚いていた

そんな空気も気にせず秀吉は、

「孫六と二人を離れ離れにさせた事、儂が未熟者であったがため!どれ程詫びても、どれ程頭を下げても、足りぬじゃろう!だが、せめてもの罪滅ぼしのひとつとして、

猶子を解消する事を加藤権兵衛に納得させた!これからは誰かが何を言ってきても、孫六はお主達の子じゃ!誠にすまなかった!」

そこまで秀吉に言われた二人だけど、代表して三之丞が質問する

「羽柴様。あの頃と比べようもない程、お優しい顔になりましたが、やはり六三郎様が仰っていた若君の誕生がきっかけでしょうか?」

「うむ。儂は二ヶ月前に待望の嫡男が産まれ、今月に娘も産まれた。だからか、子が奪われる事を考えただけでも恐ろしく辛い!そんな恐ろしい事を、

儂は三之丞とかえでにやってしまったのじゃ!だからこそ、頭を下げる事を含めて、やるべき事は全てやりたいのじゃ!」

秀吉が再び頭を下げる。それに三之丞が

「羽柴様。充分過ぎる程、お気持ちはいただきました。改めて孫六を我々の子である事を周囲に知らせてくだされば、それで構いませぬ」

「そう言ってくれて助かる。それで、確認なのじゃが三之丞とかえでよ。儂の元に再び仕えぬか?」

秀吉が二人に再仕官の誘いを出す。俺としては、これで二人が我が子の側に居たいからと秀吉の誘いにのっても怒る気はなかったけど、二人の答えは予想外でした

「羽柴様。仕官のお話ですが、我々ではなく孫六に決めさせてもよろしいでしょうか?」

「孫六に決めさせる?どういう意味じゃ?」

「はい。孫六も二十歳になり、我々も四十手前になりました。「老いては子に従え」と言う様に、我々が決めるのではなく、孫六に決めさせて

将来、嫁や子を持った時にしっかりした親になって欲しいと思いまして」

「ふむ。先の事を考えた結果、孫六に決めさせるか。分かった。助作!孫六を呼んでまいれ!」

「ははっ!」

秀吉に命令された助作さんが、孫六を連れて来ましたら、

「父上!母上!お会いしたかった。のですが、側に居る幼子はもしや」

「孫六の弟と妹じゃ!喜ぶと同時に驚いてくれて嬉しいぞ!」

「いや、驚きますぞ!父上も母上も、四十手前なのですから子作りは終わりにしたのだと」

「孫六。お主も六三郎様から聞いていると思うが、六三郎様のお父上の柴田越前守様は、五十九歳で子が産まれたのじゃ。越前守様の暮らし振りを真似たら、

儂達も子が産まれたのじゃ!だからこそ、孫六に弟と妹を見せる事が出来た!寝ているから儂が紹介するが、弟は 権三郎(ごんざぶろう) 、妹は 一花(いちか) じゃ」

「良き名ですね。どなたが名付け親なのですか?」

「六三郎様のご両親に名付けていただいたのじゃ。権三郎は越前守様出陣の一年前に、一花は出陣の年に産まれて、権三郎は越前守様、一花は奥方様に名付けていただいた」

親父、自分の名前の一字を与えるとか、お袋に何も言われなかった事が余程嬉しかったんだろうな。

しかしお袋よ、一花なんて未来の人気漫画に出て来そうな名前を付けるなんて、やっぱり文化的な教養は凄く有る人だよ

そんな中、三之丞が孫六に

「孫六よ。お主が羽柴様に呼ばれたのは、お主にある事を決めてもらおうと思ってな。羽柴様、拙者が説明してもよろしいでしょうか?」

「うむ。親子間で話して決めたらよい」

秀吉のGOサインが出たので、三之丞が孫六に説明して、孫六は悩みに悩んで

「殿!拙者の考えを言ってもよろしいでしょうか?」

「決まったのならば、聞かせてみせよ」

「ははっ。拙者としては父上も母上も弟妹と共に、六三郎殿に仕え続け、拙者は殿に仕え続けたいと思います」

「その考えに辿り着いた理由は何じゃ?」

「はい!父上も母上も越前国で平和に過ごせたから、弟妹が産まれたのです。ならば、子育てに専念する為に、六三郎殿に仕え続けた方が良いと。そして、拙者が働く事で殿に納得していただきたく」

「それが理由か。うむ、良かろう!三之丞、かえで!孫六の弟妹を健やかな子に育てよ!儂は孫六を立派な武将に鍛えよう!岸孫六の名が日の本で知られる程の武将にするぞ」

「ははっ!」

「うむ!話はまとまった様じゃ!それでは出陣の準備をせよ!明日には出陣する!殿に一年もお待ちいただいたのじゃ!生半可な武功では叱責を受けるぞ!気合いを入れて出陣じゃあ!」

「「「おおお!」」」

うん。話もまとまって、士気も高くなって良い事だらけで終わりだな。と、思いましたら秀吉から

「六三郎殿!そう言えば、殿からの文で大和国の復興が終わったから、家臣の赤備えの半分を長浜城に行かせるとあったが半分で何人になる?人数次第では、

長浜城の守りについてもらいたいのじゃ。山陰地方を出来るかぎり、儂の全軍で制圧したい。人数次第ではあるが」

「羽柴様。拙者の赤備え達は二百名で、赤備え以外も含めると二百五十程かと」

「おお!それは長浜城に入れても問題無い人数じゃ!小一郎!儂が出陣した後に、六三郎殿の家臣が来たら長浜城に入れよ!全員じゃ!念の為の城の守りを手伝ってもらおう!六三郎殿、頼んで良いか?」

「分かりました。後方の憂いが無ければ戦に専念出来ますから、そのお役目、お受けしましょう。ただし過分な期待はしないでくだされ」

「それは勿論!畿内は殿が睨みを利かせておるのじゃから、大丈夫じゃ!けど、念の為じゃから」

こうして、秀吉に「長浜城の守備を手伝い程度で良いからやってくれ!」と言われて、やる事になりましたが、畿内に居るなら本能寺の変が起きない様に動きやすいから、よしとするか。