軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

初対面の殿の子の秘密

天正十年(1582年)一月十四日

近江国 長浜城

「於次!久しぶりじゃな!」

「父上!お久しぶりでございます!今日は何かありましたか?」

皆さんおはようございます。殿と、殿の四男坊の於次様の久しぶりの対面の場に何故か参加させられております柴田六三郎です。殿と秀吉と秀長さんと於次様と蘭丸君と俺が居るのですが、俺は居なくても良いのでは?

於次様の養子の解消なら、殿と秀吉が話し合うだけで済むと思うのですが、まあ、何か美味い物でも作れ!みたいな事かもしれないので、何も言わずに待機です

「うむ。於次よ、お主が筑前の養子になって何年目じゃ?」

「かれこれ、七年目になりますが。それが何か」

「実はな、今日をもってお主は筑前の子から儂の子に戻る。養子を終えるという事じゃ」

「は?え?」

「於次、いえ、於次様。申し訳ありませぬ。先日、寧々が嫡男を産みました。このままでは、拙者は実子可愛さに於次様を害してしまいます。大恩ある殿の御子を手にかけたくありませぬ。なので」

「そう言う事ですか。分かりました。ならば、もう無理をしてこの姿で居る必要は有りませんね。父上、そして筑前。元の姿に戻ります。しばらくお待ちください」

何だ?於次様が元の姿に戻ると言ってるんですが?それに、この感じはどこかで体験した気がするんだよなあ

俺がぼんやりそんな事を考えていたら、於次様が戻って来たのですが

「「ええええ!?」」

俺と蘭丸君は思わず声が出てしまいました。何故なら、

「やはり、姫の格好の方が見映えが良いな、次よ」

「まったくですよ。筑前の養子になると決まった時、周りの口汚い者達から、筑前が良からぬ事を言われない為に男として過ごせ!と言われて、

筑前や寧々からは表に出ない様に言われたから人目につかない様に暮らしていましたが、これからは堂々と人目につく場所に出ても良いのですね?」

まさかの於次様が、姫君だったのです。この場で知っていたのは、殿と秀吉と秀長さんだけだった様で、

「はっはっは!お蘭、そして六三郎!とても驚いておるな!次を儂の四男坊と思っていた様じゃな」

「い、いや。普通に養子と言われたら、嫡男以外の男児がなるものだと思いますが」

「殿。拙者も六三郎殿と同じく」

「まあ、お主達が知らぬのも仕方ない。改めて紹介しよう。儂の二女で五番目の子の 次(つぎ) じゃ。歳はお主達の三歳下じゃ。ほれ、お蘭と六三郎、自己紹介せい」

「 森蘭丸成利(もりらんまるなりとし) にございます」

「柴田六三郎長勝にございます」

「織田次にございます」

いやいやいや!於次様がまさかの女性だったとは。初めて見た時は、勘九郎様や三七様とは違うタイプのイケメンだとは思っていたんです。

そしたら性別のタイプが違うとか、誰が予想出来ますか?前世で殿が色んな作品で女性化しているのと同じくらい予想の斜め上なんですが

で、そんな俺と蘭丸君を於次様改め、次姫様がじっくり見てくるんです。何かと思っていたら、流石殿の娘と思う事を言い出したのです

「それでは父上!私に此方の二人を紹介したという事は、どちらかが私を嫁にもらってくれると見てよろしいのですね?」

いやいやいや!次姫様?何で、そんな展開になると思うのですか?あ、でも。殿とアッー!な関係だけど、超イケメンな蘭丸君が選ばれる可能性が圧倒的に高いんだから、

俺が選ばれるわけないよな!うん、そうだよ!絶対蘭丸君が選ばれるに違いない!

俺が選ばれるなんてないない!俺の予想は蘭丸君が選ばれる一択だよ!

※六三郎の予想はフラグです

「そういうわけでは無いのじゃが、次が良いと思うなら、その者の家族に会ってみてはどうじゃ?」

いや、殿?何故そんなに軽いノリで「気になる男が居るなら、家族に会ってその男の事を探ってみろ」的な事を言うのですか?あなたの娘ですよ?もっと大切に扱うべきだと思うのですが?

罷り間違って、俺が選ばれるなんて事は無いだろうけど、もし俺を選んで越前国に来たら、お袋と一緒に悪ノリで色々やりそう。いや!絶対やる!

姉の徳姫様より行動力有るだろう姫様だからなあ、もし越前国に来たら、利兵衛が倒れる気がする。嫌な予想だけど

※六三郎の予想はry

「父上!私は、此方の柴田六三郎殿の家族にお会いしてみたいです!」

何でだよ!俺の横に超イケメンの蘭丸君が居るんだから、そっちを選びなさい!

娘の願いを、殿は更なる悪ノリで楽しもうとしている様で

「そうか!うむ!次が興味あるならば、どんどん教えてもらって来い!ちなみにじゃが、この六三郎の継母は儂の妹であり、次にとって叔母にあたる市じゃ

六三郎の事を気に入って、そのまま嫁姑の関係になっても、問題無さそうじゃな!」

殿!!?そんなフラグを立てるのは止めてください!

俺、実家に戻るのが怖くなって来ました。