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作品タイトル不明

秀吉の願いに殿がイケメン過ぎる対応

天正九年(1581年)五月十五日

近江国 安土城

「殿。羽柴殿からの文でございます」

「ほう。何か子作りに進展があったのかのう?」

信長はそう言いながら、文を読みだす

「殿へ。拙者の子の為に、出陣を遅らせていただき、感謝の念しかありませぬ。それなのに、この様な不躾な文を送り、申し訳ないのですが、六三郎殿から教えていただいたのですが、徳川様の嫡男で、殿の娘婿にあたる

松平三郎様が治めております三河国の特産品で、木綿を大量に使用した「布団」と呼ばれております品物が

眠る時に身体を冷やさずに心地よく眠れると聞いて、寧々を始めとした女房達に買ってやりたいのです

京や堺でも売っていると聞いておりますが、三河国の木綿の生産量次第と六三郎殿が言っていたので、

失礼ながら、殿経由で松平三郎様へ拙者が布団を高く買うので、出来れば十組ほど売っていただきたい旨をお伝えしていただけたらと思い、文を送りました。何卒、お願いします」

読み終えた信長は

「猿のやつめ。婿殿と勝手にやり取りをしたら儂に叱責されると思ったから、許可を得ると同時に、確実に布団とやらを手に入れる為に文を送ってきたか

だが、そういった部分で慎重になるのは理解できる。それならば、婿殿に文を送って、儂と帰蝶の分と、猿の女房達の分を売ってもらおうではないか!」

自分達の分も買う事を決めた。そして、直ぐに岡崎城へ文を送った

天正九年(1581年)六月二十日

近江国 長浜城

「殿!三河国の松平様の品物を持って来た商人達が見えました!」

「来たか!よし、大広間に通せ!」

皆さんこんにちは。布団の到着にテンション上がりまくりの秀吉に呼ばれて、大広間に居ます柴田六三郎です。助作さん達家臣の皆さんか、布団を運んでおります。全て運び終えたら、何と十組の布団が!

これは秀吉、大盤振舞いじゃないか!全て揃った後に秀吉は商人の代表に

「商人殿!遠路はるばる来てくれて忝い!して、代金はいくらになる?」

と、商人に聞いたら、まさかの答えが

「織田様から代金は既にいただいております」

「ま、ま、誠か!?誠に殿が」

「はい。その織田様からの文でございます。では、手前共はこれで」

そう言いながら、商人は帰って行った。

そして、商人が居なくなった後に秀吉を見たら、

「うう。ううう。殿!殿!!」

これでもかと大泣きしていました。ちょっと状況が分からないのですが、こんな時に頼りになるのが秀長さんで、

「兄上。皆に読み聞かせたいので、文を取りますぞ」

と、言いながら、秀吉から文を取って、

「それでは。「藤吉郎!お主が子作りの為に色々と頑張っている事、嬉しく思う。しかし、徳川家や松平家と勝手なやり取りをしない様に、儂を通す理性を持っている事、更に嬉しく思う

織田家に仕えて三十年を越えて、尚、前線で戦い続けるお主の忠義、嬉しく思うと同時に、そのせいで子作りの為の時間がまったく無かった事、誠に済まぬ

その罪滅ぼしにはまだまだ遠いが、銭の面の負担を少し軽くするくらいはしてやりたいと思ったから、

此度の布団の代金は、儂が払っておいたぞ!改めてじゃが、お主の子が無事に産まれ、健やかに育つ事を心より祈る」と、書いてあります。これは大殿からの優しさとして、受けとりましょう」

読み終えた秀長さんがそう言うと、

「な、何とお優しい」

「大殿はこれ程までに殿の事を」

「殿の事を、これまで以上にお支えします」

と、家臣の皆さん大泣きしていました。それどころか寧々さんも南三さんも泣いています。泣いてないのは、俺と秀長さんだけという状況の中、涙が止まった秀吉が

「六三郎殿!殿から、これ程嬉しい御言葉をいただけたのじゃ!更に気合も入ったぞ!改めてじゃが、布団とやらの使い方を見せてくれぬか?」

「はい。では」

俺が敷布団を広げて、掛布団を上から掛ける様子を見せると、

「これは全身が包まれるから、確かに身体は冷えぬな。して、感触はどの様なものじゃ?」

触りたいと言ってきたので、畳まれている一組を秀吉の前に持って行って触らせると

「おお!これは、良い感触じゃ。寧々!南三!お主達も触ってみよ」

と、2人にも触らせると、

「これは、素晴らしい肌触りですね」

「これなら、足を滑らせる危険性も無いですね」

「ふっふっふ。これで、風呂場以外でも子作りに励む事が出来る!六三郎殿!良い物を教えてくれて、忝い!」

「いえ。この布団でやや子を授かった寧々様達のお身体を冷やさないように出来るのであれば」

「儂だけでなく、寧々達の事まで気にかけてくれるとは、何とも出来た若武者よ!のう、寧々!」

「そう、です、ね」

「寧々!」

「「「お袋様!!!」」」

と言った寧々さんが、いきなり倒れた。秀吉も家臣の皆さんも慌てて立ち上がった。布団に倒れたから頭を打たなかったけど、年齢的な事を考えると、不安だよ