軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第1117話 Mother⑰ドラゴンたちの答え

3つの種族のドラゴンから話を聞き、フレデリカさまは赤子をどうするかと長たちに尋ねた。

クリスタルドラゴンは親夫婦にどうしたいかを聞くが、赤ちゃんがわたしにべったりなこと。そんなに元気な赤子は初めて見たことから、しばらくの間、赤ちゃんをわたしに預けたいと言った。

グロウィングドラゴンも同じだった。こちらは親の状態がよくないので、そのままわたしに預けっぱなしになるかもしれないと思っているみたいだった。

ブラックドラゴンは親もひと目見たがるだろうが、乳離れの3日は過ぎているようだから、放っておいてもブラックドラゴンとして生を受け生を約束された赤子なら、生きていけるだろうというようなことを言った。

ブラックドラゴンのところに飛んでいったものの、興味が失せればわたしのところに戻ってきていたので、良ければ離れないうちは他のドラゴンと同じように見守ってほしい。一人立ちするようなら、それはそれで構わないと言ったふうだった。

ただどの長も、親がたとえ面倒を見ないといっても、自分や一族が世話をすることはできる。わたしから離れられるようになったら、狩の仕方や同族のしきたりなどを教えられるから、いつでも迎えにくるということだった。

わたしは急遽作っておいた映像プレイヤーを長たちにも渡した。

稲妻ドラゴンに渡すことになるかもと作った時に、4つまとめて作っておいたのだ。そして銀龍と会った時に少しだけ渡した映像を貸してもらってダビングもした。

赤ちゃんたちの可愛い姿だ。

映像と、魔道具に感銘を受けている。

とりあえず、ドラゴンの赤ちゃんたちはわたしが預かることになった。

成長の記録もこんなふうに撮っておくけれど、会いたくなったらいつでもきてくださいというと、兄さまは顔を青くして、アダムが口を挟む。

来る時はユオブリア王国のお城の空いているところ、第五庭園にきて欲しいと。ドラゴンが来たらすぐにわたしに連絡を取るようにするから、と。

そうだ。こんな大きな方たちが飛んできたら大パニックだし、建物も心配。

一応国では各街に魔物が入ってこれないよう結界を張ってある。けれど、高位の魔物にはあってないようなものだという。

結界に引っかかるのは破壊行動しかしない低級な魔物のみであり、知能の高い高位の魔物には効かない。ゆえに知能がある高位の魔物が目的を持って破壊活動に勤しむ場合は、人族には止めようがない。

映像プレイヤーを手にした長たちは、子供がおもちゃを手にしたのと変わらない。おもちゃしか見えなくなっている。

『ドラゴンたちに言っておく。お前たちはこれから卵を攫った者を探すことだろう。どう人族と繋がっているかはわからない。けれどみつけても報復は最小限に。人族は大地に属する。我が弟子の管轄。我の領域の者が弟子の領域で迷惑をかけようものなら、我も容赦はしない。よく覚えておけ』

フレデリカさまは一応釘を刺してくれた。

陛下にユオブリアにドラゴンが来ても攻撃しないように、慌てなくて大丈夫だとおふれを出してもらわないとだ。

『それよりもお前たち、小さくなれないのかぇ?』

フレデリカさまは自分がシマエナガとなって見せる。

ドラゴンたちは一斉に低い声で慄いた。

『そうか! 聖なる大地の護り手も小さくなっているのだな?』

ブラックドラゴンが閃いたように言った。

『我は人族のリディアと一緒に行動するゆえ、この姿がちょうどいいのだ』

『私もだ』

レオが小さくなって、わたしの肩に止まった。

フレデリカさまも飛んできて反対側の肩に止まると、赤ちゃんドラゴンたちはレオやフレデリカさまをつんつんし出した。

『おお、小さくなったぞ』

稲妻の長・マロンは体長が30センチほどまで小さくなった。

それを見て、真似る銀龍たち。

ブラックドラゴンを残して、みんな小さめなサイズとなった。

そのサイズなら、直接わたしのところに来てもらっても大丈夫そうだ。

そして、か、可愛い。いかついブラックドラゴンでさえ、ミニサイズ、めちゃくちゃ可愛い!

でも空から飛んできた場合はお城の方がわかりやすいのかな?と思うと、魔力でわたしを判別するので、ある程度近くまで行けばわかるとのことだ。

わたしたちもどうやってドラゴンの卵を攫ってきたのか調べるつもりだし、何かわかったら報告すると告げた。どの種族も独特のところにお住まいなので、こちらから連絡したい時は間に銀龍に入ってもらうことにした。

話は一通りできたのかな?

赤ちゃんを返すのはまだ先のことになったけれど、一応連絡してあるかどうかで気持ち的に大きく違うので良かったと思おう。話を聞いてもらえて良かった。

子供を攫われて、その子供と一緒にいるんだもん、プチッと潰される可能性もあった。

仲裁に入ってくれたフレデリカさまに、お礼を言う。それぞれの長も、見当違いなことを思い事件とは思っていなかったけれど、卵が攫われたのは大変な出来事なので、これから話を詰めていくとフレデリカさまに言った。

人族の手に渡ったということは人族にも関わりがあるのだろうけど、攫ったのは人族以外だ。それぞれ特殊なところにお住まいだからね。それで他のドラゴンたちにも注意喚起をするという。そうだね、それが良さそうだ。またこんなことが起こらないように。