軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

裏切り者

「クラウンダンジョン、ジョーカー」

「スライムダンジョン、ユースケ。ダンジョンバトル」

「レディー」

「「ゴー!」」

今回の相手のジョーカーは、ピエロの仮面を付けていて表情が読み取れない。

さっそくダンジョンの中に入ってきて…………おいおいおいおい。

「ウォールスライムに気づきやがった!」

すべてのモンスターがダンジョンの奥へ行かず、擬態していたウォールスライムを攻撃し始めた。

だが、これは初見では絶対に見破れない。こちらに居るダンジョンマスターの何者かが裏切ったという明確な証拠だ。

『ユースケ、どうするの?』

「…………ヒューマンスライムはショップを放棄して撤退。その後すぐにテレポートゲートの電源を落とせ。ここにいるやつらはコアちゃんを死守、万が一に備えてコアちゃんはスライムアーマーを着ておいてくれ」

『了解致しました』

さて、他のショップはゲートを閉じれば大丈夫だが、ここはコアルームの後ろにスライム保管庫とスライム用通路がある。

ここを突破されるとスライム用通路はうちのダンジョンの何処でも行けるから詰む。

絶対絶命だ…………とでも言うと思ったか?

「スライム街のモンスターは 第(・) 三(・) 迷(・) 路(・) に退避!第一、第二迷路のスライムは時間を稼げ」

『あたしは?』

「ヴァイオレットは他のマスターたちと隠し層に行って、その後はゴ老師と協力してエルフ娘たちを拘束。できるだけ手荒なことは控えてくれ」

『分かったわ』

『了解ですじゃ』

そう。裏切ったマスターはソフィア、フィー、ピクリナのエルフ三人娘。鑑定のおかげで裏切ることは事前に察知していたので、彼女たちには秘密で第二迷路の数倍の広さの第三迷路と、第二、第三迷路の間に隠し層を作っておいた。

隠し層は第三迷路の最下層にある上り階段を使って行かないといけない。

もちろん上り階段は罠満載だし、アダマンタイト装備のヒューマンスライムが何人も守ってるからよほどの敵が来ない限り安全だ。

問題はこちらの撤退にも時間がかかるという事だが、こればかりは俺が頑張るしかない。

どんな裏切り方をしてくるのか具体的に分からなかったが、まさか初見殺しのネタバラシという一番嫌な裏切り方をしてきた。