作品タイトル不明
想定以上のモンスター
「何だこれは……」
「バカなっ、こんな事が」
ユージーンとイレーグは呆然としてその光景を見ていた。
それは大量の傷ついた兵たちと、彼らを守るクイックゴーレムとニアラ。そして、大して減っていないように見えるモンスターの大軍だった。
「どういう事だ?モンスターたちが減ってないぞ」
「ユースケ様、兵を展開させますがよろしいですか?」
「あ、ああ頼む」
うちの将軍に兵は任せて俺はこの状況を考える。
モンスターたちは、最悪兵たちが命をかければ一国の軍隊でも殲滅可能だ。しかし、多国籍軍は大損害でモンスターたちは無事。
それにクイックゴーレムとニアラでも手を出すのを躊躇しているのか?
しかし、そんな強力なモンスターたちを捨てる予定のダンジョンで生み出すだろうか?
「ユースケさん」
「ニアラ、これはどういう状況なんだ」
戻ってきたニアラから話を聞く。
「私がここに到着した時にはモンスターが軍を蹂躙していました。そして敵の種類はBランクモンスターのはずなのですが、どのモンスターも本来のランクから逸脱した力を持っています」
「具体的にどれくらい強いんだ?」
「私の体感ですが、2ランクほど上です」
じゃあBランクモンスターならSランクになってるのか。ネームドモンスターだとしても強くなりすぎてる。
そもそもこんな数のモンスターを全てネームドにするなんて、DPがイカれてる俺しかできないだろ。
何にせよ捨てる予定のダンジョンにこんな強いモンスター残すのはおかしいという結論になってしまう。
「だけどSランクならクイックゴーレムで倒せるよな?何で放置してるんだ?」
「それだとランページの的が無くなってしまうじゃないですか。その為に人命救助だけをして極力モンスターを倒さずにいたのですよ!」
そ、そうですか。
別にここで絶対ランページゴーレムの評価をしなくてはいけない訳じゃないんだけどな。
ニアラは、実際に生きてる的で試したいのかな?