軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

メーターを満タンにする

一週間後、俺はロメイアと妖精族の家臣たちを貯金扉の前に呼び出した。

「エスリメ王、何事ですか。我らも暇ではないのですが」

シャクリーンが高圧的に不平を言う。まだ俺の事嫌ってるのかよ。

「今日はこの封印を解いてみせようと思ったので皆さんを呼び出させてもらいました」

「ハッ、封印をですか。高言をのたまうのならばそれなりの覚悟はお有りか?」

「もし俺の言うことが虚言だったならば焼くなり煮るなり好きにしろ」

「っ!」

小馬鹿したように御託を並べるシャクリーンを黙らせて俺は箱の前まで行った。

「封印を解く前に一つ。封印を解くことができたら中にあるものを好きなだけ頂きたい」

「妖精王の名の元に許可するの」

珍しく真面目なロメイアを見て、俺が封印を破れるはずがないとニヤニヤしていた者たちがぎょっとした顔で彼女を見た。

「ロメイア様、それは……」

「?皆はダーリンが封印を解けると思ってるの?」

先程までバカにしてた手前、今更俺が封印を解けるかもしれないと思った奴らは悔しそうに口をつぐんだ。

俺はアイテムボックススライムを箱の上に持ち上げて逆さにアイテムボックスを開かせた。

アイテムボックスの中身がどんどん箱の中に落ちてゆき消える。入れる量と比例してメーターがどんどん光っていく。

ここ一週間の成果だ。スミススライムたちにアダマンタイトで精巧な彫像をずっと作らせていた。

ドワーフの職人ですら作れるか分からないような彫像を無数に作り上げたスミススライムたちは心なしか達成感に溢れているようだった。

アダマンタイトは硬いから、刺す殴る武器ならばまだ加工できるが装飾を作るのには向いていない。

ただでさえ材料の段階でお高いアダマンタイトの彫像だ。その価値は計り知れない。

一個一個がアダマンタイトの剣よりメーターを光らせている。

もしかしたら妖精の剣と同等の価値があるかもしれない。

在庫がなくなりかけてやばいと思ってたところでメーターの全てが光り輝き、ごごごごと重たい音を立てながら扉は開いた。