軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

魔界まで掘り抜いてしまった

しかしコロシアムは悲惨なことになった。

どこもかしこも刀で傷つけたような跡がついている。

とてもじゃないが築数日とは思えない。

「素材から見直すか。観客席の保護も必要だな」

その後俺が作り直したコロシアムを見た冒険者や商人は自分たちの目を疑うことになる。

なぜならば建物は全てアダマンタイト製、それに加えて余波止めの超高性能な防壁を張ることができる魔道具が至る所に設置してあるからだ。

宝物庫の噂と一緒にこれを見た人から人へ伝わっていき、エスリメの底知れない財力は各国の知るところになる。

■□■

「やっべぇな」

俺が来ていたのは人界の最も下。すなわち魔界の一番高い所だ。

魔界は太陽が無く、月みたいな明るさの球体がいくつも浮かんでいる。

地面は赤黒く、生命の息吹を感じることはできない。

どうしてこんなところにいるのかは簡単だ。ついに直下掘りスライム組が人界の大地をぶち抜いてしまったのだ。

人界の大地は地球の直径よりも長いのだが、とうとうやりやがったなこいつら。

やらせたのは俺なんだけどな!

「ふむ、この下が魔界か……生命が生きるような所ではないな。余の世界とは違う」

付いてきたマオが穴を覗き込んで感想を言った。

「そっちはどんな感じなんだ」

「普通に緑も山も海もあったぞ」

それじゃあこの禍々しい魔界像ってのは数ある異世界の中では少数派なのかもしれないな。

今は関係ないか。

海っぽいのはあるにはあるが、赤い。血の海か?魔界より地獄みたいな所だな。